２０２３年（令和５）第参四半期テレビアニメ視聴記録
はじめに
このテキストは、一月を起点とする３ヶ月（１クール）区切りで視聴したテレビアニメーションタイトルの全記録である。
筆者が視聴した「すべてのエピソード」を記録するというルールのもと、最後まで視聴しない（＝結末を見ない）タイトルも混在することを先に明記しておく。
注意事項
作品内容に言及するため、いわゆる「ネタバレ」を回避することはできない。また「作品ガイド」というより筆者の備忘録に近いかたちで執筆されるため、作品に対する正確な記述が為されるかは、これを保証することはできない。
また筆者の視聴状況が直接反映されるため、テキストの内容は随時更新の対象となる。（同じ文章が明日も読める保証はできない）
第３四半期に関する所懐
オリジナル企画のアニメが手薄となったシーズン。
異世界転生ものは相変わらず数が多いが、内容的には３か月前とほぼ同じ。おそらく３か月後も同じようなタイトルを見ることになるのだろう。
売れるタイトルがディスクパッケージ（いわゆる「円盤」）ではなく配信の「再生回数」になった弊害（と敢えて言ってしまうが）と言えるのではないか？
未視聴タイトル
以下の作品は本テキストでは扱わない。（五十音順）
「アニメ・ライザのアトリエ〜常闇の女王と秘密の隠れ家」
「カードファイト‼︎ヴァンガード will +Dress season3」
「彼女、お借りします Season3」
「シャドウバースF」
「シュガーアップル・フェアリーテイル」（２期）
「スパイ教室」（２期）
「蒼穹のファフナー The Beyond（TV Edition）」
「トニカクカワイイ 女子校編」
「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」
「はたらく魔王さま！！2nd season」
「範馬刃牙（第２シーズン）」
「BLEACH 千年血戦篇」
「文豪ストレイドッグス」
「ホリミヤ-Peace-」
「政宗くんのリベンジR」
「もののがたり第二章」
「闇芝居 十一期」
「幼女社長R」
「ひろがるスカイ！プリキュア」
テレビ放送リアルタイム視聴。アニメーション発オリジナル作品。２３年第一四半期より継続。（全４クール予定）公式サイト
【前回までのあらすじ】
アンダーク帝国の襲撃からエル王女を護って地上世界へ戻ったプリキュアの戦士たち。
スカイランド王と女王にかけられた呪いを解くため、ソラたちはランボーグからキラキラエナジーを集めてポーションを作ることになったが……。
【第２２話】
スカイランド王国親衛隊の「ベリィベリー」から行方不明となっていた「シャララ隊長」の目撃情報がもたらされる。
隊長生存の報に希望を見出したソラは、みんなと買い出しに出かけた街中でシャララに似た人影を見かける。
だがそれはバッタモンダーが仕掛けた罠だった。
冷静さを欠いたままランボーグに単身、戦いを挑むキュアスカイ。
しかし、いつもよりも手強いランボーグの正体を知ったスカイは戦えなくなってしまう。
ランボーグの中には重傷を負ったシャララ隊長が囚われていたのだ！
勇者パースでスカイに迫るランボーグ
その正体は…？
【メモ】
アイキャッチが４人バージョンに。エンディングテーマも新バージョンに差し替え。
【第２３話】
ランボーグの核にされたシャララ隊長を救えなかったソラは、ショックで変身能力を失ってしまう。
ましろたちに書き置きを残し生まれ故郷へと帰る失意の英雄。迎え入れたソラの父「シド・ハレワタール」は娘がヒーローを志した日のことを語る。
一方、街にシャララボーグが現れたことを知ったましろたちは、ヨヨにソラ宛ての手紙を託し市街地に向かう。
「ソラは戦わなくてもいい」「あなたはとっくに私のヒーローだから」というましろの手紙を読んだソラは戦いの意義と勇気を取り戻す。
その手には再びミラージュ・ペンが現れていて……。
【メモ】
「劇場版ひろがるスカイ！プリキュアF」（９月１５日公開予定）の前売り券発売日の告知あり。７月１４日（金）より全国劇場ほかで発売開始。
【第２４話】
ランボーグから回収したキラキラエナジーから遂にキラキラポーションが完成した。
エルやヨヨ、救出したシャララ隊長を伴ってスカイランドへ向かったソラたちは、王と王妃にかけられた呪いを解き、“救国の英雄”として国民から熱狂的に迎えられる。
国を挙げてのパレードの準備が進むさなか、エルの胸から不思議な光が発せられる。
それを見た王と王妃は、エルに「旅立ちの時」が来たとソラたちに告げる。
王女・エルは王と王妃の本当の娘ではないというのだ。
王（右）と王妃
エルは空の彼方にある「一番星」から託された“運命の子”だった！
【メモ】
変身シーンはあるが戦闘場面がないエピソード。（本作では珍しくない）
これまで保護対象だった「エル」が運命を託された子供という事実が明かされる。
世界中の神話に見られる「貴種流離譚」のパターンから本作が紛れもない「ヒーローの物語」であることが明らかとなった。
さまざまなタイプの「別れ」が描かれる展開もおそらくシリーズ初となる。
【第２５話】
スカイランドを救う運命の子「エル」を託されたソラたちは、彼女をどう扱うべきか教育の方針をめぐって思い悩む。
動物と話す能力を発現したエルになお一層慎重になってしまうソラたちに、あげはは「様子見でいいのではないか」とにべもない。
子育てに正解というものはないというあげはの言葉に納得したソラたちの前に、アンダーグ帝国の新しい刺客「ミノトン」が現れて……。
ミノトン（右奥）
アンダーグ帝国の武人
カバトンの兄でもある
【メモ】
子育てに正解はない＿＿＿悩めるお父さんお母さんへの応援に実感がこもる脚本担当は井上美緒氏。子育て経験者なのだろうか？
【第２６話】
海外出張中の両親から休暇が取れたと連絡を受けたましろは、帰国便が到着する「ももぞら空港」へソラたちと一緒に迎えに行く。
到着までの間、空港を見学していたツバサこと「夕凪ツバサ」（あげはが考えた偽名）は、飛行機の仕組みに詳しい女の子「天野翔子」（あまの・しょうこ）と意気投合する。
父親と一緒に、母親が機長を務める飛行機に乗りに来たという翔子の境遇に少しだけ自分を重ねるましろ。
と、そこにミノトンからプリキュアへの挑戦の呼び出しがかかって……。
虹ヶ丘あきら（左）とまひる（右）
ましろの両親
本編初登場
【第２７話】
ソラシド市で開催される花火大会を心待ちにしていたソラたちは、エルが遊んでいたミラーパッドに吸い込まれて摩訶不思議な空間へ。
ミラーパッド世界の住人「ピンクットン」から、特別なトレーニングをこなせば不思議空間から脱出できると聞いたソラたちは、自分の得意分野を選択してさっさとクリアしようとするが、ピンクットンの手違いで挑むトレーニングをシャッフルされてしまって……。
出られないよ〜
【備忘録】
大阪朝日放送のみ２８話・２９話の放送スケジュールが変更となる。（高校野球中継のため）
見逃し配信ほか配信サイトのスケジュールは変更なし。参照：朝日放送公式Webサイト
関西ローカル夏の風物詩である。この間のみ見逃し配信での視聴になる予定。
【第２８話】
おしゃれに目覚めたエルに手を焼くソラたちの前に、人気モデルの「早乙女まりあ」「かぐや」姉妹が現れる。
あげはの姉である二人は、両親の離婚を境に別々に暮らしているが、今でも連絡を取り合うなど良い関係を保っているという。
二人のマネージャー「加古」（かこ）はエルとあげはに、翌日ソラシド市で開催されるファッションショーに出演しないかと誘ってくる。
可愛い洋服が着られるとご満悦のエルだったが、ショーの舞台で大勢の観客から注目を浴びて動けなくなってしまう。
エルのピンチに「最強の保育士」を目指すあげはが駆け寄り、それに相応しい八面六臂の活躍を見せる。
早乙女まりあ（左） 早乙女かぐや
「早乙女姉妹」なるユニット名で大人気モデル
かぐやは自分のブランドを展開するデザイナーでもある
【備忘録】
「dアニメストア」で視聴。民放テレビ局の見逃し配信サイトは即時性以外の利点を見出せない。
【第２９話】
雨宿りに立ち寄った洋館で、喋るぬいぐるみと出会ったソラ。
虹ヶ丘邸まで付いて（憑いて？）来られて戦々恐々とするも、何やら事情を抱えているらしいと分かったソラは、元の持ち主に置き去りにされたぬいぐるみのために一肌脱ぐことになって……。
ぬいぐるみの「マロン」
洋館にひとり残された訳とは…
【第３０話】
夏といえばやっぱり海！
初めて目にする海に大興奮のソラだったが、泳ぎ方を知らないために浅瀬で危うく溺れそうになる。
