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【セレッソ大阪】今シーズンのセレッソどうなる?

各国トランスファーが終了し、日本もいよいよ開幕まで3週間を切った。
今回はセレッソ大阪のストーブリーグまとめと考えられる布陣、成績予測をしていきたいと思う。

今オフの補強

大迫塁

期待値:S

清武2世と言っても過言ではない視野の広さとキャプテンシーに加え、どこにでも顔を出せる奥埜のようなハードワークをできる。高校サッカー選手権では準決勝に進出したが、あと少しが遠かった。世代を席巻した逸材として期待は高いが、どこまで試合に関われるか。

阪田澪哉

期待値:S

クルークス、中原、毎熊、西川といったライバルがいる中での勝負。高校サッカー選手権では決勝に進出するも一歩及ばず。世代の中ではNo.1ウインガーだが、セレッソの求めるものと個性をうまく融合させることができるか。

石渡ネルソン

期待値:SSS

和製ポグバの異名を持つ17歳。昨年柿谷曜一朗、西川潤に続くクラブ史上3人目の若さとなる17歳155日でデビューをした。今年高校3年生になる世代だが、世代別代表では10番を背負うなどその能力は多方面に認められつつある。海外での活躍を目標としているが、今シーズンこそチームにタイトルをもたらしてもらいたい。

木下慎之輔

期待値:SS

クラブユースNo. 1ストライカー。ユース時代にはブラジルで武者修行するなどセレッソ期待の逸材。怪我のため大幅に出遅れることが予想されるが、かつての南野拓実のようなカリスマ的得点力を見せられるか。

ジョルディ・クルークス

獲得評価:B
期待値:A

昨季は毎熊や中原とタイプの異なるウインガーを併用したセレッソ。鋭く切れ込むカットインシュート、精度の高いクロス、ハードワークと求められるものの多い桜のウインガーにフィットしスタメンの座を奪い切ることができるか。

レオ・セアラ

獲得評価:S
期待値:SSS

今オフチームに求められた最大補強ポイントであった得点源を昨季のチャンピオンチームから獲得。移籍金を支払っての獲得となったが、既に日本の環境にも適応しているストライカーは2年連続二桁得点となっているほか、守備意識も高く、最高の補強に成功したと言える。あとは結果を出すだけ。

藤尾翔太

期待値:B

ついに帰還した桜のプリンス。昨季は世界一過酷なリーグ・J2で2桁得点を記録。世代別日本代表でもプレーする21歳はチームを頂点に導けるか。

ヤン・ハンビン

獲得評価:A
期待値:A

間違いなくジンヒョンの後継者になる守護神。今オフ、ユースから昇格濃厚であった世代別日本代表の春名がJ2・水戸へ流出したことで生じた後継者問題。ジンヒョンと同胞でもあることから直ぐにとはいかないまでも、うまくターンオーバーしていけたらとグッド。

カピシャーバ

獲得評価:B
期待値:B

パトリッキ移籍に伴い獲得したと考えられているが、タイプは全く異なるウインガー。
足元のスキル・スピードは一級品だが、荒削り。刺激的なライバルとともにチームを盛り上げてもらいたい。

香川真司 

評価:A
期待値:B

桜の8番の継承者。言わずもがなスーパープレイヤー。ここ数年は怪我にも悩まされているようだが、彼にかかる期待は試合での結果のほかに「若手の引き上げ」「チームの収益力向上」にある。もう一度、長居を桜満開にしてほしい。

総合評価

総合評価はA。
いい補強もあれば戦力余剰の起きているポジションもある。
また保有している中で小菊セレッソには合わないが、着実に実績を残している選手もいることからさまざまなオプションを持つことができていると感じる。
どの選手も高い意識の中でチーム勝利のために熱く戦ってほしい。

今シーズンのフォーメーション予測

順当にいけば...。

順当にいけば下記のようなフォーメーションになるだろう。
昨年と同じく4−4−2を敷く可能性は高く、ストライカー(上門・藤尾・北野・木下)とスター2人(清武・香川)をどう使っていくかがポイントになると考える。

ターンオーバーしても強いセレッソ

今季のセレッソはターンオーバーをしても戦力がJ1上位クラスと言って間違いないだろう。特にセンターラインに代表(世代別を含む)経験者を多く配置するなど楽しみな点が多く、ケガなどで戦力が著しく落ちることはなさそうだ。


香川真司の加入に伴うオプションは...?

