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清夜に響くブルーライン 9曲目

何があったかは聞かない
でも元気づけはしたい

そう思って10分くらいたった気がする

彼が喜ぶこと…ぱっと思い付かなかった
むしろ私がいつも元気をもらってるから

初めて見た笑顔
高く飛び上がる青い空に向かった背中
君の優しい鼓動

私は恋をし始めているんだ
まだ知り尽くせていなくても
知りたいと思うこの気持ちが

彼は勉強してるのだろうか。
あんまり見たら申し訳ない。

そうだ

あのさ、ちょっと着いてきて?

ノートをまた見せると
こくんと頷いてくれた。

図書室を二人で出る。

会話はないまま私は音楽室に向かった。

音楽室を覗くと中は誰もいなかった

「そこに座ってて!!」

彼を音楽室に招き入れ
私はピアノの前に座って
深呼吸をした。

そして
FUNKY MONKEY BABYSの
あとひとつを
演奏し始めた。

最初はピアノの前奏

ただ彼に伝わるように
目の前にいる彼だけに

秋風が吹く
髪がなびく

演奏が終わる

彼は拍手をしてくれた。
「すげぇ…鳥肌たった…ピアノこんなに弾けるの凄いね」

良かった。伝わったみたい。

「私の大好きな曲。なんか元気ないように見えたから…弾きたくなったよ」
「ピアノももちろん素敵だったけどもえさんの髪やっぱ綺麗。風に靡いてた。」
「え、そ、そうかな…」

も、もどろっか!

と私が歩きだそうとすると
腕を捕まれた。

そして、スローモーションのように
彼の顔がだんだん近付いてきて
優しい唇が私の唇に重なったのがわかった。

to be continued 

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