ツバサやあげは、ましろたちのアドバイスを受けても海に浮かぶところでつまづいてしまうソラ。
ましろたちは先にソラに海を好きになってもらおうとシュノーケリングや砂遊びなどをして彼女の心を解きほぐしていく。
と、そこに砂浜で修行中だったミノトンがプリキュアに挑戦してきて……。
戦いの最中にソラは泳げるようになりました！（めでたしめでたし）
【第３１話】
プチいやいや期に入ったプリンセスに手を焼きながらも楽しい日々を過ごすソラたちの脳裏に、いつか来る終わりへの不安の影がよぎる。
折悪しく、そこにフードを被った黒づくめの男が立ち開かる。彼の名は「スキアヘッド」！
アンダーグ帝国の新たなる刺客にしてアンダーグ帝国の支配者「カイゼリン・アンダーグ」の忠臣である彼は、空間を自在に行き来する能力を駆使してエルを連れ去ってしまう。
エルを取り戻そうと立ち向かうプリキュアたち。しかしスキアヘッドの圧倒的な実力差の前に為すすべがない。
プリキュアの危機に囚われのプリンセス・エルが祈りを込めた時……プリキュアとスキアヘッドの前に謎の戦士が降臨する。
「キュアマジェスティ」と名乗る不思議な戦士の活躍で、エルは無事に取り戻せたものの、アンダーグ帝国の新たなる脅威にソラたちは「もっと強くならなければ」と決意を新たにするのだった。
エルを守りきれず泣き崩れるましろ
キュアマジェスティがいなかったら…！
【メモ】
風雲急を告げる新キャラ登場ラッシュも、泥縄式のテコ入れのようにしか見えないのは、敵勢力（アンダーグ帝国）の動きが唐突すぎるためだと思われる。というか「５人目」ってなんだ？
【第３２話】
「きゅあまじぇすてぃはエルなの！」
衝撃的なエルの発言の真偽を確かめるため、ソラたち先輩プリキュアたちが助言を与えてみるがエルはなぜか変身することができない。
あげはは「自分にしか見つけられないミラージュペンを探そう」とエルを励ますものの、そこにランボーグ出現の報せが入る。
街で暴れるランボーグ化したミノトンと対峙する４人のプリキュア。
しかし、大量のアンダークエナギーで強化されたミノトンのパワーに追い詰められていく。
“大好きなプリキュアのみんなを守りたい”……これまで守られる側だったエルの自発的な意思に呼応するかのようにミラージュペンが現れる。
「降り立つ気高き神秘、キュアマジェスティ！」
第５の戦士の圧倒的な強さでミノトンの脅威は退けられたものの、ましろには言いようのない不安が残ってしまい……。
キュアマジェスティ
運命の子供・プリンセスエルが変身するプリキュア
アンダーグ帝国はその力目当てに暗躍していたが…
【第３３話】
スカイランドの湖に突如浮上してきた遺跡の調査を依頼されたソラたち。
遺跡に入るためには「運命の子」すなわちエルの協力が必要だが、これ以上エルを危険な目に遭わせたくないましろだけが反対を唱える。
エルの意志を尊重して遺跡の調査に入る５人。遺跡の奥で「究極のちから」を秘めた一冊の本「マジェスティッククルニクルン」を発見するも、なぜか本を開くことはできなかった。
そこへ遺跡の防御を突破したミノトンが侵入。アンダーグエナジーで正気を失ったミノトンを止めるため、ソラたちはプリキュアに変身して対抗する。
しかし強化されたミノトンのパワーはマジェスティを加えてもなお圧倒的であり、５人は追い詰められていく。
マジェスティッククルニクルンの究極のちからを解放するには５人の心を一つにするしかないが、キュアプリズム（ましろ）だけがマジェスティ（エル）を戦いに巻き込みたくないという思いに囚われてしまって絶体絶命の大ピンチに。
キュアプリズム（左）とマジェスティ
二人の関係がかつてのスカイ（ソラ）と自分のそれと同じだと気づいたプリズムは…
【第３４話】
プリキュアに敗北してから、ソラシド市に潜伏しつつ復讐の機会を窺っていた「バッタモンダー」は、偶然聞いたましろの密かな「夢」に目をつける。
美大生「紋田」（もんだ）に変装して「絵本作家になれるといいな」というましろに近づくバッタモンダー。
「悪口を言われる覚悟があるのかい？」という紋田（バッタモンダー）の問いかけに、子供たちにも自作の絵本をつまらないと言われたましろは夢を諦めるかと思われたが……。
そこにスキアヘッドが強化ランボーグ「キョーボーグ」を引き連れて現れる。
プリキュアに変身して立ち向かうましろたち。だが、マジェスティすら苦戦するほどのキョーボーグを前にプリキュアは次々と膝を屈していく。
と、そこで誰からともなく「覚悟」という言葉が飛び出す。大事な人を守るためなら傷つくことも恐れないという不屈の精神で気力を取り戻したプリズムたちは、かろうじてキョーボーグを退ける。
後日、バイト中の紋田と偶然再会したましろは彼と知らないまま「絵本作家を目指す！」という将来の目標を初めて口にしていた。
紋田（左）
正体は元・アンダーグ帝国のバッタモンダー
四畳半アパートで暮らしながらプリキュアへの復讐の機会を窺っていたが…
第４四半期へ続く。
「青のオーケストラ」
「dアニメストア」で視聴。２３年第２四半期から継続。公式サイト
【第１クールのあらすじ】
父親への反発から奏者をやめてしまった中学生「青野一」は、同級生「秋音律子」との出会いを経て再びヴァイオリンを手に取ることに。
学生オーケストラの強豪校「海膜高校」に進学した青野たちは、個性的な同級生や先輩らと共に夏の定期演奏会に向けて部活動に励む。
【第１３話】
オーディションの結果、原田部長の後ろの席次となった青野。
しかし顧問の鮎川から「お前だけの音色が見えない」と言われたことが心に引っかかりテスト勉強に身が入らない。
自分だけの音ってなんだ？煩悶する青野に、部活動ではライバルでもある先輩・羽鳥からある一言が……。
演奏者の役割ってのはな…
【第１４話】
夏休み初日＿＿＿定期演奏会に向け、オーケストラ部の本格的な練習が始まる。
しかし合奏初日ということもあってか、オーケストラメンバーの「音」は見事に合わない。
度々中断される演奏の緊張を和ませ、部をまとめる部長の原田の手腕に次期コンマスを目指す青野は大いに感銘を受ける。
そして未だ「周りの音との合わせ方」に迷いを感じていた青野は、原田に合奏のアドバイスを求めようとするのだが……。
合わない合奏というある意味困難な場面は
本シリーズの見どころの一つである
【第１５話】
「弦楽器のトップ練（習）を見にこないか？」
原田部長に誘われて弦楽器各パートのリーダーの合同練習を見学することになった青野と佐伯。
将来のコンサートマスター候補としてかけられた期待に気圧されながらも、青野は先輩たちが音楽を作っていく過程を目の当たりにし素直に感心する。
しかし帰り支度をしていた青野は、先輩たちの演奏を完璧に再現している佐伯の姿に衝撃を受け、内心穏やかでいられなくなり……
３年生弦楽器パートリーダー
「チキンカツの誓い」で結びついた同志たち
【第１６話】
青野が部活動を休んだ。
顧問の鮎川によると、青野の母親が過労とストレスで入院することになったらしい。青野の母に思慕に似た情を寄せていた律子は、部活動が終わるとすぐに青野の自宅へ駆けつける。
突然自宅に押しかけてきた律子とハル、佐伯、山田に驚きながらも、少しずつ自分のことを話し始める青野。
青野の「本音」を聞いた佐伯は「君に話したいことがあるんだ」と言いだして……。
【第１７話】
佐伯が青野に話しておきたいこと。それは彼の出生にまつわる事実であった。
青野家の防音室で語られる、佐伯のこれまでの人生や両親の話。
声楽家の母親と共に暮らしていたドイツで、たまたま見つけた日本人ヴァイオリニスト「青野龍仁」＿＿＿一の父親でもある＿＿＿が自分の父親だと知った佐伯は一に、自分が日本に戻ってきた理由を語る。
【備忘録】
高校野球中継放送のため３週間休止。
【第１８話】
青野がまた部活に来なくなった。
律子が最後に会ったと思しき佐伯に事情を尋ねても「青野くんはもう来ないかもしれない…」と要領をえない答えが返るばかりだ。
その頃、一は退部について真剣に考えていた。
母親のこと。父親のこと。そして、異母兄弟（佐伯）のこと。
問題を抱えこんだまま完全に自分を見失っていた一は街で偶然、中学時代の恩師「武田先生」と再会する。
武田先生と青野
何もかも自分で問題を抱える青野を秋音（律子）と同じだという武田先生
「お前も子供なんだからもっと周りを頼れ」とアドバイスを送る
【第１９話】
同じ父親を持つもの同士「肚を割って話し合う」ために直のもとへ走る一。
「あいつとケンカしてくる」と律子に啖呵を切ったものの。
