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詩「lighting」


とどろく雷鳴に恐怖をおぼえる

背後にせまる低音のドラムロール

命が惜しいのか

痛みのフラッシュバックか

いいえ ただ 未知への不安


夜空を染める閃光に胸が高鳴る

バリバリと割れたのに落ちてこない紺色

日常を放棄したいのか

偉大な力への憧れか

いいえ ただ 美しさの虜


肌寒さを感じる前にセーターをかぶる

食べ終わった魚の匂いのする部屋

「神の領域」セリフがこだまする


守るための探求は際限なく

無邪気に正義でその領域に手を出した


感情の濁流を眺めるうちに

この体が小さく放電した

目を閉じて 集めて 金色を放て

君へ 稲妻



・・・


きょうは映画「AKIRA」を見ました。昔からタイトルは知っていたけど見たことはなくて、でも最近タイミング的にも話題で気になっていた作品でした。

絵というか画というのか、、その力に圧倒されました。すごかった。手描きの迫力。私は陰影の色使いがとくに印象に残っています。グロテスクな表現もありましたが、アニメなら少々は大丈夫なので見ることができました。お話は難しかった。いくつものテーマが重ねて描かれていて、何日か考えてしまいそうです。

見て何時間か経った今、心にある感想は、、、
私たちは誰もがビッグバンのような巨大なエネルギーと繋がっていて、科学や薬物の力でその一部を自分のものにしたいという欲望を持っている。でもそんな巨大なものを操れるほどの力量を与えられた存在じゃないから、そこに手を出そうとすれば逆に奪われる。そして奪われるときは往々にして、一番守りたかったものや大切にしたかったものを道連れにする。
といったところです。

よくご存じの方やファンの方、お門違いな感想でもお許しを。

公開は1988年だそうです。

「ナウシカ」が1984年、「天空の城ラピュタ」が1986年。1980年代のアニメ映画濃いですね。


さて、そんなすごい画のことを書いたあとですが、さっき稲光がとてもきれいだったので記憶メモ画像。

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濃紺の空に黄味を帯びた光が走って、そのまわりが紫がかっていました。こちらの雷は収まってきましたが、そちらのお天気はいかがですか? 落ちついて眠れる夜になるといいですね。

それでは、またあした。



文字でもものづくりでも、どこか通じ合える人と出会いたくて表現をしているんだと思います。何か感じてくださったならとてもうれしいです。