第4回 妻は魔法の言葉で私を手懐ける

結婚するまで、料理や掃除なんてほぼしなかった私を妻は楽々手懐ける。家事をやることは全く嫌にならないし、むしろ共働きなんだから家事やらなくちゃなぁとさえ思った。

これやって!
あれやって!
なんて言われることは無い。

では、どうやって妻はわたしを家事へと誘うのか?

それはすごくシンプルな魔法の言葉。

例えば、日曜日に朝食が終わると、みんなで食器をシンクに運ぶ。私がシンクについたタイミングで、妻から次の言葉をかけられる。

お皿洗うのと掃除機かけるのどっちがいい?

我が家は、食洗機があるので食洗機に綺麗に並べられると楽しいため、私は食器を洗いを選択する。きっと、妻は私が綺麗に並べることを楽しむことを知っている。私は楽ちん楽ちん、どうやったら綺麗に全てのものが収まるか考えながら並べている。妻は掃除機をかけて気がついたら分業が成立している。

私は、AとBのどっちがいい?

という選択肢を私に与える妻はすごいも思う。

きっと、あれやって!これやって!と、言われたらため息が漏れるかもしれない。しかし、妻は絶対に私に〇〇をやってとは言わないのだ。

今ではガスコンロを磨いたり、炊飯器を磨いたり、皿洗い+1で家がきれいになることが楽しくなる今日この頃。

これぞ妻のコミュニケーション能力の極みなのか。新婚だからやる気に満ち溢れていたからこの術中にハマったのか。
気がついたら習慣化していた。

習慣は第二の天性になった。

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