直は全て自分が悪いと謝るばかりで、最初から一の話を聞こうともしない。
だが「生まれてしまってごめんなさい……」という直の一言に一の怒りが爆発して……。
「君とヴァイオリンが弾きたい…」
初めて共通する認識に達した二人は
【第２０話】
定期演奏会まであと２０日＿＿＿夏休みも只中のある日。
一年生と三年生は、それぞれの想いで夏休みを過ごす。
部活動が休みになった日曜の花火大会を楽しむ青野たち。
それは束の間の休息に過ぎなかったが……。
【第２１話】
夏休みのある朝。
一は自宅の練習室でドヴォルザーク作曲「ユーモレスク」の楽譜を見つける。
譜面に書かれたメモから今はここにいない父への想いを再認識する一。
「あいつに認められたい」「褒められたい」そんな動機で始めたヴァイオリンで今度は＿＿＿そして迎えた再テストの結果、青野は……。
父と子
【第２２話】
そして迎えた演奏会当日＿＿＿。
この日のために練習を続けてきたオーケストラ部の三年生にとって正真正銘これが最後の晴れ舞台。
本番前の舞台裏では後輩に向けた３年生の挨拶が始まり……。
作画が微妙なのは致し方ないか…
第４四半期に続く。
「MIX MEISEI STORY〜二度目の夏、空の向こうへ〜」（2nd season）
「dアニメストア」で視聴。２３年第2四半期から継続。公式サイト
【第１クールのあらすじ】
伝説の天才投手「上杉達也」や今は亡きエース「上杉和也」に引き寄せられるかのように、縁ある人たちが明青学園の周りに集う。これは単なる偶然なのか？
伝説と奇跡の再来に大いなる期待と少なくない不安が集まるなか、投馬たち明青学園の夏が再び幕をあける。
【第１４話】
全国高等学校野球選手権・東東京大会＿＿＿明青学園の次の相手は「飛竜北高等学校」＿＿＿今どき珍しい昭和を彷彿とさせる“ヤンチャ”な生徒の集まるチームだ。
度重なる対外試合禁止処分のためその実力は未知数だが、投球コントロールに苦しむ先発の夏野でもギリギリ抑えられる程度の相手に、明青学園有利のまま試合は進む。
しかし、飛竜北の監督「戸井田」はこの試合で負けたら辞任すると校長に覚書を提出しており本人も勝てるとは思っていなかったが……。
戸井田（左）
指導方針を一任され野球部を立て直した実力を学校からは評価されない不運な人
しかし…
【第１５話】
飛竜北高戦を制して勝ち上がった明青学園の対戦相手が「栄新高校」に決まった。
「えいしん高校……」明青学園の周辺にとって忘れられないその校名は、２７年前の東東京大会準々決勝で走一郎と音美の実父「澤井圭一」（さわい・けいいち）が選手生命を断たれた因縁の相手だった。
一方の当事者である明青学園美術教師の「千本木」ほか「あの時の悲劇」を覚えている者たちは一様に心配するが、当の本人たちはどこ吹く風。
「何年経ってると思ってるんだ？」
一方、バッティングの不調に苦しむ「赤井遼」（あかい・りょう）を見かねた「三田亜里沙」（みた・ありさ）は、ある人物に助言を乞いに行く。
赤井智仁
明青学園にいる弟・遼のためにアドバイスを送る義兄
【第１６話】
２７年ぶりの因縁の対決＿＿＿「明青学園」対「栄新高校」の試合が始まった。
先発を任された投馬は、一塁ベースのカバーには入らなくていいという大山監督の采配に調子を狂わされ、先制点を許してしまう。
「あの試合」のことなんて覚えているやつなんてほとんどいない。わかっていてもつい消極的な指示を出してしまった大山は、改めて投馬に全力でプレーするよう指示する。
マネージャー春夏（大山・娘）の見立てでは、栄新の監督は「あの試合を覚えているやつ」の一人であり、どうやら過去の再来を狙って攻めてきているようだ。
高校野球ではタブーとされている隠し球まで駆使するなりふり構わぬ栄新高校の野球に奮起する明青ナイン！
果たして試合の結果は如何に？
栄新高校野球部監督
勝つためには手段を選ばないがそれが却って仇となり…
【第１７話】
東東京大会のベスト８が出揃った。
全てがシード校という実力伯仲のなかにあって注目を集めるのは明青学園と元・須見工業高校である健丈高校の対戦だった。
一方、準々決勝に向けて練習に励む明青学園に、音美を探す“自転車に乗った怪しい男”が現れる。
勢南高校のエース「西村拓味」は、自分と投球スタイルが似ているという理由で明青の控え投手「夏野一番」の指導を勝手に始めるが、それが却って「（夏野を）潰す気では？」という疑念を招いてしまって……。
【第１８話】
準決勝に向けて相手校の研究に余念がない勢南高校と明青学園。
明青の快進撃にゴキゲンな「立花栄介」（たちばな・えいすけ）は、自宅の物置で亡き妻の形見であるソフトボールのバットを見つけてくる。素振りをしながら（義理の）娘「音美」と語り合う英介。
「投馬のこと、好きだよな？」音美の答えはもちろん……。
そして始まった準決勝。第一試合の「健丈高校」対「東秀高校」は、僅差で健丈が競り勝ち球場は大いに盛り上がる。
一方、第二試合「勢南高校」対「明青学園」では投馬の球筋に敵も味方も度肝を抜かれていた。
「あれは……誰だ？」
立花栄介
投馬の父
走一郎と音美の義父にあたる
【第１９話】
東東京大会準決勝・第二試合。「勢南高校」対「明青学園」の試合が始まった。
「いつも通りだ」と嘯く投馬のピッチングは、勢南の「西村（勇）」監督はおろか、バッテリーを組む走一郎すらも困惑するほど調子がいい。
一方、勢南のエース「西村拓海」もまたストレートが冴え、明青打線につけ入る隙を与えない。
双方ともパーフェクトピッチングペースで試合は後半戦に突入。決勝へ駒を進めるのは果たしてどっちだ？
西村拓味
勢南高校のエース
父・勇も元高校球児
【第２０話】
準決勝第二試合は、西村と投馬の投手戦の様相を呈し無失点のまま７回へと突入する。
完全試合など眼中にない立花兄弟とは対照的に、明青の粘りのバッティングで出塁を許した西村は遂に先制点を奪われてしまう。
一方、8回に入っても衰えない投馬のピッチングはその日の最速158km /hrをマーク。しかし勢南の誰もが打てないと諦めかけたそんな時に限って……。
解説者の人たち
たかが地方大会で…とは聞いてくれるな？
【第２１話】
勢南戦を制し、いよいよ甲子園出場にあと一勝と迫った明青学園。
だが、迎えうつ健丈学園の誰もが「負ける気がしない……」と感じていた。
決勝戦は明後日に控えていつもと変わらぬ立花家の風景。しかし＿＿＿
そこには本来ならいるべき「あの人」の姿がなかった。
パンチ
立花家の飼い犬
戻らぬ主人を気にする様子もなく…
【第２２話】
高校野球東東京大会・決勝戦。明青学園のマウンドを任されたのは一年生ピッチャーの夏野だった。
野手として出場した投馬に投球の機会は遂に訪れることなく、明青学園２年目の夏は地方大会決勝戦敗退で幕を下ろす。
立花家は日常生活に戻ったものの、何の前触れもなく肉親を心筋梗塞で亡くした投馬はどこか放心状態のまま。それでもなお人生は続くのであって……。
父が出てくる夢にうなされる投馬…
【第２３話】
立花英介の死は、立花家に未だ暗い影を落としていた。
一人ぼっちとなった投馬もまた気持ちの整理がつかないまま、音美にすら涙を見せられずにいた。
立花家の真弓と大山みどりが慰安旅行に出たその晩、思いがけず二人きりになった音美と投馬。話題は必定「英介」のこととなり……。
肉親を失い文字通り天涯孤独となった投馬がみた夢それは…
【第２４話】シーズン最終回
残された息子は父を回想する。
新しい家族との出会い、カッコいい兄、そして気になる妹……。（一応これラブコメですから！）
そうして季節は巡り、再び秋季大会。３年生が抜けた新生・明青学園野球部のマウンドに再び投馬が立つ。
父の想いやその他を背負い、次の夏を目指してエースは走り出す＿＿＿（未完）
こんなところでは終われない！
と決意も新たになったところで…
【評】
あだち充ユニバースともいうべき世界観において「誰かの死」とはどれほどの意味を持つのか。日常を侵食する非日常の生々しさは出色と言えるが、野球漫画（アニメ）で出すにはやや不向きのような気がしてならず。
どちらかと言うと血のつながらない兄妹の「ムフっ♡」な展開が見たいと思うのは言い過ぎではないだろう。
視聴完了
「アンデッドガール・マーダーファルス」
「dアニメストア」で視聴。同名小説のアニメ化作品。「架空の１９世紀末ヨーロッパほかを舞台に、異形の美少女探偵とその従者たちの探究の旅を描く」ミステリファンタジーアニメ。全１３話。公式サイト
【第１話】
明治３０年（１８９７年）＿＿＿東京。
