見出し画像

SpatialChatを知っていますか?Zoomはもう時代遅れ?

先日見つけた面白いオンラインコミュニケーションツールを見つけたので備忘がてら書いておきます。

Zoom飲みは結構使いづらい

新型コロナの影響で昨今「オンライン飲み」その中でも「Zoom飲み」というのが徐々に普及し始め、周囲にリサーチをすると1-2割の人はオンライン飲み「Zoom飲み」をしていました。(1-2割のオンライン飲みをしていた人は100%の割合がZoom飲みでした)

Zoom飲みを一度でもしたことがある人が思うのが

・一人ずつ発言はだるい

・話題を投げかけるときに一斉に投げかけるとみんなが答えるとカオス

・2つ以上の話題を同時進行に話せない(居酒屋ならできる「気に入った子」や「特に5分だけ個別でマニアックな話がしたい」ということができない)

・なんだかんだチャットも使わないと成り立たない

・聞きたくない、興味のない話でかなり時間がとられている

これらのことを思うのではないでしょうか。


そもそもZoomはオンラインで会議するためのツールなので「議長やファシリテーター(進行役)がいて、意思決定をする、個別の議論をして発言をする、聴く」など一つひとつの内容に目的や明確な意味があるものです。

内容的に全員が別に知る必要のない内容に関してはそもそも議題から除く、参加者から外すというものなのでその目的に則した仕様となっています。


そのため「Zoomってオンライン飲み、できるけど以外に使いづらい」という課題がありました。(自分の中で)

そんな中、その中の問題の8割くらいを解決できそうなツールとして見つけたのが「SpatialChat」というサービスです。

SpatialChatは何が違う?

「オンラインmtg」とは異なる状況の「オンライン飲み会」

その「オンライン飲み会」に求められることは「好きな人・話したい人と話したい話題を話す」逆を返すと「別に話したくない内容は話さないし、聴きたくもない」「自分が楽しむことが最優先事項、結果として合う人にも楽しい状態」になっているケースが求められるものなので、「オンライン飲み」という明確な目的を持っているわけではないざっくりとした枠組みでとりあえずみんなオンラインの場で会合するというものです。

そんな中SpatialChatが取り入れた面白いのが「距離という概念」です。

実際に、オンラインで合った時には通常距離という概念はなく、オンかオフの2択でした。

これに距離という概念を入れたのがこのSpatialChatです。


どういうUI(見た目)か

画像1

「これが私」と書いているものが自分のアイコンでここは「カメラ」でLive動画で通話が可能です。

この自分のアイコンを動かすことで「S」のアイコン近くにいる場合には「Sさん」と会話ができます。Sさんから離れると音も小さくなり、距離が離れると聞こえなくなってきます。

動画などもアップされていて、そこにアイコンを移動させると動画の音量が大きくなります。

一方でチャットがないので、音声など回線の影響でうまく聞こえないなど不具合があったときなどは少しばかり使い勝手が悪かったりします。

具体的に同窓会などで「サッカー部だけで話したい」などは下記のような画像をアップしてそこでの会話を楽しむことができます。

スペース


8割のいい点、残り2割の課題

先に8割くらいを満たしてくれると話ましたが、残りの2割として不満?な点としては下記のようなものがあります。

8割のいい点・おもしろい点

・リアルと同じように人が集まっていてその中で話しているということができる

・距離があるので意図的に離れおいておくと参加から少し距離を置いているという無言の意思表示ができる

・オフラインよりは積極的にアイコンを動かし会話に参加するなどシャイな人にもできる

・Zoomのようにファシリテート(仕切る)人が不要

・Zoomのように一人ひとりしか発言ができないということはない

・自分が話したい人とだけ話すことができる

・50人まで話せる


残り2割の課題

・個別やグループチャットがないので、LINEや別途チャットサービスを併用したほうがスムーズ

・距離が離れる距離感思ったよりも大・小程度の2パターンに近いくらいでかすかに聞こえる居酒屋などのリアルさはない(ノイズとの兼ね合いで難しいことは承知しているが)

・人が多いと結構カオス

・アイコンが小さいのでそれぞれの表情を見て話すとなるとまあまあな大きさのモニターがあった方がいいと思ってしまう

・現在の仕様は「新規の出会いとしての飲み会」よりは「すでに知っているもの同士の飲み会」に適している


最後に

世の中の提供サービスとはおもしろいもので、本来の目的と少しずれても既存サービスで補うことができるものの、効率性やストレスという観点から必ずしも最適ではなく、そのニッチの二ーズを埋めることが素晴らしいUX(ユーザー体験)を生み出し、そのサービスが大きくグロースをしていきます。

実際に、すでにヤフオクという巨人が居たにも拘わらず、ヤフオクもモバイルでもスマホでも使えていたが、ひたすらUXを追求することで中古品販売のCtoC市場を大きく食ったメルカリのように、アフターコロナの世界には、そしてグローバルな世界にはこのようなサービスも大きくグロースしていくであろうと思って少しワクワクしています。

他にもおもしろい同様のサービスが続々と出てくると思われます。何かご存知でしたら共有いただけると嬉しいです。


■ SpatialChat


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?