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[まりーさんの投資の基本] 初心者でも始める勇気が出る資産形成の基礎編!

このnoteは

投資始めてみたいけど、どこから始めていいのか全く分からない
投資をしてみたいけど、損しそうで怖い

という方に向けて投資の基本をお話ししています。

はじめに

こんにちは!Twitterで6万2千人の方にフォローして頂いてます、まりーです。Twitter始めて14ヶ月で6万人達成しました。

Twitter、クラブハウス、YouTubeなどで色々と投資のことを発信し、現在参加者2000名の無料投資サークルも主宰しています(サークルに興味おありの方はTwitterの固定ツイート参照。わたしのTwitterはこちら )そうした活動の中で一番多いのは

もっと基本的なことから教えて欲しい

という希望です。そこでレイチェルさん主催の株クラアドベントカレンダーに誘っていただいたので、このnoteを書くことにしました。

日本ではやっと金融教育が義務教育の一環になりつつあるようですが、国民全体の金融リテラシーはまだまだ低いと思います。親も知らないから家での教育も難しい。実際、私の両親が亡くなった時、二人とも金融資産は銀行預金だけでした。だから微力ながらTwitterで呟いたり無料サークルを主宰したりして一人ずつ金融リテラシーを上げることに貢献したい、と思っています。

読むより聞く方がお好きな方へ

聞く方が読むよりインプットしやすい、という方はこちらの投資基礎編の回投資用語編前編後編をまず聞いてみてください。さらに、私の投資サークルのミーティングは週1で、全て私のYouTubeにアーカイブされています。バックグラウンドで2倍速で聞き流すだけでもインプットできると思いますのでおすすめです。お役に立てたらチャンネル登録よろしくお願いします!

自己紹介

私はアメリカ在住25年、その前はスペイン在住5年、現在はアメリカニューヨーク郊外でヘッジファンドに勤務してます。金融界では#1のWharton Business SchoolでMBAを取得し、その後、ウォール・ストリートで証券アナリスト、ヘッジファンドポートフォリオマネージャーなどを10年間経験。リーマンショックと子育てでしばらく金融を離れ米公立高校で数学教師をしていましたが、4年前に金融に復帰して今に至ります。投資が本業である上に、自分の投資口座ではもうかれこれ30年近く投資をしています。

あくまで個人の意見です

投資というものは人の意見を鵜呑みにしてやると後悔するようにできてます。このNoteは私の経験に基づく私個人の一意見であり、全ての人にとっての正解ではありません。私の意見だけを聞いて投資してはいけません。あくまでも沢山の中の一つの意見として参考にして他の資料や本も使って自分で納得がいくまで勉強してから投資を始めてください。

投資はいつでも自己責任です

それでは始めていきましょう!

投資と投機は別物

投資と投機は違います。

投資は将来に見込める成長への賭けです
投機は値段の変動への賭けです

「投資は怖いものだ」と思っている人は投資と投機を混同している事が多いです。投機は相場が気になり値段の上げ下げに一喜一憂し、急激な下げに狼狽してして売ったり、急激な上げに興奮して買ってしまったりします。初心者はそうやって投機で資産をなくすのです。あるデータによると、投資を始めた人の8割がお金をすって退場するそうです。それは投資だと思ってやっている行動が実は投機である場合が多いからだと私は解釈しています。短い間に資産を増やそうとするのは投資ではなく投機。投機はよほどのプロでない限り長い目で見えると負ける人が多いです。

ほとんどの人がやるべき投資とはリスク分散されたポートフォリオに毎月決まった額を投資して20年30年放っておく物です相場を見る必要は全くありません。あなたは本業に集中していればいいんです。30年後、蓋を開けてみたら老後は安泰だった。これが投資の王道です。投資と言うより資産形成と言った方がイメージが近いかもしれません。

どうして投資は長期なのか

投資は成長への賭けなので基本、長期です。短期に成長は見込めません。子供が短期間に目に見える成長をしないのと同じ事です。健康な経済は長期的に見れば成長します。だからその経済を代表する会社の株に投資しておけば長期的にはその投資は伸びるはずです。これが株長期投資の肝です。積み立てて放っておけと言うのはこれが理由です。為替(FX)や仮想通貨は長期でも伸びるとは限らない。これは大きな差です。

では長期とはどれくらいの長さのことを指すのでしょう?