怪異の跋扈により「怪奇一掃」が叫ばれる帝都の片隅で“鬼殺し”として知られた見せ物小屋の青年「真打津軽」（しんうち・つがる）を、鳥籠を掲げた美貌のメイド「馳井静句」（はせい・しずく）が訪ねる。
鳥籠の中に佇む“生首だけ”の“不死”の美少女「輪堂鴉夜」（りんどう・あや）から、奪われた自分の身体を取り戻す手伝いをしろと迫られた津軽は、彼女の真意を測りかね戸惑うばかり。
しかし、鴉夜を生首だけにした男の特徴に聞き覚えのある（らしい）津軽は「寿命を延ばしてもらう」という条件で、鴉夜たちに協力することになって……。
（左から）静句・鴉夜・津軽
この物語のメインキャラクター
【第２話】
怪物専門の探偵「鳥籠使い」一行として世間に売り出した鴉夜・津軽・静句の３人に新しい調査依頼が舞い込む。
フランスで起きた人類親和派吸血鬼の家で起きた殺人（？）事件。人間の血を吸わないと誓った吸血鬼一派「ゴダール卿」の婦人を銀の釘で殺害した犯人を求め、海外を渡ったヨーロッパで鴉夜の推理が冴える！
輪堂鴉夜
世界唯一とされる「不死」の怪物
齢９６２歳にして世のありとあらゆることに精通してるといわれるが
今は自力では食事をとることすらままならない
【第３話】
鳥籠使いたちの調査は続く。内部の犯行かそれとも外部か。そして肝心の動機は？
シャーロック・ホームズばりの推理力で外堀を埋めていく鴉夜をよそに、吸血鬼一家を襲う正体を見せない襲撃者たち。
だが鴉夜は「全ての謎は解けた」と堂々と宣言して……。
真打津軽
半人半鬼の青年で鴉夜の助手
完全な鬼になってしまわないように定期的に鴉夜の
唾液を摂取している…
【第４話】
誰が「ハンナ・ゴダール」を殺したか。（フーダニットだ！）
呼び集められたゴダール家の関係者たち。これまで集めた情報からひとつずつ可能性を潰していく正統派探偵スタイルの推理から鴉夜が導き出した真の犯人とは？
馳井静句
鴉夜に仕えるメイド
銃と剣を合体させた特殊な武器「絶景」を持ち歩く
【第５話】
１８９９年、倫敦。
若くして８０日間世界一周旅行を成し遂げた「フィリアス“鉄人”フォッグ」の邸に、氏が保有する人工ブラックダイヤ「最後から２番目の夜」を盗むとの予告状が届いた。
予告状に書かれた名は……若き大怪盗として有名を馳せる「アルセーヌ・ルパン」である！
大怪盗からの挑戦を真っ向から受けんと、フォッグは二人の探偵を密かに呼び寄せる。
一人は世界最高の名探偵「シャーロック・ホームズ」、そしてもう一人は言わずと知れた輪堂鴉夜と鳥籠使いの一行だ。
だが、曰くつきのダイヤをめぐって呼ばれもしない勢力が続々とフォッグ邸に集まってきて事態はややこしい展開に。
シャーロック・ホームズ（左）とジョン・H・ワトソン
ベイカー街２２１Bに居を構える探偵と医師
【第６話】
怪物撲滅を主任務とする保険機関「ロイス諮問警備部」が加わって、犯行予告時刻が迫るなか、大胆にもホームズや鴉夜と接触したルパンは、敢えて手の内を晒してホームズたちの油断を誘う作戦に出る。
ロイス諮問警備部
怪物絡みの保険会社が雇ったちょっと物騒なガードマン
人の理屈が通らない怪物を殺すことに目的がシフトしている
【第７話】
人工的に作られた密室「余罪の間」の金庫にしまわれた〈最後から二番目の夜〉を奪うため、ルパンは水責めという強行手段に出る。
まんまと金庫をせしめ意気揚々と引き上げるルパン。だが金庫の中には予期せぬ珍客が紛れ込んでいて……。
珍客
【第８話】
黒き人工ダイヤを狙うのはルパンだけではなかった。
鳥籠使いと敵対関係にあると思しき５人組の犯罪集団「夜宴」（バンケット）もまた〈最後から二番目の夜〉を奪わんと鴉夜たちの前に姿を現す。
鴉夜や津軽と因縁ある夜宴のボス「ジェームズ・モリアーティ」の目的は、ダイヤに隠された“人狼”の里の地図だと言うが……。
ジェームズ・モリアーティ（中央・下）
犯罪者集団「夜宴」を率いる数学教授
ホームズとの対決で敗れ死亡したと思われていたが…
【第９話】
ドイツ山奥の村・ホイレンドルフ（狼の遠吠え）を目指す鳥籠使い一行は、道中で知り合った医師「ハイネマン」から、村の少女「ルイーゼ」が行方不明になったと聞き調査に乗り出す。
一年前から４ヶ月ごとに起こる「人狼」による連続殺人事件を解決すれば、人工ダイヤの使い方を知る“人狼”の森「牙の森」（ファングツェーネヴァルト）への道順を教えると村長は言うものの……。
【第１０話】
ホイレンドルフ村で起こる連続殺人は、銀も聖水も効かない究極の人狼「終着個体」の仕業なのか？
行方不明となった少女の調査を進める鳥籠使いたちの前に、人狼村の噂を聞きつけたロイス諮問警備部のメンバーが現れて……。
ルイーゼ
消えた少女
生まれつき足が悪く口減しのため北の森に置き去りにされたが
人狼・ユッテに助けられる
【第１１話】
人狼との戦いの最中、滝壺へ落ちていった静句。
人狼の少女「ノラ」「ヴェラ」「カーヤ」に助けられた静句は、人狼の村・ヴォルフィンヘーレで起こる連続殺人の犯人と疑われてしまう。
尋問の塔に掛けられる静句。その時、村に銃声が轟き、ノラが遺体で発見される事件が発生する。静句は解決しようと試みるもうまくいかず、却って立場が危うくなってしまい……。
ノラ（左）とカーヤ
憂いを帯びた大人びた印象のノラには
何やら裏の顔があるらしく…
【第１２話】
静句を追って人狼の村を目指していた鴉夜と津軽は、〈夜宴〉の人造人間「ヴィクター」を出し抜いて村へ到着する。
静句と合流した二人は人狼村で起こった連続殺人の謎に挑む。
ヴィクター
〈夜宴〉のメンバーの一人
フランケンシュタイン博士の手記を元に造られた人間
半人半鬼以上の身体能力を持ち痛みを感じない
【第１３話】最終回
ホイレンドルフとヴォルフィンヘーレをつなぐ地下道。村に居場所を失った二人の少女。二つの村で起こった連続殺人事件の犯人の正体それは＿＿＿１３年前に人狼の村から追放された最強の人狼・キンズフューラーの生き残りの少女＝ユッテだった。
戦いの最中 鴉夜の身体がロンドンで保管されていることを知った津軽は…
【エピローグ】第１３話
鴉夜が真犯人を突き止めたことでホイレンドルフとヴォルフィンヘーレの衝突は回避された。
しかし探偵はノラ＝ユッテの真の目的までは見抜けず、事件はほろ苦い結末を迎える。
鴉夜の身体の行方を知った鳥籠使い一行は一路ロンドンを目指し旅立つ。（未完）
【評】
正統派の探偵推理ものとしてミステリファンにも楽しめる作りが良い。
安楽椅子どころか究極のお荷物探偵という主人公「鴉夜」を始めとして個性際立つキャラクター群も魅力的で個人的には今期一番のタイトルである。
続きを思わせる幕引きは歓迎したいが、あまり期間が空くと損をしてしまうタイプの物語なので早急の制作を希望したい。
視聴完了
「LV1魔王とワンルーム勇者」
「dアニメストア」で視聴。同名マンガ原作のアニメ化作品。「魔法が使える現代世界を舞台に、復活した魔王と落ちぶれ勇者の奇妙な共同生活を描く」ファンタジーコメディアニメ。全１２話。公式サイト
【第１話】
勇者「マックス」によって魔王が倒されて１０年が経った。
魔界では「魔王」（まおう）が復活を果たしたものの、色々と手違いから幼い少女になっていて、再戦などあと１０年くらいは覚束ない有様だ。
思いがけず時間を持て余した魔王は、復活の報告がてら人間勇者の様子を見にいこうと勇み足で人間界へ戻る。と、そこで魔王が目の当たりにしたのは……
「ワンルームマンションに引き篭もるうだつの上がらない中年オヤジ」というしょっぱい現実だった！
魔王
勇者との死闘の末倒れるも復活
しかし起きるのが早すぎて成長が追いついていない
ちょっとヌけた魔界の王
【第２話】
救ったはずの世界から爪弾きにされて落ちぶれていた（元）勇者・マックスに何が起こったか。過去に暴力事件を起こしていた勇者の事情を知った魔王は、頼まれもしないのにアパートに転がり込むことになって……。
マックス
魔王を倒し世界を救いながら今はすっかり落魄れた人間の勇者
【第３話】
勇者マックスと共に魔王を倒した戦士「レオ」が王国に叛旗を翻した。
彼らが興したガンマ共和国は王国にとって新たな脅威となりつつある、そんなある日。
魔王の秘書官「ゼニア」との乱痴気騒ぎで再び世間の注目を浴びたマックスは、魔族との繋がりを疑われ、かつての仲間で今は魔導庁長官の僧侶「フレッド」の訪問を受ける羽目に。
フレッド（中央）
魔導庁長官
マックスらと共に魔王を倒した僧侶
お化けが苦手
【第４話】
恋人のいないマックスのために見合い写真を持ってくる魔王とゼニア。
配下の美少女に輿入りさせて勇者を取り込もうとする魂胆が見え見えの魔王は、それが上手くいかないと分かると今度は魔族への転生を提案しだす。
