東京九州フェリーを攻略してきた①

7月7日、21:30、横須賀。
真新しいターミナルビル、海に浮かぶ巨大な船、エンジンの唸り。
車両を乗船待機レーンに駐車し、降り立った瞬間、思わず小躍りしてしまった。

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あの船に乗って九州へ帰る。山生まれ山育ちの私にとって、海は見るだけでテンション2割増しになるものだし、まして船なんて1年に1度乗れるかどうかという天上の乗り物だ。
横須賀と新門司を21時間かけて結ぶフェリー、私が乗るのは、それいゆ。
まさか自分が乗ることになるなんて、と、夢心地でターミナルをうろつきまわる。

今回、乗船にあたってひとつ、心に決めていたことがあった。
「就航して間がない船なので、船内でどう過ごすといいのか分からない人がきっとまだまだ多いはず。だから、いつかこの路線に乗る人のために、攻略レポートを書こう」
私なりに船内のスケジュールを把握し、やりたいことリストを作って、それがどれくらい達成でき、どれくらい楽しめたか、試して試して楽しみまくる!
きっと何度もは乗れないものだから、しっかり体感しておきたい。
そんな思いで、乗船時間を待った。

ターミナル~乗船

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おみやげ物を冷やかしたりなど。はとサブレはない。海軍カレーなど、港町らしいおみやげ物が棚を埋め尽くしている。
軽食をいただくこともできたようだったが、残念ながら到着した時にはオーダーストップだった。無念。
くつろいで座れるテーブル席にはパーテーション。充電用のコンセントがついているカウンター席は、1席ごとの利用。コロナ禍真っただ中の船出の苦しさと難しさを、真新しさが跳ね返しているように感じる。

おみやげだけでなく、カップ麺や飲み物、お酒も売っていた。乗船を待ちながら一杯、というのもオツかと思われたが、私には大事なミッションがある。今はまだ我慢だ。

乗船受付を済ませ、ターミナルを探検。

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こういうの見るの好きです。わくわくします。かっこいいです。

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真新しい船、真新しいターミナルの隣に、突然現れる歴史の深さ。ときめくやつ。

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船は静かに唸る。――今夜、ちゃんと眠れるんだろうか。こんなに、船に乗るのを楽しみにしてて。25時には消灯するというのに。

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車で来ている私には通ることが叶わないエスカレーター。
身長が足りなくて乗れないジェットコースターを見上げるような気持ちで、写真に収める。

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ターミナルには、授乳室や、

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誰でもトイレも完備。ただ、誰でもトイレは、入り口近くにベビーキープがあるので、ちょっと事故が怖い気がする。

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女性用お手洗いもバッチリきれい。照明は入室と同時につく、スイッチレス。じっとしていると消えるので、良し悪し。こういうのをチェックするのはガイドとしてのクセですね。

こんな調子でソワソワと乗船時間までウロウロ。そして23:15、いよいよ車両載りこみ開始。船とブリッジのつなぎ目がウェーブ状の段差になっていて、最徐行でもガクンガクンする。これは……注意が必要だ……

【心得!】車両載りこみの際には時速2キロ以下をめざせ!


そして。

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ひろーーーーーーーい!!!!!!(*'▽'*)♪


時々乗るフェリーと段違いの余裕! そしてきれい! 床! 青い!
係員の指示に従って駐車し、他の乗客と共に船室へ向かう。この時点で期待に満ち溢れまくって盛り上がりが最高潮。

しかしこのときはまだ知らなかった。

出航したら、到着まで車には戻れない ということを。

船内で必要になったものがいくつかあり、車に戻ればあるのに、と悔しい思いをしながら購入してしまったので、ここで皆様にお伝えしたい。

【心得!】船内への持ち込み物は車内へ残すな!

なにを残してきて後悔したかなどは後述するが、悔しさが半端なく大きいので、声を大にして伝えたい。


さて、この船の中でやりたいことのリストを、ここで確認する。
・乗船したらまずビールと枝豆で自分慰労会をやる
・プラネタリウム見る
・大浴場を満喫する
・この船ならではの景色を楽しむ
・ジムで体を動かす!
・楽しんでいる様子を発信する
改めて見ると俗物極まりないラインナップだが、このうちいくつ達成できるか、自分でも楽しみにしながら、船での一日をスタートさせた。


つづく!

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