長期投資とは私の基準では10年以上、最低でも5年は欲しい

5年以下の投資期間だとリスクが上がります。5年以内に確実に使う予定のあるお金は投資しない方が賢明です。投資の一番の味方は時間です。長ければ長いほどいい。だから早く始めましょう。

一年以内の投資は私的には全て投機です
投機を投資と勘違いした初心者のほとんどはいずれ負けて退場します

私が好きな長期投資

長期で株投資する場合、その経済が長期的に伸びるか、がすごく大事です。だから私は日本株や欧州株より米株が好きです。アメリカは先進国の中で数少ない人口が伸びている国です。先進国の中でまだ人口が伸びているのはアメリカとオーストラリアだけです。人口が伸びない国の経済成長はあまり期待できません。また後進国はリスクが高いので初心者向けではないです。過去の実績を見ても後進国投資は変動率(ボラティリティ、値段の振れ幅)が高い割には投資成績はあまり良くありません。

私は株投資は基本、米株だけでいいと思ってます
あくまで私個人の意見です

米株投資で私が1番好きなのがS&P500 (SP5) indexです。これは米Standard & Poor's 社が1957年に始めた株価指数です。S&P 社が選ぶアメリカのトップ500の優良株が入っています。500社あるのでリスク分散になるし、S&P社がかなり頻繁に銘柄を新陳代謝するので長期でそのまま持っても常にトップ500の企業に投資できます。

SP5 インデックスそのものは買えませんが、インデックスと全く同じ値動きをする投資信託やETFが星の数ほどあります。それのどれかに投資すればいいのです。インデックス連動なので成績はどれもほとんど同じですが、信託報酬と呼ばれる手数料にかなりばらつきがあります。よくないものだと毎年1%以上取るものもあるので気をつけたいですね。基本、対面で人と話しながら買う投資信託銘柄は避けた方が無難です。おすすめの投資信託の銘柄については「実際に投資を始めるためのステップ」の部分でご紹介します。

ちなみにETF (Exchange Traded Fund) は市場で取引できる投資信託です。投信とETFの主な違いは日中に取引できる (ETF) かその日の終値でしか取引できない (投信) か。株数で買うのか(ETF)か金額で買うのか(投信)です。税金や配当の扱いはほぼ同じですが、ETFの場合、普通、払わられた配当は実際に現金で銀行口座に振り込まれます。逆に日本にある米株インデックス連動投信は配当も払い出されずにキャピタルゲインとして基本価格に組み込まれるデザインになっているものもあります。これは資産形成には実に有益なデザインなのでぜひ活用しましょう。ETFにしても投信にしても資産額が小さいマイナーな物は避けましょう。

SP5 vs. VTI vs. VT

SP5 に似たもので全米株式というインデックス連動のETFや投信があります。これは主にVTI(Vanguard Total Stock Market)というETFの値段に連動します。SP5はトップ500の大企業だけが入っていますが、VTIは上場されている中小企業も入っていて全部で4000以上の銘柄が入っています。ですが、どちらも銘柄の時価総額のウェイトで指数に組み込まれるので、実際はVTの82%はSP5です。

SP5とVTIの他に全世界株式という全世界で取引されている9000くらいの銘柄が組み込まれているVT(Vanguard Total World Stock Index)というETFとそれに連動する投信もかなり人気があります。

SP5, VTI, VT連動の投資信託は
長期分散積み立て投資に最適な横綱3人衆です
どの指数を選ぶかは個人の好みで
どれを選んでも大きく失敗することはないでしょう

ちなみにですがVTIの82%はSP5, VTの62%はVTIです。でもどれにしようか迷うと思うので、それそれのプロとコンを整理します。注意:かなり私個人の好みが反映されています。

SP5

強い所: アメリカのトップ500の会社をプロが常に新陳代謝してくれている。アメリカの成長を享受できる。ニュースサイトなどで常に指数が出ているのでモニターしやすい。
弱い所:VTI, VTに比べると分散性が低い。アメリカがこれからもずっと世界を牽引するとは限らない。

VTI(全米株式)

