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すばらしき世界

役所広司の「すばらしき世界」を観た。
弱いものをいじめる奴を放っておけない正義感の強い優しい三上。しかしカッとなるとすぐ相手を半殺しにしてしまう。
そんな三上の心の優しさをわかってくれる人たちがちゃんといて、温かく見守ってくれている。

やっと就職が決まったお祝いの席でその人たちに言われる「どんなことがあっても絶対に受け流すのよ。本気にしてはダメ。受け流すの。」と。

その後もカッとなるような出来事にぶつかる三上。なんとか自分を抑える。三上はどんな気持ちで抑えたんだろうかと考えながら観ていた。
自分を大切に思ってくれる人たちの顔を思い浮かべることができたのだろうか。

そうして少しずつシャバの生活に慣れてきた頃、ふと青く広い空を見上げる。
姉さんが以前言っていた「シャバにいれば広い空が見られる」と。
その空を見上げながら、三上は自由を噛み締めたのだろうか。

うまく事が運び始めたところで、持病の高血圧で死んでしまう。太賀の演技、泣けるね~

「本気にしてはダメ。受け流すのよ」という言葉は、だれの心にも響くものがあるんじゃないかと思う。私はこの言葉にすごく励まされた。
役所広司、出演者たちの熱演。観た人は必ず前向きな気持ちになると思う。私は元気が出た。
たくさんの人に観てほしい作品。

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