ここまで香川を含まないフォーメーションを考えてきたが、ここでは香川加入によるオプションを見ていきたいと思う。

会見などの様子を含めて加入による大きな変更はないと見ているが、少なくともA代表経験者の清武・香川・原川・進藤をベンチに座らせ続けることは避けたい。となると、下記のようなフォーメーション変更になる可能性が高いのでは?と考える。

余剰になるサイドの選手たち

このフォーメーションで最も難しいことは陸や毎熊、山中といった昨季の主力組、また中原や阪田といった特異な才能を持つ選手がその餌食になるということだ。

ただフォーメーションを変えることで西尾や進藤といった安定感を保ちながらサイドもこなせるセンターバックを配置、前には厚みを出すことができるといういい形になると考える。
だが、山中や陸をスタメンから外せる勇気はないだろうし、チームが勝つための最善の策かと言われると難しいかもわからない。

見たいフォーメーション

見たいフォーメーションというのは少し語弊があるが、やはり多くをオプションを繰り出すことができるフォーメーションを指向したい。
そういった点で可能性として考えたいのは3−5−2と4−4−2の可変だろう。
攻撃時には山中が2列前にあがり攻撃に参加する。守備時には香川がサイドに流れ、山中が本来の左サイドに下がるという形。
もちろん押し込まれる展開では毎熊も下がって5バック(5−3−2)

やはりトップ下は必要か。

トップ下というポジションがあるとないのではやはりフォワードの2人、ボランチの2人がカバーする範囲が格段に減る。これは昨季得点力が課題であったことに直結すると思うし、特に真ん中からゴール前にボールが出てくる可能性が増える中での山中とクルークスのクロスは相手に的を絞りにくくさせることができるし、そう言った中での陸次樹かなり力を増すと考える。
また現時点で余剰までには至ってないが、原川や石渡がボランチの3番手争いをする上で、やはりスーパースター香川とキャプテン清武その枠にいるとなると余剰になりかねない。そうなるとやはりトップ下は必要なオプションにはなってくるだろう。

結局、今年はどうなる?


間違いなく戦力だけ見ればトップクラスに君臨しているし、得点力不足も解消したことで優勝の呼び声は高い。
だがセレッソのいちばんの弱点であるサイドバック裏に対する戦術的打開がどこまでなされるかが気になるところでもあり、失点数34点以下という厳しいライン設定(去年のJ1最少失点は35)を達成するだけのクオリティにするには中盤より前の補強が多すぎたのでは?とも考える。

クラブとしての目標は
・リーグ戦3位以内
・勝ち点60点以上、得点数55点以上、失点数34点以下
・カップ戦タイトル獲得
となっているが、ここまでの状況を考えるに
・リーグ戦首位争い
・勝ち点55以上、得点数65点以上、失点数45点以下
・カップ戦ベスト4以上
が妥当なところだろう。

最後に

チームとして主力を維持しながら、さらに大型補強を敢行した今オフ。
香川の復帰やレオセアラの加入によって一番の注目チームであることは間違いないが、去年の反省を生かしながら勝ち切るサッカー、チームとしてボールコントロールを意識した試合が増えていったらと思う。
また若い才能も多く台頭し、世代別代表では10番を背負う選手やパリ五輪代表に片手かかっている選手もいる。
チームとして多角的な面白さがセレッソにはある。

今シーズンもまもなく開幕する。

ヨドコウでシャーレを掲げられるように、熱く戦おう。

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