強い所:アメリカの全ての上場企業に投資できる。4000の会社に投資しているので分散性が高い。アメリカの成長を享受できる。
弱い所:アメリカがこれからもずっと世界を牽引するとは限らない。全ての上場会社が入っているのでSP5のようにプロが新陳代謝してくれていない。

VT(全世界株式)

強い所:全世界の上場会社9000に投資するので分散性が非常に高い。アメリカ以外の国が伸びてきた時にポートフォリオを組み替えなくても、時価総額が伸びれは自動的にリバランスされる。
弱い所:アメリカ以外の投資先は主に人口が減っているヨーロッパと日本で、それらの国がこの先アメリカより高い成長率を出すとは考えにくい。新興国は役1割なので新興国に投資したいならVTIと新興国投信の方がヨーロッパと日本が入らないのでいい。過去の成績を見るとVTはVTI に比べてボラティリティが高いのに成長率は低い。

私はSP5が好き

私は基本この3つならどれでも正解だと思いますが、強いて言えば

ブロが新陳代謝してくれる
ニュースなどのマーケット情報でも価格の動きを追いやすい、
成長率の低いヨーロッパや日本が入っていない
SP5が好きです

この3つの指数の過去のパフォーマンスチャートはこちらです。VTのチャートが2008年からしかないのでこれは2008年半ば(リーマンショックの真っ只中)からのチャートです。赤がSP5、紫がVTI(全米株式)で青がVT(全世界株式)です。見るとわかるようにSP5とVTIのパフォーマンスはほぼ同じです。82%が同じなので当たり前と言えば当たり前ですね。でも青のVTはかなりアンダーパフォームしています。これはやはりヨーロッパと日本の企業成長がアメリカの企業成長に負けているからだと思います。パフォーマンスが劣るにもかかわらず、過去の株価の変動率(標準偏差Standard Diviation)
を調べると過去10年間のSP5の標準偏差が13.56%、VTIが13.43%なのに対し、VTは14.14%と少し高くなっています。分散がさらに効いた全世界株式の方がリスクが低いイメージがありますがリスクの指標である標準偏差で見るとVTの方が必ずしもリスクが低いとは言えないのです

SP5, VTI, VT のパフォーマンスの比較 2008-2021

税金対策は非常に大事 (iDeCo, NISAのすすめ)

投資をする時に税金を忘れてはいけません。株投資で出る利益は2種類、配当と譲渡利益。日本ではその両方に所得税と住民税がかかります。譲渡利益は普通売るまで出ませんが(投信は構造上売らなくても少しかかる)配当は出るたびに税金がかかります。税率は今の所20.315%ですが、今後上がる可能性があります。つまりせっかく投資をして利益を得ても、最低でもその2割は税金に取られてしまうという事です。だから投資はまず企業DC、iDeco、積み立てNISAや一般NISAを満額投資して政府が配ってくれている「減税」というお金をきちんと受け取ることをお勧めします。

確定拠出年金(defines contribution, DC) は企業社員の為の企業DCと個人で入るiDeCo (individual defined contribution) があります。DCは投資額が控除、運用中の税金はゼロ。そして退職後に受け取る時も年金・退職金控除が使える制度です。

私ならまずDC(企業DCかiDeCo)を満額やります

なぜiDeCoを勧めるのか

お勤めの方は企業DCがお勧めです。雇い主が一定額企業DCに積み立ててくれるところが多いからです。企業DCにアクセスできない方はiDeCoがお勧めです。iDeCoの1番の魅力は投資額をその年の収入から控除できる点と非課税運用の期間です。例えば40歳以下の人はiDeCoの非課税期間が積み立てNISAと比べても一番長いのです60歳すぎるまで引き出せないのも老後の資産形成をする上でも長期投資を実現するためにも有利だと私は考えます。しかも引き出し始める時期は最長で75歳まで引き伸ばせます。その場合、55歳で始めても積み立てNISAより非課税期間が長いことになります(ただし新たな投資は65歳までしかできません)。

私の見解ではiDeCoをやらやない方がいい人は収入が少なく控除の意味があまりない、又は月々の入金力が1万円以下の人です。iDeCoはNISAと違って手数料があるので(毎年2千円くらい)最初のI・2年は手数料に利鞘のほとんどを持っていかれてしまう可能性があります。そういう場合は手数料のない積み立てNISAがお勧めです。

iDeCoは引き出すときに年金または退職金の控除が使えるのですが、引き出す金額、積み立てた年数、iDeCo以外の年金や退職金の金額やタイミングによって払う税金の金額が変わってきます。その計算はこのNoteのスコープではないので割愛しますが、注意が必要です。