一念発起したマックスは、動画配信で生活費を稼ごうとするが、動画は思うように再生回数が伸びない。興味を持った魔王が生配信に挑戦すると意外なほど数字が伸びていくので、上手く行くかと思われたが……。
魔王（人間形態）
生配信で視聴者からおだてられた挙句にアカbanされる魔王って…
【第５話】
ショッピングモールでデート（？）中のマックスと魔王に接触を図るガンマ共和国の刺客たち。
レオからの招待を受けたマックスと魔王は、偵察という名目でガンマ共和国を訪れるが傍目には新婚旅行にしか見えない。
レオ（中央）
王国北部にガンマ共和国を建国し指導者となった元・戦士
「団長」と呼ばれ部下や国民からは絶大な支持を受ける一方で
王国からは危険なテロリストとみなされている
【第６話】
潜入した敵地で温泉につかったり卓球したりと完全に観光客と同化してしまうマックスと魔王。
王国と共和国の国境線で起こる攻防戦の見物に行った二人は、共和国の命運が良くも悪くもレオの双肩に全てがかかっていると喝破して……。
温泉といえばコーヒー牛乳よね…
【第７話】
魔王に命じられて魔導庁の調査に向かったゼニアは、いつものポンコツぶりを発揮して挙句、フレッドに捕まってしまう。
一方、フレッドはガンマ共和国との和平交渉を内々に進めるよう、王国九大臣の一人「グリムス」から話を持ちかけられていた。グリムスの言動に違和感を覚えるフレッド。と、そこで魔導庁が何者かに爆破される事件が発生して……。
グリムス（右）
王国の九大臣の一人・第3大臣
腹に一物も二物も隠し持っていると噂される男
【第８話】
王国の魔導庁爆破はどこの誰の仕業なのか？
様々な憶測が流れる中、魔導庁から逃げ出したゼニアが、フレッドの部下「リム」を担いでマックスのアパートに転がり込む。
一方、王国九大臣は爆破テロには共和国が関わっていると断定し、討伐の命にフレッドに降す。
リムを通じてフレッドから連絡を受けたマックスは、魔王と共に料亭へと向かう。
魔王とリム（右）
フレッドの部下で炎を操る魔導庁の女性官僚
【第９話】
勇者の加勢が頼めないことで、かつての仲間と対決する覚悟を決めたフレッド。
それを知りながら、相変わらずダラけた日常を送るマックスに魔王は「何もしないでいいのか」と詰め寄られるが「自分だっていつまでも若造ではいられない」とつい心にもない本音で返してしまい……。
魔王とサラ（中央）とマックス
サラはマックスのバドミントン仲間
元勇者の悪評も意に介さず普通に接しているが…
【第１０話】
インターネット生配信で全世界が見守る中、レオとフレッドの戦いが始まる。
さまざまな事情や感情がもつれ合い、互いに引くことのできない殺し合いに近い二人の戦いを目の当たりにしても動こうとしないマックスに業をにやした魔王は、単身レオとフレッドの戦いの場へ乗り込んでいくが……。
【第１１話】
公の場で復活を宣言し、レオとフレッドの戦いを終わらせようとする魔王の試みもあっさりと粉砕されてしまった。
そこへ半ばヤケクソ気味に立ち上がったマックスが乱入し、戦いは混乱の様相を呈す。
「俺がお前らを潰してやる！」と大見え切るマックス。だが１０年のブランクは埋め難く、次第にレオとフレッドに気圧されてしまう。
マックスが膝を折りかけたその瞬間「諦めるな！」の声が飛ぶ。
かつてレオやフレッドたちと共に魔王を倒した仲間「ユリア」からサラを通じて託された飴玉を舐めたマックスは突如、大復活。
ブーストタブレットの力でレオとフレッドを下したマックスは、驚きの行動に出る。
押入れの幽霊
マックスのアパートに取り憑いている女性幽霊
マックスに惚れているらしいが鈍感な勇者には全く気づかれていない
【第１２話】最終回
かつての仲間がしでかした不始末を「土下座」で詫びる元・勇者。
全世界に向けられたマックスの謝罪は意外にも視聴者の共感を呼び、巻き上がった世論はやがて王国と共和国の関係にも影響を及ぼした。ガンマ共和国は王国の自治領として正式に独立を認められる。
全てが収まるべきところに落ち着いたかに思えたものの、王国内では結果に満足しない一部の勢力の陰謀によりフレッドが魔導庁長官を解任されてしまう。
【エピローグ】（１２話）
魔導庁に潜入したゼニアが盗もうとしたデータを期せずして全世界に流失してしまった“やらかし”をきっかけに、第３大臣・グリムスの運用資金の不正着服が明るみとなり、王国九大臣は彼を失脚させることで幕引きを図る。
気が休まる暇もない忙しい日々が落ち着きようやくいつもの日常が戻ったマックスは訪れた平和をしみじみと噛み締める。
平和はいい……平和ボケ上等だ！マックスの脳裏には魔王討伐を終え解散するパーティの思い出が去来する。（完）
【評】
「異界よりの客人」が巻き起こす騒動というコンセプトの物語が良い。
重要な戦闘が終わったあとという舞台設定は近年の流行りのようだが、単純に１クール（３か月）で終わらないという営業の判断なのかもしれない。
堅実だがそれはそれで少し寂しいような気もする。
視聴完了
「英雄教室」
「dアニメストア」で視聴。同名ライトノベルのアニメ化作品。「魔法が使える異世界を舞台に、“一般人”になりたい勇者のゆるゆる（？）スクールライフを描く」ファンタジーアニメ。全１２話。公式サイト
【第１話】
強大な魔王と互角の戦いを繰り広げ、かろうじて痛み分けで人類を救った勇者「ブレイド」は、ダメージで傷つき十全な勇者力を発揮できない自分に「ようやくこれで一般人になれる！」とどこかで安堵もしていた。
知り合いのツテを頼って「ローズウッド学園」に入学するブレイド。普通の学生として友達を作り、楽しいスクールライフを送ろうと画策していた元・勇者は周囲もドン引きするような実力を発揮してしまい、学園の女帝と呼ばれる「アーネスト・フレイミング」から目をつけられる。
ブレイド
魔王を倒したものの力の大半を失う負の遺産を被った勇者
この機会を逃さず“一般人”になろうとするが…
【第２話】
魔剣・アスモデウスに取り憑かれていたアーネストを救い、晴れてトモダチになったことで学園から迎えられたブレイド。
だが、学園長で国王でもある「ギルガメッシュ」の思惑は、いずれ復活するであろう魔王との戦いに向けて勇者の力を取り戻すことにあった。
そんなある日、アーネストから少し変わった同級生「ソフィ」の面倒を見てほしいと頼まれたブレイドは彼女とも友達になろうとする。
しかし、彼女が未完に終わった「人工勇者プロジェクト」の被験者・ソフィティア１２号であることを知ったブレイドは、胸に疼く幾許かの責任感と後ろめたさから青春ど真ん中のイベント「デート」に誘う暴挙（？）に出る。
ソフィ（右）とブレイド
世界を救った元・勇者というブレイドの秘密を共有する二人
【第３話】
学園長が魔獣を連れてくるという噂通り、突如学園にドラゴンが現れ校舎の一部が破壊される。
これを難なく打ち負かしたブレイドは、ドラゴンから姿を変えた小さな女の子から「親さま」と懐かれてしまう。
ブレイドから「クーフーリン」と名付けられた少女は、人の世界に慣れていないせいか事あるごとに周囲とぶつかる。ドラゴンたるもの、自分より弱いものと仲良くなることはできないというわけだ……。
そんなクー（フーリン）のために、ブレイドは友達１００人が挑戦する場を設けるのだが……。
クーフーリン（右）
誇り高い魔獣・ドラゴン
少女に姿を変えてブレイドに甘えるが…
【第４話】
クーフーリン対１００人の生徒の戦いは人間側の意外な善戦で程よい幕切れを迎える。学園の仲間として迎えられるクーにホッと胸をなでおろすブレイド。
一方、魔剣アスモデウスの影響で食欲が増進し一気に太ってしまったアーネストのために、ブレイドたちは「ダイエット作戦」を実行に移すが……。
クー（フーリン）とアーネスト
【第５話】
勇者力は回復の途上にあるとはいえ、今は３０％くらいの力しか発揮できないブレイドの元に、魔法部隊の一員「マリア」が「自分を殺してほしい」と物騒なことを頼みにきた。
先のクーとの団体戦で、自分の中の魔獣を抑えられなくなった魔族とのハーフである彼女は密かに悩んでいたというのだ。
ブレイドたちは敢えてマリアの中の魔獣を誘き出すという荒療治に出るが、秘められたもう一つの人格が実は闇を抱える彼女の心から生まれたものであり、切り離すことは不可能だということが判明して……。
マリア
学園の生徒のひとり
魔王の父と人間の母のもとに生まれた少女
持って生まれた人格と制御装置で能力を封印してきたが…
【第６話】
