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芝居原案「金だけだよ、口があるのは!」※全文掲載。これは作家鈴木光司君が小説にしてくれます!

※これは、僕の芝居原案の一つです。これを、小説家・鈴木光司君が小説にしてくれています。5年かけて一冊の本にしてくれるんです。本は、社団法人真色出版部「Avec la nature(邦訳:自然と一体)」で本にします。価格は未定。本屋には並びません。全てインターネット注文になります。

ここからです。

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《「金だけだよ、口があるのは!」》 原案:病名命名屋・命名屋 山下眞史

小説化させる作家:鈴木光司君

登場人物

鈴木: 完全に人を信用せずに、金だけが友達の人間。

あらすじ: 

 鈴木は、ある思想を広めようと、独り奮闘している。その思想とは、「世の中、金だけが全てものを言う」、そう言う思想だ。

 最近は、電子マネーと言う素晴らしいものが流通する様になり、電子マネーならば、京円以上だと、全て電子マネーらしい。だから、ガイ円でいくら稼げるか、それに挑んでいる。

 勿論、友人などいない。いる訳がない。いらない。鈴木も、友人は金だと割り切っている。中には、同じ様な奴もいるにはいるが、稼いでも、せいぜい一億円。それでわざわざ雑誌に本名を出して、喜んでいる。中には、自分の車や家まで公開している、本当の阿保までいる。そんな奴らとつるむ訳がない。「あなたみたいになりたい」そんな阿保までいる。

 本名など、死んでも言わないつもりでいる。親とも、こっちから縁を切り、世話になった謝礼で、一千億円渡した。最後に躱した言葉は「あんたらに、一億円あげるから、俺の本名は、絶対に言わないでくれ。もう一切家には帰らない。一億円あれば、悠々暮らせるだろ?俺はアフリカで一生生きるから。」これが、最後の捨て台詞だ。住所はアメリカで、国籍もアメリカだ。銃が怖いから、日本に住んでいるだけだ。勿論、親類には一切言っていない。親類には、五百億円ずつ渡した。親類には、「五千万円」と嘘を言ってある。実際に銀行に行き、貯金残高を観て、俺に一生涯感謝するだろう。それが俺の本当の狙いだ。

 最後、世界一の金持ちになったのはいいが、信用できる友人などいない。ある時、一円玉から声が聴こえ、「君の本当の友人だよ」そう言われ、自宅で、口のない一円玉と、楽しそうに話している所で、精神科医と警察に捕まり、精神科のある刑務所に入れられ、一生の友達、唯一話が出来る「一円玉君」と、話すところで終了。(了)

#読書の秋2020

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