余力があれば一般NISA・積み立てNISA・ジュニアNISA

NISA(日本版 Individual Saving Account) は名前の通り、Retirement Account(年金)ではなくSaving Account(資産を貯める)なのでiDeCoや企業DCと違っていつでも好きな時に引き出せます。NISAに投資したお金は税金から控除はできませんが、利鞘や配当に税金がかかりません。それが大きなメリットです。

NISAの一番のデメリットは制度が非常にややこしいので混乱しがちなところです。一般、積み立て、ジュニア(ジュニアは2023年まで)と3種類ありそれぞれ期間や、金額、投資できる対象商品が違う上に、口座は一年ごとに実は別口座扱いとか、ロールオーバーとか新NISAとか、本当に初心者に投資してもらおうと思って作ったのか?とヤジを飛ばしたくなる制度だと私は思います。でも利益に税金がかからないのは非常に大きいのでややこしさを克服してぜひ制度を利用していただきたいです。

NISAの説明をするとその複雑さから、非常に長くなるのでこのNoteでは割愛します。NISAの始め方を詳しく説明した動画があるので興味のある方はこちらをご覧ください。

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法という言葉を聞いた事がある方はたくさんいると思います。ドルコスト平均法とは一定の期間、毎月、毎週、あるいは毎日同じ金額を投資する投資手法です。この手法の1番のメリットは投資をする時に相場のタイミングを考えなくて良い、という点です。

チャートを使って説明します。

SP5は2000のドットコムバブルから完全に回復するまで13年かかった

このチャートはSP5の指数と連動しているSPYというETFの1996年からのチャートです。オレンジの縦横の線が見えると思います。これは2000年のドットコムバブルのピークの2000レベルに指数が再度到達するまで7年間かかり、その後2008年のリーマンショックでまた暴落した後、再度2000年のレベルを奪還するまで通算実に13年かかったという事がわかります

これが「過去のデータから見ると、いつ投資しても13年以上持ち続ければ損はしない」と言われる所以です。確かに、この期間はドットコムバブルやリーマンショックという滅多に起こらないことが2度も起っているのでそれはかなり信憑性のある結論です。でも13年は長いですよね。心配ご無用。それは投資金額を運悪く2000年のピークで全額一括投資してしまった場合の話です。

もしこれをドルコスト平均で投資していたら?たとえ最悪の2000年のピークで株投資を始めていたとしても2000年から2003年のボトムまでずっと毎月定額買っています。そしてドルコスト平均の強みは「定数」ではなく「定額」な所です。つまり値段が下がれば買える株の数が増えるのです。よって2003年の底の頃の平均取得価格は$110くらいだったはずです。つまり2007年の最高値更新を迎える3年前の2004年の時点ですでに含み益に転じていたわけです。

そしてリーマンショックの時もずっと買い続けていたのであれば平均取得価格はさらに下がり、2013年の最高値更新の4年前の2009年には含み益に転じていた計算になります。つまりたとえピークで株投資を始めて最近の過去では一番株の調子が良くなかった13年間に投資していたとしても、ドルコスト平均を忠実に実行していれば含み損を抱えている期間は2000年から2004年の4年間と2008年から2009年の約5年間だけになります。

ですからドルコスト平均は株を高値で掴んでしまう事へのヘッジだと考えると良いと思います。今米株はすごく高いから株始めるのは良くないのでは?と良く聞かれますが私の答えは「ドルコスト平均で今すぐ始めた方がいい」です。

「でもまりーさん、それなら2003年まで待ってそれから始めた方がよかったって事になりませんか?」これもよく聞かれます。答えはNOです。なぜなら今後株がどう動くかは誰にも分からないからです。値段が下がってから買おう、というのは初心者がよく陥る考え方です。いつ下がるか分からないし、どこまで下がるか分からないし、実際に下がっている時はほぼ確実に怖くて買えません。そのチャンスを待っている間に投資の1番の強みである「時間」がどんどん経っていくのです。だから

