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こんな僕でも世界一周できた

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世界一周していた旅行記(2005〜2007)をまとめたものです。現在の世界情勢と合っていない場合もありますが、ご了承ください。 こんな僕でも世界一周できた Kindle版 ht…
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#アメリカ

ニューヨーク

母国語が英語であるアメリカ。英語をほぼ理解できていない僕が、早口でしゃべる彼らの英語を聞くと、分からなすぎて笑ってしまいます。空港からバスに乗り、マンハッタンの中心にあるグランドセントラル駅へ。そこから地下鉄で、安宿に向かいます。一回2ドルの切符を自動販売機で買おうと思い、2ドルを入れようとしたのですが「いや、細かいのが欲しいから、20ドル入れて、18ドルもらおう。賢いな、自分」と、20ドル入れたら、20ドル分のSuicaみたいなものが出てきました。ドンマイ、自分。この20ド

ナイアガラ

ニューヨークで一通りの観光を済ませたので、次はナイアガラの滝を見ようと思い、朝5時40分のナイアガラ行きのバスを予約しました。翌日、宿からまだ真っ暗な道を地下鉄まで歩きます。 ニューヨークは地下鉄が一日中走っているので、便利だなと思いながら、地下鉄で待つこと30分。なかなか来ないと思っていると、アナウンスがワーワー言っています。多分、というか絶対に英語なんだろうけど、最後の「Thank you」しか聞き取れません。ありがとうと言われても、周りの黒人はあからさまにキレています

マイアミ

寒かったニューヨークから、バスで30時間移動してマイアミに向かいます。どんどん南下してるのが、景色を見ているとよく分かります。 途中、バスの中で若者がおじさんの首を絞めていました。この首を絞められていたおじさんは、よく分からないことで笑って「ファック、ファック!」と叫んでいました。そのおじさんのアメリカン過ぎるジョークに、若者がブチっときれてしまったようです。周りの乗客がみんなで止めて、そのおじさんと仲良かった青年が「表でケリをつけてやるぞ」的なことを若者に言っていました(

キーウェスト

気候が蒸し暑く、風が体にねばつき、南国生活を味わえるキーウェスト。この感じ、東南アジアを思い出しました。  そして、アメリカも南下すればするほど、人の顔つきもゆるやかになったように見えます。ゆったりしていて、愛嬌もあり、太陽は人を変えてしまうものなのかもしれません。 早朝、宿からバス停に行くまでの1時間の道程で、いろんな人が挨拶してきてくれました。あと、みんなよくジョギングをしています。「もう、やめたらいいじゃん」と言いたくなるぐらい、苦しそうな顔で。 キーウエストから

ロサンゼルス

ロサンゼルスのリトル・トーキョー(日本人街)にある図書館。この図書館は日本人が多く「あのー?」とか「それは...」などの聞き慣れた言葉が響きます。でも、思いっきり日本人だと思って、日本語で話しかけた従業員のおばさんは韓国人で、「漢字、ダメ!」と言われました。 ここの図書館はかなり快適です。パソコンを持っていけば、ワイヤレスでネットができるし、日本の漫画も読めます。ここで、マイアミで出会ったイスラエル人のバイブルコミック「AKIRA」を読みます。 3日前の早朝、ロサンゼルス

サンフランシスコ

ヒッピーやゲイ、レズビアン文化が生まれたサンフランシスコ。そのせいか、今まで周ってきたアメリカの中で、一番自由な空気が流れていました。 まず、グレハン(アメリカのバス会社。僕はここの1ヶ月フリーパスを使用している)の女性スタッフの接客がよかったです。3日に1回はバスに乗っている僕としては、これは重要です。僕のフリーパスチケットを入れているボロボロの紙を見て、それ専用のチケット入れもくれました。それをもらうまで、そんなものの存在を知らなかったです。久しぶりにサービスを味わいま

ラスベガス

サンフランシスコからラスベガスまで、バスで14時間かかります。時間の感覚がおかしくなってきたので、24時間以内の移動は早いなと感じるようになりました。 いつもなら、バス停に到着したら宿を当てもなく探しますが、今回は違います。ネットで調べてきました。ラスベガスには安宿らしきものが2つほどあり、一つはネットの状況を見ていると満員だったので、もう一つの空いてるほうを目指します。 金曜日で観光客がピークに達するらしく、宿もフルになったり高くなったりするらしいので、バス停から予約し

グランド・キャニオン

17〜20億年前の長い年月の地層が一度に見れるのは、世界でもここだけ。グランド・キャニオンのガイドブックを読むと書いてありました。「へえー、そうなのか。もう、それだけですごい」と、言うしかない。 申し込んだツアーは日本人の人がガイド兼ドライバーをしてくれるので、気軽に話ができてよかったです。62歳で名前はジミーさん。アメリカに来て38年になります。「アメリカ人の半分は馬鹿ですよ」と、言っていました。それを聞いて、僕はもうちょっと多いかなと思いました。ただ、賢い人は半端じゃな