写真印刷用紙は何を使うか 〜その2〜
写真は印刷して楽しむ派の私ですが、目的や気分に応じて印刷用紙を変えるようにしています。
前回は、写真用紙を紹介しましたので、今回は印刷後の仕上がりについて記したいと思います。
今回試した印刷用紙
・富士フィルム画彩 写真仕上げ Pro
・EPSON 写真用紙絹目調
・イルフォード ギャラリー スムースパール
・ピクトリコプロ・フォトペーパー
・ピクトリコプロ・セミグロスペーパー
・ピクトリコプロ・スムーズフォトペーパー
・ピクトリコプロ・シャイニーゴールド
・ピクトリコプロ・デザインペーパープラス
印刷結果(モノクローム)
1.富士フィルム 画彩
安定感のある仕上がり、程よい光沢、普段使いには最高の1枚です。
絶版になるのが勿体無い…
2.EPSON写真用紙絹目調
光沢を抑えた落ち着いた仕上がり、昔懐かしい絹目調の印刷面。
モノクロームとの相性は抜群です!
3.イルフォード ギャラリー スムースパール
EPSON絹目調よりもさらに落ち着いた印象。
光の反射が少なく鑑賞には適している。
ちょっと青味が強い感じを受けます。
4.ピクトリコプロ・フォトペーパー
ツルッツルです!
写真全体が明るく感じます。
画彩よりも光沢感は上です。
5.ピクトリコプロ・セミグロスペーパー
手触りはEPSON絹目調よりも更にザラザラ。
粒状感を強調したいときにはベストかも。
6.ピクトリコプロ・スムーズフォトペーパー
しっとり感を確保しながらもほんのり光沢。
落ち着いた大人のモノクロームといった印象。
7.ピクトリコプロ・シャイニーゴールド
もうギラッギラ!
斜めから見るとアルミの板に印刷したような金属光沢!
好みが分かれるかもしれませんが、一度は使ってみたい。
8.ピクトリコプロ・デザインペーパープラス
ホントに無光沢。
これケント紙に印刷してもいいんじゃない?と思ってしまいました。
当然ですが、インクのにじみなども無くきれいに印刷はできています。
用途が限定されるでしょうが、これはコレでアリなのでしょう。
印刷結果(カラー)
1.富士フィルム画彩
綺麗な光沢、美しい白!
安定の富士フィルムさんさすがです。
2.EPSON 写真用紙絹目調
メリハリのある色表現。光の反射も程よく抑えじっくりと鑑賞したいときにオススメです。
3.イルフォード ギャラリー スムースパール
富士フィルムやEPSONに比べると白が控えめに抑えられています。
その分、白い壁のディティールがよくわかる。
コチラも鑑賞用途には優れた逸品。
4.ピクトリコプロ・フォトペーパー
光沢感がありながらもコントラストがはっきりわかります。
また、画彩よりも白が落ち着いた感じで表現されています。
5.ピクトリコプロ・セミグロスペーパー
コチラも落ち着いた色味。白のディテールは今回比較した中では一番気に入りました。
反面、黒のメリハリが乏しいように感じますので、ドライバの設定を変える必要があるかもしれません。
6.ピクトリコプロ・スムーズフォトペーパー
平滑をうたっているだけあり、のっぺりとした仕上がりです。
奥行き感のある写真には向かないかもしれません。
ピクトリコの紙はとにかく白の表現がすばらしい。
7.ピクトリコプロ・シャイニーゴールド
モノクローム同様、ギラッギラです。
今回用意した写真は夏に撮影したものですので、夏らしさがアップしてイイ感じに仕上がっています。
残念なのは、紫がかってしまうので、パープルフリンジかと勘違いしそうなところでしょうか?
8.ピクトリコプロ・デザインペーパープラス
無光沢ですので高級感はありませんが、細かなディテールをじっくり見ることができます。
白い壁の汚れや木々の葉の様子など。
これはコレでアリかと…
最後に
今回は印刷用紙8種類を比較してみました。
それぞれの用紙に特徴があり、写真の意図や好みに応じて使い分けができると、もっと写真を楽しめると思います。
印刷用紙は各メーカーから様々な種類が発売されていますので、お手元に数種類用意しておくと良いと思います。
皆さんの写真ライフの参考になりましたら幸いでございます。