投資を始めるのに一番いい日は10年前、2番目にいい日は今日なのです

ちなみに、もしこれから株がずっと右肩上がりで着実に上っていくと考えるのならばドルコスト平均しないで一括投資した方が当たり前ですが成績は良くなります。実際、バンガード社が行った調査によると過去のデータで3分の2以上の確率で一括投資の方がドルコスト平均より成績が良かったそうです。ですからドルコスト平均法は「これから株が下がるのではないか?」と思っている時にこそ使うべき手法です。

ドルコスト平均法は
株投資が怖いと思っている人には最適な防御的な手法です

一つ注意が必要なのはドルコスト平均法は簡単そうに聞こえて実は結構難しいという事。なぜなら積み立て設定をしてあとは20年間忘れておけ、と言ってもほとんどの人は相場を見てしまうからです。2000年のピークから始めた人は2003年まで毎年含み損が拡大し、2004年まで、実に4年間含み損続いたのです。ほとんどの人は汗水垂らして働いて貯めたお金が目減りすることに耐えられずに損切りして退場してしまうのです。それが「死んでいた人と投資をしていることを忘れた人の成績が一番良かった」と言われる所以です。自分でしっかりと勉強して長期投資の考えやドルコスト平均法の理論をしっかり理解してから始めないと途中でやめたくなると思います

なぜ高配当株や優待株を勧めないか

私にとってすごく不思議な現象があります。それは日本人で株投資をやる人の間で高配当株や優待株がとても人気な点です。私だったら高配当を出す株や優待が充実している株はできる限り避けます。なぜか?それはそういう株はあまり成長しないからです。

一番初めに言いましたが株投資とは企業や経済の成長に賭けるものです。つまり成長してくれないと困るのです。成長するためには企業が稼いだお金は自社に再投資する必要があります。それでも足りなくて伸びている会社は増資をするのですから。ものすごく成長している企業は配当や優待にお金を使っている余裕はないのです。実際、高配当を払う企業は大抵すでに成長のピークを過ぎた人間で言えば高齢者みたいな企業が多いのです。私はもっと20代30代のこれからもっとどんどん伸びる企業に投資したいです。

さらに、配当で払われるとその配当をもし同じ株に再投資したとしても、すでに払われているので税金がかかってしまいます。会社内でお金が余っているのなら配当で払うより自社株買いをしてくれた方が株主は税金を払わずに再投資している事になるので私にはありがたいです

配当をお小遣いがわりにしたいという人がいることも理解できるのですが、それは資産形成のための投資ではありません。お小遣いも資産形成も両方なんて美味しい話は中々ないのです。毎年の利益を配当で受け取り、さらにそれを再投資しないで使ってしまえば投資額は伸びないでしょう。投資額が伸びなければ複利の恩恵は得られません。高配当株はすでに多額の資産があり、引退し、これからその資産から出る配当で生活しよう、という人向きの株であって、これから資産形成をしようとしている人には向きません。

優待株も同じです。私は日本の個別株には一切投資していないので優待を受けたことはないのですが、たくさん優待を出している企業は高成長する会社ではないことが多いのではないでしょうか。株だけの魅力では株主になってもらえないので優待というおまけをつけるのだと思います。アップルの株は優待なしでもみんな買うでしょう。優待は売れない雑誌がおまけを充実させて雑誌を売ろうとするのに似ている気がします。

日本人で投資を始めた人の8割がお金をすって退場するという統計があるそうですが、それは多くの日本人が高配当や優待目的の日本個別株投資から投資を始めるからではないか、と私は思っています。

資産形成をしたいなら成長する経済や会社に投資をする。含み益を複利で育てるからこそ資産が増えるのです。配当や優待を投資の目的にしてしまうと資産形成のスピードが鈍ると思います。

これから資産形成をしたいなら、
高配当株や優待株は避けた方がいいです

実際に投資を始めるためのステップ

1、口座を開ける

投資を始めるのにはまず証券口座を開く必要があります。企業DCの場合は会社指定の口座があると思うので会社の方に聞いてみてください。ここではiDeCoやNISAを個人でやる場合を想定して進めます。銀行の窓口とかで誰かと対面で口座を開くと信託報酬の高い投信しか投資できない、という可能性があるので(全ての銀行がそうではありませんが)、オンライン証券口座をお勧めします。オンライン証券の3大大手は楽天証券、SBI証券、マネックス証券です。