セントール族の女性「ディオーネ」と街で再会するブレイド。学園の臨時講師として招かれた彼女とブレイドは、勇者時代の同志であり旧知の間柄だが、魔王討伐の際は一緒に戦うことができなかった。
そんなディオーネは学園に伝説の怪鳥「シームルグ」の卵を運んできたという。
国王の命で、巣から“盗ませた”貴重な卵を人工的に孵化させるという計画を聞かされたブレイドは、興奮して追撃してくるシームルグをやり過ごす無謀極まりない作戦に参加させられる。
ディオーネ（右から２番目）
上半身は人間・下半身は馬という種族
ブレイドの正体を知る数少ない人（？）
【第７話】
学園の生徒を情け容赦なく皆殺しにするブレイド。一体何が起こった？
試練場に導入された仮想バトル空間により、真剣勝負に近い特訓が可能となったローズウッド学園で、どうしても女の子のペアに勝てない「クレイ」と「カシム」の男子コンビは、それぞれが思いを寄せる女子「イェシカ」と「クレア」に勝って良いところを見せようとブレイドに特訓を依頼する。
クレイ（左）と「カシム」
学園の生徒で親友の二人
好きな女の子にバトルで勝って告白しようとするも…
【第８話】
元勇者であるブレイドの命を狙う謎のユニット。地下の王立禁書図書館を警備する「ガーディアン」の一体でマザーコンピューターからブレイド抹殺命令を受けた「１０N A」通称・イオナは任務達成のため執拗にブレイドに襲いかかるが、全て返り討ちにあってしまう。
無限に復活できるガーディアンを気の毒に思った（？）ブレイドは、学園の秀才「イライザ」たちと協力してイオナをマザーコンピューターから切り離す作戦を実行し見事勝利を勝ち取る。しかしスタンドアローン状態にある彼女は文字通り体内に爆弾を抱えていて……。
イオナ
王立図書館を警備する「ガーディアン」の一体
図書館のマザーコンピューターから抹殺司令が出る
ブレイドの悪行というのが…
【第９話】
規格外の超生物・ブレイドを倒せ！
ローズウッド学園に発足した「超生物討伐委員会」プロジェクトに参画するブレイド以外の全生徒の奮戦は今日も徒労と化す。
ジャンケンですら連戦連勝のブレイドに弱点はないのか？もはやなりふり構っていられない委員会の次なる一手はブレイドの優しさにつけ込んだ「（狂言）人質大作戦」だったが……。
レナード（左）
ローズウッド学園の生徒
アーネスト（右）に恋愛感情を抱いているが
鈍感な彼女に全く気づいてもらえない
【第１０話】
子供の頃から勇者をやっていたブレイドに「誕生日」を祝ってもらった記憶はなかった。
アーネストたちは彼の誕生日を祝うためスペシャルカツカレーを作ろうとするが、そこに何故か国王の悪巧みが加わってしまい、危険なモンスターがひしめく王立食料庫で食材調達をする羽目に。
どうなる。スペシャルカツカレー？！（そこじゃない）
ハッピーバースデー ブレイド！
【第１１話】
ブレイドの命を狙うソフィたちと戦うもう一人のソフィ。これは一体どうしたことだ？
人工勇者である彼女たちは、自立行動が可能な一体を除いて全員がブレイド抹殺のためだけに行動している。
だが戦う以外の意思を持たない彼女たちとも「トモダチ」になりたいブレイドは撃退以外の道を模索するのだが……。
ソフィシリーズ
「アン」「ドゥ」「トロワ」「カトル」「サンク」
持っている武器や能力が少しずつ違うクローン少女（声優も異なる）
【第１２話】シーズン最終回
人工勇者プロジェクトの唯一の生き残りであるソフィは、同位体たちの暴走を止めるため退学届を出して行方をくらませる。
「殺しても何も解決しない」ブレイドやアーネストたちは見つけ出したソフィにそう告げて彼女の妹たちと戦わずに済む方法を考える。
しかし……ソフィたちを作った科学者は既に世を去っており、ブレイド抹殺司令を解除することは不可能と判明する。
ソフィシリーズを救う鍵はもはやオリジナルのソフィにしか残されていない。
彼女らが活動限界を迎えるまでにブレイドやソフィたちは問題を解決することができるか？！
【エピローグ】第１２話
ソフィ（オリジナル）が同位体の魂を引き受けて「六重人格」となることでひとまず最悪の結末は避けられた。
再び学園に平穏な日々が戻り、ブレイドはあとしばらくは“一般人”をやっていられそうな感じで……。（了）
【評】
本格的な戦争が終わった後の世界を描く物語がここでも展開される。
「リハビリ」に主点を置いた物語は良くも悪くも波風たたずといった塩梅で進んでいく。
キャラクター紹介でシリーズが終わってしまったので物語的な満足度は低い。
視聴完了
「大奥」
「Netflix」で視聴（独占配信タイトル）。同名マンガ原作のアニメ化作品。「江戸時代の架空の日本を舞台に、男女の役割が逆転した社会に生きる為政者たちの姿を描く」架空歴史アニメ。全１０話。作品案内（制作会社公式サイト）
【第１話】
７９分拡大スペシャル。
時は江戸時代。徳川将軍の治世。
８代将軍「徳川吉宗」（とくがわ・よしむね）は、大奥御三の間の七人の中臈から美貌の青年「水野祐之進」（みずの・ゆうのしん）をご内証の方に選び夜伽を命じる。
だがそれは、自らの野心のため祐之進を排除せんとする大奥取締「藤波」（ふじなみ）の陰謀であった。
男を知らない“処女”である吉宗の身体に傷をつけるという大罪を背負わされた水野は公には死を賜ることになっていたが、吉宗の計らいにより町人「進吉」（しんきち）として生まれ変わる。
以後、政治改革に邁進するなかで世の慣習や常識に疑問を持った吉宗は、奥祐筆筆頭「村瀬正資」（むらせ・まさすけ）を訪ね、大奥の始まりからの全てを記したとされる「没日録」を閲覧する。
ことの起こりは１００年前＿＿＿「赤面疱瘡」と呼ばれる奇病の蔓延により若い男の8割方が死亡した時代から始まる。
【第２話】
戦国乱世の時代も終わり幕府の基礎が確立されようとしていた矢先、3代将軍（男）「徳川家光」（とくがわ・いえみつ）が赤面疱瘡によりこの世を去る。３１歳の早逝であった。
家光の乳母にして後見人「春日局」（かすがのつぼね）は、別件で江戸を訪れていた美貌の院主「有功」（ありこと）に目をつけ、彼に僧籍を捨てさせ還俗するよう迫る。
江戸城の深く、大奥には恐るべき秘密が隠されていたのである。
【第３話】
「お万の方」（おまんのかた）として将軍の側室となった有功は、随行の小僧「玉栄」（ぎょくえい）こと「お玉の方」と共に江戸城で新しい人生を歩むことに。
だが、有功は目の前に現れた将軍・家光が「女」であることを知り、自らに課せられた使命が普通ではないことを自覚せざるを得なくなる。
【第４話】
家光の御落胤「千恵」（ちえ）を将軍に仕立ててまで幕府の存続を図ろうとする歪な状況は、有功たち「男」に少なからぬ影響を及ぼしていた。
中臈たちの執拗な嫌がらせにも屈することのない有功は、ふとしたきっかけから家光（千恵）の深い絶望の一端を知ってしまい……一気に心を寄せていく。
【第５話】
“男”として城内に召し抱えられながら、不逞の近習に強姦されのちに妊娠そして死産を経験した家光（千恵）の壮絶は、大奥の男たちへの不条理な仕打ちの中に発露されていた。
自分が救わなければならないという強い使命感に衝き動かされた有功は、やがて上様のお気に入りにまで登り詰めて……。
【第６話】
有功（お万の方）と相思相愛となりながらも未だ懐妊の気配のない家光。
近年体調が思わしくない春日局は原因が有功にあると睨み、町で偶然見かけた有功そっくりな若い男「捨蔵」（すてぞう）を家光の褥へと送り込むが……。
【第７話】
捨蔵こと「お楽」（おらく）を快く大奥へ迎え入れる有功。
無事、懐妊し女児をもうけた家光だったが、お楽は不慮の事故で半身不随の身となってしまう。
春日局の計らいで再び逢瀬を重ねる家光と有功。しかし子を為すことが叶わなかった有功は玉栄に望みを託すことになり……。
【第８話】
赤面疱瘡は一向に終息の兆しを見せず、男子が極端に減るなか大名家臣の間でも後継者問題は喫緊の課題となっていた。
女御を後継者に据えざるを得ない社会の趨勢は春日局の力を以てしても変えることは叶わない。
【第９話】
病床に臥すことが多くなった春日局は旧き慣習に従い薬断ちを続けていた。
彼女の身を案じる家光から身の周りの世話を申しつけられる有功。
幕府では春日局亡き後の懸念が広がる一方、疫病の脅威は大奥にも確実に忍び寄ってきていて……。
【第１０話】最終回
春日局の遺言により疫病についての詳細をまとめることが内密に決定する。
その文書の名は……「没日録」
そして家光はこれまで明かされなかった自らの身分を公とし、女が社会の中心になることを宣言する。女将軍「徳川家光」の誕生である。
