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さくらももこさんのひとりずもう

私はさくらももこさんが大好きだ

エッセイが好きな理由にも書いたかもしれない

今年はそごう横浜で開催されていたさくらももこ展にも行ってきた

展示されていたものがぎゅっと一冊に詰まった宝物のような本とコジコジのマグネットを買った

さくらももこさんの中でも特に好きなお話がひとりずもうである

これは元は小説であり のちに漫画が出た
私は漫画の方を中学の時初めて読んだ

あの漫画は私に大きな影響を与えた

あれはさくらももこさんが漫画家を目指すまでの物語である。上下巻になっていてお金がなかった私はブックオフで売られているのを見て親に買ってもらった。

私の好きなシーンは三つある。

さくらももこさんが漫画家を目指す前に
受験で課題作文を書く話がひとつ

もうひとつは
休日行ったことがない小さな美容院に行くお話

最後は彼女がエッセイ漫画を書こうと決めた時お風呂の窓からきらきらした光が見えた話

まずひとつめは課題作文。
さくらももこさんは夏の風物詩が好きで
それについて書いたそうだ。
私も夏の風物詩はたまらなく好きなので
それを課題作文に書くなんて
感性が優れているなあと感心した
そしてなんとなあく好きだと思っていた夏の情景を風物詩という言葉で中学の私に教えてくれた。

行ったことがない美容院の話。
散歩が好きなももこさんはなつやすみのある日知らない美容院を見つけた。
そこには優しいおばさんがいて
髪を可愛く結ってくれた。
その美容院はももこさんが大好きな美容院になった。 日常に見つける幸せ。ももこさんは幸せを見つけるのがうまいなあと思った。

エッセイ漫画を書く決断をしたとき。
ももこさんは最初少女漫画を書くつもりで応募していましたが結果は名前がのらず。
諦めようかと思ったその時、
エッセイならば書けるのではないか。
そう思った時にぱあっと光が見えた気がした。
この経験は私も何度かある。
何か自分の中で形になった時、ぱあっと光が見えることがある。

以上が好きなシーンである

私は今わざと手元にひとりずもうがない状態でこの文章を書いている。読みながら書いてしまったら私が印象に最も残っているシーンが絞れないから。

あの本を手に取ると
私は小学生の時の夕方5時をなぜか思い出す。
それは最ものんびりしている時代で
雲の流れだったり涼しい風を感じることが出来る時間だったから。

さくらももこさんは
いつもそんなゆとりある時間を提供してくれる。

詳しいストーリーは書いていないのもわざと。なぜさくらももこさんがエッセイ漫画にたどり着いたのか。

ぜひ読んでみてほしいな。



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