この3つならどこで開けても大丈夫だと思いますが、初心者に人気なのはやはり楽天証券です。口座を3つの会社で全て持っている人に聞いたところ、楽天のユーザーインターフェイスが初心者には一番使いやすい、との事でした。さらに楽天は証券会社以外のサービスと連携して色々お得なサービスが受けられるので楽天経済圏にどっぷりお住まいの方にはうってつけだと思います。例えば毎月5万円までの投資には楽天カードでポイントがつきます。これだけですでに1%の利益が出てしまいます。銀行預金よりずっとお得!さらに楽天銀行口座を証券口座に連携すると銀行預金に付く利子も高くなるそうです。ポイントで投資することも可能なので、自分で働いて得たお金を投資するのはやっぱり怖い、という方はポイント投資から始めるのもいいかもしれません。

楽天証券口座を開くのはこちらから
楽天積立NISAはこちらから

楽天証券口座は上記のリンクから開けます。口座を開くプロセスでiDeCoやNISAが選べます。口座が開けたら銀行口座をリンクして自動積み立てが設定できるようにしましょう。

2、投資信託を選ぶ

口座を開いて銀行口座のリンクができたら次はいよいよ積み立ての設定です。基本は月1回の毎月の積み立てでいいと思いますが、オプションがある場合は月2回、毎週、あるいは毎日積み立てでもいいと思います。それはご自分の好みとお給料日などに合わせるといいと思います。

積み立ての設定をする時に重要なのは投資信託の銘柄選びです。投信はチョイスが沢山あるので初心者はここで躓きがちです。投信目論見書の読み方や銘柄選びのコツなどを説明した動画がYouTubeにあります。書くと長くなるので、ここでは選ぶべきお勧め銘柄を最小限に絞り結論だけお伝えします。あくまで私の意見ですが、このどれかを選んでおけば大きな失敗は防げると思います。

投資信託を選ぶのに非常に使いやすいツールが楽天のサイトにあります。SBI証券にもありますしMorningStarにもありますが、今回は楽天のサイトを使います。それがこちらの投信スーパーサーチです。

楽天のiDeCo口座から選べる投信

楽天スーパーサーチで「iDeCo、株式、北米」と選択すると出てくるのはこの「楽天・全米株式インデックスファンド」一つです。これは先ほど説明したVTIに連動した投信で管理費用も0.162%と低いですし、純資産も大きいので楽天iDeCoで米株に投資したい場合はこれでいいと思います。私も実は楽天でiDeCoをやっていて(今は住民票がないので新規積み立てはできませんが)、これに全て投資しています。ちなみに楽天のiDeCoにはSP5連動の投信はありませんが、先ほど説明したようにパフォーマンスはほぼ変わらないのでこれで大丈夫です。

もしアメリカだけでなく世界に投資したい場合はグローバル(日本を除く)を選ぶと出てくるのはこの二つです。この二つだったら管理費用の低い「たわらノーロード」がいいと思います。

グローバル日本を含むだったら二つ目の「楽天全世界株式インデックスファンド」がいいと思います。これはVTに連動している投資信託です。

楽天の積み立てNISA口座から選べる投信

積み立てNISAはもっとチョイスが豊富です。北米株式だけでも10種類もあります。この中での私の1番のおすすめは二つ目の「eMaxisSlim 米国株式(S&P500)」です。これは名前の通りSP5と連動しています。VTI連動のもが良ければiDeCoでも投資できる一番上の物がいいでしょう。ちなみに一般NISAではもっと沢山投資できる投資信託があるのですが、一般NISAでもおすすめの投信は同じです。

全世界に投資したい場合はこちらの上から2番目の「eMaxisSlim全世界株式(オールカントリー)」がいいと思います。VTに連動した投信です。

日本を除きたい場合はこちらの上から5番目の「eMaxisSlim全世界株式(除く日本)」が新興国も入っているのでいいと思います。

これらのお勧めはあくまで私の好みなので皆さんはこれを参考としてご自分の判断で選んでください。

それではまた次回のスペース、YouTube、Noteやサークルミーティング、Twitterのリプ欄でお会いしましょう!

YOLO!You Only Live Once!!




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