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【読書感想文】ワニ町シリーズ《幸運には逆らうな》完走!

昨日届いた↓↓↓のを一気読み。

読み始めたら、やめられない止まらない某えびスナック菓子状態。

このキャッチコピーももう古いのだろうか?
発売時のものだ。
上手いこと言うなぁと感心しながら開封して一気に完食できた子どもの頃の胃袋が懐かしい。
そういえば、最近はポテチは買っても↑某えびスナック菓子は買ってない。
手がエビ臭くなるのも理由の一つではあるが、発売当時はあられやおかき以外の『ちょっとつまめるお菓子』そのものが新鮮だったのだ。

そんな事まで思い出す六十路。

それはさておき。

☆☆☆☆☆

ワニ町(架空の町シンフル)は怒涛の町長選挙が終わり、あ、前作のネタバレになるので町長選挙の結果も書けない。

ま、とにかくワニ町もアメリカの独立記念日を迎えた。

ヒロインであるフォーチュンと保安官助手カーターは、あ、これもネタバレになるので書けない。

と、に、か、く。

アメリカでの独立記念日のお祭り騒ぎっぷりは、とにかくすごい!
こどもや学生は夏休みに入り、市や町などの比較的小さな単位でも盛り上がり、家族や友人たちともBBQで盛り上がる。

この作品の舞台シンフルくらいの規模の町なら『町をあげて』の雰囲気が何となくわかる。

舞台であるルイジアナ州はどうだか知らないが、私が30年前に住んでた頃のイリノイ州は花火に関する法律が厳格だった。
【火薬に関するなんちゃら】な規制のため、独立記念日などのお祝いイベントなどの打ち上げ花火しか認められていなかった。

今どころか当時の日本の花火大会などとも比べ物にならないチャチな打ち上げ花火でも、住人にとっては独立記念日に華を添えるものであった。

線香花火などは売買が許可されていなかった。『爆弾の材料』だから。(今は知らんけど)

ホームセンターみたいなところで猟銃やら拳銃、銃弾やら売ってるくせに何言うてんねん?と思ってた。

☆☆☆☆☆

ま、そんなシンフルの昼間の騒ぎの真っ最中に町の外れの湿地帯のあたりで爆発事故が起きた。

爆発によって飛んできたあるものの臭いが覚醒剤製造を思わせる独特の臭い。

いろいろありまくるシンフルの町ではあるが覚醒剤の蔓延は防ぎたい!とフォーチュンと、シンフル・レディース・ソサエティのアイダ・ベルとガーティの3人による【スワンプ・チーム・スリー(湿地三人組)】の出動だ!

☆☆☆☆☆

ワニ町シリーズ6巻目のこの最新刊だけを読んでも爆笑だし、どの巻を単独で読んでも三人がカッコいいんだけど、私としてはこの三人がチームを組むことになった第一巻《ワニの町へ来たスパイ》は必読だと思ってる。

私が某えびスナック菓子を貪ってたころ、ベトナムではいつ果てるとも知れない戦争中だった。

後年アメリカに住んで、私より干支一回りくらい上の男性たちが『あの頃召集令状が届くかもしれないと毎日恐怖だった。』と語っていた。
当時のアメリカは徴兵制だったのだ。
召集されれば即ベトナム行きだったのだ。

それから徴兵制の制度は変わったものの、今でも男性がある年齢になると登録されるのは続いている。

ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン・イラクへの派兵など、この作品の背景に登場人物たちの軍歴が大きな比重を持つというのも、アメリカの現実なのだ。

そんなこんなもひっくるめて、多くの物を背負って【それでも少しでも正しくありたい】彼女たちがカッコいいのだ。

でも、とにかく面白い!
アイダ・ベルになりたいけどガーティな私はお勧めする。一択!

☆☆☆☆☆

ではまた。

《ワニの町へ来たスパイ》から読み返してます。

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