混乱した社会体制を立て直すため、苛烈ともいえる大改革に着手する家光だったが志半ばで彼女は２７歳でこの世を去る。
大奥総取締となった有功は春日局の後継者として、家光の娘の補佐にあたる。
そして時代は4代将軍「家綱」（いえつな）の治世へとうつり……。（未完）
【評】
Netflixのアニメにしては「まずまず見られる」レベルの作品。
歴史の「もしも」話として大真面目に作られている点は大いに評価できる。これでもう少し作画にマンパワーが割けていたらとは思うが、ネットフリックスは予算は出しても人員は補充してくれないのだった、ということか。
第２シーズン以降の可能性もあるが、現時点では視聴しない方針。（備忘）
視聴完了
「無職転生Ⅱ-異世界行ったら本気出す-」
「dアニメストア」で視聴。同名ライトノベル原作のアニメ化作品。２０２１年第１ならびに第４四半期放送テレビアニメの続編。全１３話（通算３７話・未放送分含む）。分割２クール予定。（第２クールは２４年第２四半期放送予定）公式サイト
【第１期あらすじ】
引きこもり・ニート・童貞の三重苦を抱えた３４歳の男（本名不詳）が魔法世界へ転生した。（いつもの）
前世の記憶と神様から与えられた能力を頼りに“やり直しの人生”を本気で生きていく決意を固めた少年「ルーデウス・グレイラット」は、さまざまな出会いと修練をくぐり抜け、愛しの「エリス・ボレアス・グレイラット」と結ばれる。
しかし彼女は理由も告げずルーデウスの元を去ってしまうのだった。
自暴自棄の生活を送っていたルーデウスは、行方不明の（異世界での）母親の消息を知り、再び行動を起こす。
【第０話】番外編
空から降ってきたエルフの少女は「無言のフィッツ」という二つ名で、アスラ王国第2王女「アリエル・アネモイ・アスラ」の守護術師となっていた。
王位継承の権力争いの渦中の人物であるアリエル王女は、心優しきエルフの守護術師を戦いに巻き込みたくない一心で解任しようとするが……。
フィッツ（右）とルーク・ノトス・グレイラット
アスラ王国第2王女アリエルの守護術師と守護騎士
【第１話】（２４話）
異世界での母「ゼニス・グレイラット」の行方を追って北方大地へ赴く「ルーデウス・グレイラット」は、初体験の相手「エリス・ボレアス・グレイラット」への未練から抜け出せずにいた。
誘われるまま冒険者パーティ「カウンターアロー」に同行することになったルーデウスはパーティ仲間の「サラ」に愛しの彼女の面影を見出して……。
エリス（の髪の毛）
失意の魔術師（ルーデウス）の心の拠り所だったが…
【第２話】（２５話）
自分の名前が母に届くよう冒険者稼業になおいっそう邁進するルーデウス。
「泥沼」という異名が各地域に広まったころ、カウンターアローの依頼で仕事に向かったルーデウスは思いがけない事態に心乱されてしまい……。
サラ
冒険者パーティ「カウンターアロー」のメンバー
その面影に未練のあるルーデウスは
彼女と行動を共にしているうちに…
【第３話】（２６話）
サラの命を救ったことが、ルーデウスの心境に変化が兆す。
一方、サラもまた、ルーデウスを気のおけない男性として意識し始めたそんな矢先……
ルーデウスは“男”として致命的な障害にぶち当たってしまう。
まったく反応してくれない……だと？
ルーデウス（左）とサラ
女の子に恥かかせないでよねっ！
【第４話】（２７話）
重度の“性的不能”のため、サラとの関係が気まずくなってしまったルーデウスは、酒場で意気投合した剣士「ゾルダード・ヘッケラー」の冒険者パーティ「ステップトリーダー」と行動を共にする。
ピピンの町に滞在していたルーデウスを、父「パウロ」のパーティ仲間で色魔の女戦士「エリナリーゼ・ドラゴンロード」が訪ね、ゼニスはベガリット大陸で存命しているという情報をもたらす。
母が無事であることを知ったルーデウスは、エリナリーゼや肝心なときに突然現れる「ヒトガミ」の勧めに従い「ラノア魔法大学」へ向かう。
エリナリーゼとゾルダード
「定期的に男性の精（液）を浴びないと死ぬ」
という呪いをかけられた女戦士と
彼女の毒牙にかかった可哀想な（？）剣士
【第５話】（２８話）
師匠「ロキシー・ミグルディア」の推薦状を携えて「ラノア魔法大学」へやって来たルーデウス。
入学試験として在学生で無詠唱魔術の使い手「フィッツ」と模擬戦を行なったルーデウスは、特別生として在籍を許される。
フィギュアオタクやドルディア族、本物の王女様生徒会長など、個性的な生徒が集まる大学でルーデウスは「転移事件」と（ついでに）「不能の治し方」を調べ始める。
と、そこに昼間の守護術師・フィッツ先輩が現れて……。
ルーデウス・グレイラット（右）
本編の主人公
原因不明の性的不能に悩む異世界転生者の魔術師
【第６話】（２９話）
下着泥棒の濡れ衣を解いてくれた優しい先輩と交流を深めていくルーデウス。
転移事件の調査の手助けを申し出るフィッツ先輩に“催す”ものを感じることに戸惑いを感じながらも、フィギュアオタクの貴族「ザノバ」のために手先の器用な子供を物色しに市場へ出たルーデウスは、炭鉱族の少女「ジュリエット」と出会う。
ジュリエット
ドワーフの少女
生きることに絶望しきった彼女に
ルーデウスは「死にたいのか？」と敢えて問う
【第７話】（３０話）
ザノバとジュリと共に人形作りに精を出すルーデウス。ふと自分が作り、ザノバの手に渡っていた師匠「ロキシー（・ミグルティア）」人形のことを思い出したルーデウスは、現在の状態をザノバに尋ねてみる。
獣人族の「リニアーナ・デドルディア（リニア）」と「プルセナ・アドルディア」との決闘に敗れ人形はすでに破壊されたというザノバの答えにルーデウスは怒り心頭に発して……。
ロキシー人形
スカート脱着可能 下着まで完全再現の超絶技巧が施された
ルーデウス渾身の一作…だったもの
【第８話】（３１話）
魔法大学の特別生「クリフ・グリモル」が一目惚れした相手はよりにもよってあのエリナリーゼだった。
彼女を紹介して欲しいというクリフにどう答えていいものか、悩むルーデウスだったがフィッツ先輩に相談しているうちに……。
クリフ
ミリス教団教皇の孫
魔族融和派の教徒なので魔族に対する差別感情は持たない
【第９話】（３２話）
フィッツ先輩とフィットア領転移事件について調べるうちに、ルーデウスは転移と召喚が似ていることに気が付く。
大学で召喚魔術を専門に研究しているという仮面の特別生「サイレント・セブンスター」を訪ねたルーデウスに、「日本語」で答える彼女。
仮面の下に隠された彼女の素顔それは＿＿＿ルーデウスが前世で事故から助けようとした３人の高校生の一人「七星静香」（ななほし・しずか）だった！
フィットア領転移事件は、静香が召喚されたことで引き起こされたという衝撃の真実が明かされる。
「私たちはこの世界にとって異物にして排除の対象」という静香はルーデウスに元の世界に戻るために協力を持ちかけるが……。
サイレント・セブンスター
その正体は現代日本の女子高生・七星静香
“赤竜の下顎”で殺されかけたルーデウスは彼女の顔を見て取り乱す
【第１０話】（３３話）
サイレント・セブンスターこと「ナナホシ」の魔術開発に手を貸すようになったルーデウスに、フィッツは言葉に出せない想いを募らせていく。
一方、１６歳となったルーデウスもまた心身ともに変化していく自分に感慨と戸惑いを隠せずにいた。
そんなある日、男だと思っていた先輩が「女」だと知ったルーデウスは自分がフィッツに“恋”していることを確信する。
フィッツ先輩
【第１１話】（３４話）
フィッツに触れた時、身体の変化に気がついたルーデウスは、かすかな希望を抱く。
一方、アリエル王女から「ルーデウスをどうするつもり」かと問われたフィッツは一念発起。ルーデウスの住まいに押しかけてそして……。
クエストで二人きりなった彼は彼女の正体に気がついて…！
【第１２話】（３５話）シーズン最終回
フィッツが同郷の幼馴染「シルフィエット」だと気がついたルーデウスは、彼女の想いを知り、これを受け入れるが肝心要のアレはまだ不能のままだった。
これまでの経緯を語りつつ旧交を温めるところから始めた二人のために、アリエルとルークは既成事実を作る強力な媚薬を手配する。
一夜明けて、フィッツ＝シルフィエットを伴ってアリエル王女の元を訪れたルーデウスは、アスラ王国の騒乱解決への協力を申し出、次いでシルフィエットとの婚姻を報告するのだった。
アリエル・アネモイ・アスラ（左）とフィッツ（シルフィエット）とルーク
アリエルはラノア魔法大学の生徒会長
第２シーズンに続く。
【備忘録】
２０２４年４月（第２四半期）より第２クール放送予定。
