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【読書メーターまとめ】2023年2月に読んだ本

  2月は、本当にあっと言う間に過ぎていった。
子供の中学受験。志望校への合格は叶わなかったが、最後までやり切った姿には成長を感じた。
 合格・不合格、両方体験できたことは、長い目でみると良いことであったと思う。そして、納得感をもって進学する心境になれたことも。

 また私も5年振りの人事異動。
未知の分野であるが、今まで培ったことをベースに頑張っていきたい。

 さてそんな2月に読んだ本の読書メーター記録である。

2023年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1664ページ

■最後の防衛線 危機と日本銀行

読了日:02月04日 著者:中曽 宏

日銀生活39年11ヶ月を振り返る。幾多の金融危機への対応から危機対応の要諦を➀悪いニュース程い早く共有を➁最悪に備え、最善を祈る③強い使命感と目標の共有という。金融危機では、リスクの過小評価が危機を長引かせ、金融と実体経済の間の「負の相乗効果」の恐ろしさが教訓に。そして黒田日銀で、日銀プロパー副総裁として、組織運営を図る姿は共感。金融緩和のみでは物価上昇はできず、成長戦略こそキモであることを再確認。著者は、デジタル化と脱炭素こそ成長戦略という。金融正常化への道はニューノーマルとし長く困難な道とのみ触れる。

■人事ガチャの秘密-配属・異動・昇進のからくり (中公新書ラクレ 788)

読了日:02月23日 著者:藤井薫

管理職として人事異動の一旦を荷うようになり10年近く経つ。本書を読み肯く場面も多く、また自社の状況を俯瞰的・相対的にみることができた。「人事異動案は、人事部が作っているのではなく、キーパーソンは直属の上司」というのはその通り。若いころに知っていたらもう少し身の処し方を変えられていただろうか。そして「課長の20年」をどうキャリア開発するかという視点に刺激を受ける。マネジメントを雑務とするのではなく、戦略的業務やリーダーシップの発揮などを通じて成長できるようにするか。重要だ。異動に一喜一憂せず実力をつけたい。

■好日日記―季節のように生きる

読了日:02月24日 著者:森下 典子

日日是好日の続編。副題の通り「季節のように生きる」を感じる。お茶を始めて6カ月。今まで気づかずに過ぎていた季節を感じる。気に入った箇所。私たちは、季節のめぐりの外ではなく、元々、その中にいる。だから、疲れたら流れの中にすべてをあずけていいのだ。人生とお手前は、コインの表裏のように時々思える。そして、お手前は完璧を目指すものでありながら、それは狙ってかなうものではなく、その日その時の自分を無欲で生きた時、はからずも手に落ちてくるものなのかもしれない。柳緑花紅(花は赤く咲けばいい。柳は緑に茂ればいい。)

■ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義

読了日:02月26日 著者:田口佳史

一回読んだだけでは足らず、何度でも読み返したい本。丁寧に老子の思想を教えてくれる。著者は、朝2時間かけて中国思想を学ぶことを長い間の習慣にしているというが、そうでないと身につかない。50歳間近になったからこそわかる世界もあるのか非常に身に染みた。付箋だらけになったがその一部の気に入った箇所。コップいっぱいの水を持つと人はこぼすまいとして自由を奪われる、ほどほどが良い。足るを知るとは、常に感謝の心を失わないという事。何かを生み育てても自分のものと所有せず頼りにせず、次のものを生み出すための挑戦にかかるべし。

■佐藤一斎『重職心得箇条』を読む

読了日:02月27日 著者:安岡 正篤

4月から従業員2,500人規模の会社の取締役に就任することになった。このタイミングで通読したことに意義はあった。「時世につれて動かすべきを動かす」、「手数を省く事肝要」など指針としたい名言多い。「部下より良い意見を持っていてもさして害のない場合には部下の意見を取れ」というのは意外だが大切。「平生嫌ひな人を能く用いると云う事こそ手際なり。此工夫あるべし」も肝に命じたい。有名な「知識・見識・胆識」見識という判断力、胆識という行動力。この行動力は私の最も大事にしたい所。何度でも振り返りたい大切な本である。

最後に:1か月の読書を振り返って

今月は、忙しく、あまり多くは読めなかったが、良書との出会いが多かった。老子や佐藤一斎については、一度読んだだけでは足りず、何度でも振り返り知識を見識、胆識に高めていくことが必要であろう。
 しばらくは、量よりも質になりそうであるが、しっかりと自分を固めていきたい。

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