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人は生まれつき<150/1000>

【ラジオ体操455日目】
『ニコチンレス生活176日目』

こんにちは。
複数人で議論をしていると、大体1人はレアケースについて言及してドヤ顔をするような人がいるけれど、自分のせいで議論が堂々巡りになっていることに早く気付いてほしいと思っているコマリストです。


今日は『性善説と性悪説のどちらを信じるべきか』というテーマで書いていきたいと思います。


『人は生まれつき善である』と唱える性善説
『人は生まれつき悪である』と唱える性悪説


皆さんはどちらが正しいと思いますか?


この質問には、性善説だと答えた方が感じが良い人だと思われそうな気もしますが、詳しく調べてみると、結局のところ言っていることは同じみたいですね。


どちらの説も最終的には『努力を怠らず善なる存在を目指しましょう』的な結論になるので、スタートが違うだけで基本は同じ。


そして、性悪説の方が『人間は欲望に弱い生き物だ』という考え方なので、より人間らしさを捉えているような気がします。


今日は多くのルールや仕組みが性善説に基づいているので、仕組みに詳しくなると悪用する人が出てきてしまうというお話です。


企画会議をしていて、議論が前進しなくなることが多いという経験がある方の参考になるかもしれません。

悪人の存在をどう扱うのか

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少し、刺激の強いタイトルではありますが、新しい施策を考える時には無視できない内容だと思います。


ルール作りや、仕組みづくり、ビジネスの立ち上げなど、誰かが恩恵を受けることが出来る”何か”を生み出す時にはスタート地点が似通っていることが多いです。


そのスタート地点とは、
『困っている人』の存在と『困りごと』の存在。


より多くの人が同じことに困っている時、これが経済的なものである場合には行政などの公的機関が救済措置を考えることになります。


めんどくさいとか、時間がかかるとか、しんどいみたいに経済的な困りごとではないけれど一定数の方が困っている時、これを解消するためのビジネスが生み出されます。


これは、一つの会社や学校などのコミュニティ内に向けたルール作りも同じ。


一定数の人だけが得している状態を是正したり、困っている人を救い出すために新たなルールが適用されたりするんです。


でね、これらのものが生み出されるとき、必ずと言っても良いくらいの確率で議題に上がるのが”悪用する人”の存在。


記憶に新しいのは、コロにゃんで被害を受けた事業者の皆さんを救うために国が作った『支援金』や『支援制度』を、本当は被害を受けていない人が活用してしまうようなケース。


ちなみに逮捕者のことをニュースや新聞などで取り上げるのは、新たな『悪用者』を生み出さないための抑止力としての効果を狙ったものであって、晒し者にしたいというわけではありません。
#踏み絵


なので、報道されているのはほんの一部であって、実際にはその100倍以上の悪用者が存在しています。
#正確な数ではない


支援金や支援制度を検討している段階でこういった人がいるということを予見できなかったのか!!


なんてことを言っている人を見かけますが、施策を考えている人達は超賢いエリート集団です。予見できないはずがないですよね。


困っている人を救い出すために何かを検討する時、必ず『悪人の存在』は議題に上がるものです。


けれど、その悪人を100%除外しようとすれば、除外のために余分な予算と期間が必要になってしまう。


そんなことをしていたら、救えるはずの善良な人達を救えなくなってしまうんです。


ということで、ある種苦渋の決断としてリーダーが責任を取る形で悪人の存在を許容する。


その結果、法律も含めて全ての施策には必ず”グレーゾーン”と呼ばれる領域が存在することになるんです。

知らないと損するという言葉

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さて、ここまでの内容については、皆さんも何となく感じているようなものだったと思います。


そもそも、こういった問題はかなり昔から存在していて、公共交通機関としてバスが生まれれば無賃乗車しようとする”フリーライダー”が出てくるし、インターネットが普及すれば、他人のWifiに不正ログインしようとする人が出てくる。


こういった人たちの存在を世界から抹消することなど不可能なんです。


さて、ここで少し考えてみたいのは自分が”グレーゾーンの存在”を知った時に上手く活用することは悪なのかということ。


『知らないと損をする。知っている人だけが得している』という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。


何かしらの情報商材や、情報提供型の講座、スクール形式のビジネス商材なんかでよく見かける言葉です。


こういったものに参加してみると分かりますが、本物の情報であったとしても、ルールや常識に存在するグレーゾーンを上手く活用するような情報を提供されることがあります。


もちろん、法律違反ではないし、目から鱗のような話に聞こえるかもしれません。


これをそのまま活用すれば、『自分は』得することが出来るかもしれません。


さて、そんな情報を手に入れたとして、皆さんならどうしますか?
人に内緒で自分だけ得したいという感情は絶対生まれないですか?


恐らくですが、こういった情報を入手出来ているという時点で”何かしら得をしたい”という気持ちが働いているはずです。


その感情のまま、目から鱗のようなグレーゾーンの話を入手したら・・。


悪気はなくとも活用してしまうという人が多いような気がします。


脱税と節税の境目だったり、社会保障制度の減額の仕組みだったり。知らなければルール通りに支払いをするし、それで何かに困ることは無い。


けれど知ってしまったら、損しているような気持になるし、活用すれば得することが出来る。


こんな感情に付けこむのが詐欺師の常套手段であり、
『あなたは知らないというだけでこんなにも搾取されてますよ』
『あなたは被害者ですよ』というメッセージを投げかけていく。
#騙されないで
#本当に巧妙


きっと、こういった情報を手にした時、”いいこと知った”と思うのと同時に『本当にいいのかな?』という違和感があると思います。


性善説と性悪説。
皆さんはどちらですか?

じゃ、またね!

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