【アメリカ映画感想文】《80 for BRADY 》〜名優の競演
Netflixで視聴しました。
「この人が出てる映画なら間違いない!」の4人が主演してる贅沢な作品。
リリー・トムリンとジェーン・フォンダは《9 to 5》でも共演?競演?していた。
そしてサリー・フィールドと、1961年の《ウエストサイド・ストーリー》での強烈な印象が今も残るリタ・モレノ。(もちろん、10代に成長してから観た映画です。さすがに1歳で映画館に行ってない。)
☆☆☆☆☆
トムリン演じるルーがガンの化学療法中に観た、アメリカンフットボールのテレビ中継で眼に留まったニューイングランド・ペイトリオッツの新人クォーターバック(QB)のトム・ブレイディ。
彼の活躍にともどもに元気づけられた、永年の友人である4人の高齢女性たち。
イケメンやし(←これ大事!)。
ハマったその時からはや15年。
その間にガンから回復したり、夫と死別したり、離婚したりとそれぞれの人生の転機があったが、一貫してブレイディを応援してきた4人。
そしてペイトリオッツは既にベテランとなったブレイディの活躍もあって2017年シーズンのスーパーボウルに進出!
この機会を逃しては、スーパーボウルにペイトリオッツが進出してブレイディがQBを務めるのをこの眼で見る事はもう二度と無いかもしれない。
そんな思いで、4人は会場のヒューストンへと旅立つ。
☆☆☆☆☆
実話を基に脚色された作品だそうだ。
『80』は彼女たちの年齢だ。
(サリー・フィールド一人が『私はまだ75才よ!』と抵抗してるけど。)
スーパーボウル史上に残る大逆転劇の裏側を、引退したブレイディ自身がプロデューサーとして製作し出演している。
記録映像と演技シーンの映像の組み合わせが巧緻で全く違和感が無い。すごい!
☆☆☆☆☆
四人それぞれのキャラクターが名優によって際立つ。
映画としては時間が短いしネタバレしたくないので「観て!観て!」なのだが、蛇足を少し。
☆☆☆☆☆
アメリカ合衆国で一年以上暮らした人ならスーパーボウルの熱狂振りは分かると思う。
そうじゃない方は、日本の阪神ファンの熱さが国中でその日燃え上がるところをご想像ください。
店も臨時休業になる。
お客さんはみんなテレビ中継を見るか現地に行ってるから。
私が在シカゴ一年目にシカゴ・ベアーズがスーパーボウルに進出した。
進出が決まった日からテレビでも、どこでもかしこでもベアーズ!ベアーズ!ベアーズ!
それは凄まじかった。
言わせてもらえば、ベアーズと違ってペイトリオッツはスーパーボウルの常連で羨ましい限りだ。
ベアーズ頑張れ!
☆☆☆☆☆
ジェーン・フォンダが化粧を落として鬘も外しているシーンで、あまりにもお父さんである名優ヘンリー・フォンダにそっくりで。
私は鏡の中に、亡くなった自分の母を見る。
あまり関係が良くなかったのでゲッソリしてしまう。
☆☆☆☆☆
ダンスシーンでは、リタ・モレノはやっぱりカッコいい!
☆☆☆☆☆
高齢女性のシスターフッドものは、六十路の私に希望を与えてくれる。
重ねて、あなたもぜひ!ぜひ!ぜひ!
☆☆☆☆☆
《80 for BRADY》なら
さしずめ私は《63 for Leetuek》か?
ではまた。