【評】
意外にも（？）正統派の異世界ファンタジーだった１期目から、少し砕けた感じのラブコメ路線に舵を切った第２期に正直、戸惑う。（かなり生々しいし）
現実世界との繋がりが残っていると判明する件がようやく本編に出てきた（ルーデウスとサイレント・セブンスターが“日本語”で会話する）のがトピックではあるが、それ以外は割とありきたりな印象。
相変わらず画面のクオリティは安定しているので続きは楽しみなのだが……。
視聴完了
「死神坊ちゃんと黒メイド」（第２期）
レコーダー録画を視聴。DMM TV独占配信タイトル。同名マンガ原作のアニメ化作品。２０２１年第３四半期テレビアニメ作品の続編。全１２話（通算２４話）。公式サイト
【第１期あらすじ】
触れる生き物すべての生命を奪う呪いをかけられた少年と、彼に仕えるちょっぴりミステリアスな美貌のメイドとの奇妙だがそれなりに平穏な日常。
魔女にかけられた呪いを解いてメイドの「アリス」と交際すると母たちの前で宣言したものの、手がかりは一向につかめない「坊ちゃん」。残された期限が刻々と迫るなか……。
【第１話】（通算第１３話）
邸に遊びにきた魔女「カフ」の魔法道具に吸い込まれてしまった「坊ちゃん」と「アリス」は、坊ちゃんの妄想世界を垣間見る。
触れたくても触れられない美貌のメイドへの主人の煮凝りのような妄想の炸裂する世界でアリスが最後に見たものとは……。
アリス
でっかっ…！としか言いようがない美貌のメイド
触れられないことを逆手にとり坊ちゃんにアレやコレやの
セクハラ行為を仕掛けてくるけしからん人（？）
【第２話】（１４話）
邸の廊下でパターゴルフに興じる坊ちゃんとアリスを、坊ちゃんの妹「ヴィオラ」が謎めいた美少女を伴い訪ねる。謎の美少女は兄の権威を失墜せんと企む弟「ウォルター」の変装した姿だったが、弟のアレやこれやの誘惑に坊ちゃんは全く靡かない。
他日、魔界のボスを務める魔女「ダレス」の訪問を受けた坊ちゃんは、呪い解除の情報と引き換えに、友人の魔法使い「ザイン」を説得するよう依頼される。
時間を自在に操るザインの魔法をなぜ魔界のボスが必要とするのか。怪訝に思いつつも手渡された名刺を手にした坊ちゃんは……。
坊ちゃん
本作の主人公
アリスと本懐を遂げるため一念発起をしたは良いものの…
【第３話】（１５話）
ザインに紹介された解呪を得意とする魔女「アメリア」が坊ちゃんの邸にやって来た。
最初は断ろうとしていた坊ちゃんも、タコの下半身を持つ魔女の「8割方は成功する」との甘言（？）に絆され解呪に同意することに。
しかし坊ちゃんにかけられた呪いはアメリアの力を以てしても解除することはできなかった。
だがそれは同時に坊っちゃんに呪いをかけた人物を特定する鍵ともなっていて……。
アメリア
解呪を得意とする魔女
本人曰く「魔力を持ったタコ」
人間と結婚していた過去をもつ
【第４話】（１６話）
坊ちゃんに呪いをかけたのは「シャーデー」＿＿＿元魔界のボスで魔女ダレスの双子の姉だった。
重要な手がかりを得たものの、彼女が１０年前に討伐されて既に故人となっていることを知った坊ちゃんは再び手詰まりの状態に戻る。
一方、魔界では業を煮やしたダレスが自らの手でザインを引き込もうと画策していて……。
ザイン
時間操作の魔法が使える魔法使い
本人は過去の出来事から魔法を使わないようにしているが…
【第５話】（１７話）
ダレスとのいざこざにカフを巻き込みたくないザインは、彼女との言い合いのどさくさ紛れに、これまで秘めてきた想いを告白する。
そんな中、二人が所属するサーカス団のもとに現れたダレスたちは巨大な食虫植物を襲わせる。
偶然居合わせた坊ちゃんの協力でダレスたちを排除したものの、ザインとカフはサーカスの仲間に正体がバレてしまい窮地に陥る。
カフ
人間と魔女のハーフで炎を操る魔法が得意
ザインの幼馴染で彼を憎からず思っているものの…
【第６話】（１８話）
引き際のダレスから母親「シャロン・レンドロット」が生きていることを知らされるアリス。
ダレスの目的が呪いのため眠り続けるシャロンの復活にあり、そのためにはザインの協力が必要なのだが、今の坊ちゃんたちにそれを知る由はない。
坊ちゃんにかけられた呪いが運命でないのなら、可能性はまだ残されている。それはわかっていても今はどうすることもできず……。
カフとザイン
想いは伝えたものの未だ色よい返事はもらえないザイン
それというのも…
【第７話】（１９話）
兄よりも先に「兄にかけられた呪い」を解いて、自分の優秀さを証明したい弟は魔女のサバトに潜入したものの、同じくサバトに来ていた坊っちゃんたちと鉢合わせとなり、なし崩し的に協働することに。
サバトで奪われたアリスのペンダントを取り返すために単独行動していたウォルターは、偶然見かけた「姉への恨み言」を吐露するダレスの姿に、秘められた彼女のコンプレックスが自分のソレと似ていることに気が付いてしまう。
ダレス
幻惑の魔法を得意とする魔界のボス
姉とよく似ているというだけの理由で
シャーデーから顔に深い傷を刻まれて以来
醜い顔を恥じて仮面をつけていたが…
【第８話】（２０話）
ダレスの案内で教会の棺の間へ通される坊ちゃんとアリスそしてウォルター。
ウォルターの励まし（？）で心境に変化をきたしたダレスは、アリスを母・シャロンと引き合わせる。
呪いをかけられた当時のまま眠り続けるシャロンと魔女シャーデーの関係。それは坊ちゃんにかけられた呪いと大いに関係しているとダレスは言うが……。
窓越しで口づけを交わす坊ちゃんとアリス
【第９話】（２１話）
自分とシャロンに呪いをかけた魔女シャーデーのことを知った坊っちゃんは、自分の双肩にかかった責任の重さを自覚せざるを得ない。
そんなある日、ダレスが本邸を訪ねてくる。かつて二人組のシスターとして姉と何度も邸を訪れていた彼女は、ウォルターに彼と坊ちゃんの母「ガーベラ」の知られざる一面を語る。
謎の二人
ロブ（執事）がアリスに語った「目に怪我を負った少年」のようだが…？
【第１０話】（２２話）
サーカスに出没する怪しい何者かから身を隠すため坊ちゃんの邸にやって来たザインとカフを追うように、少年と老婆という奇妙な風情の二人組が現れる。
人間でありながら魔力を持つ魔術師の少年「ニコ」は不老不死の呪いをかけられており、坊ちゃんに触れても死ぬことができない体質だった。
魔女シャーデーを壮絶な魔術戦の果てに討ち果たしたニコは、死の直前の彼女にかけられた呪いを解くためにザインに協力を求めてくる。
呪いをかけられる直前に時間を巻き戻した上であらためて「魔女」を殺す。
だが坊ちゃんにはニコが正しいことをしているとはどうしても思えず……。
魔法のほうきで二人乗りデートに出る坊ちゃんとアリス
【第１１話】（２３話）
シャーデーの呪いを解くため、ニコが運営する魔術学校へと向かう坊ちゃんたち。
坊ちゃんは「シャーデーと（できれば）友達になりたい」という想いを秘めて魔術学校の学生となるが、奇妙な同級生に翻弄されてしまって……。
アリスとヴィオラ（右）
ウォルターやザインも付いてきて気分はもう修学旅行…
【第１２話】（２４話）シーズン最終回
魔術学校での学生生活が始まった。特訓を受けるカフや魔術道具で意外な才能を見せるウォルターなど、シャーデー（再）討伐のために実力をつけていく教え子にご満悦の副校長にしてニコの恋人「イチ」。
だがウォルターを追って学校へやってきたダレスを彼女はシャーデーと勘違いして攻撃を加えてしまう。誤解を解けたものの、そのまま学校の生徒となったダレスにイチの蟠りは残る。
その晩、ザインの魔法で試しに過去へと飛んだ坊ちゃんは、祖父「ヴィクトル」と会う。一方、ザインと遭遇したシャーデーは彼が未来から来たと知っていて……。
イチ（中央手前の白髪）
歳をとることのできない恋人（ニコ）の呪いを解くため坊ちゃんたちを指導する
【エピローグ】第１２話
坊ちゃんやアリスたちが魔術学校で学んでいるその頃……。
サバトのダレスの館では、アリスの母・シャロンがなぜか長い眠りから目覚めていた。
坊ちゃんも「春になったら君の手を握りたい……」などと呑気なこと言ってる場合ではないようだ。（未完）
第３シーズンに続く。
【備忘録】
第３期「完結編」２０２４年放送決定。（参照）
【評】
「君に相応しい男になる」と固い決意とは裏腹に思うにまかせない坊ちゃんの苦闘編ともいうべきエピソード群といえば聞こえはいいが、新キャラの投入など停滞気味という印象が勝る。
一応「完結はさせる」とのことなので評価は保留ということで……。
視聴完了
「わたしの幸せな結婚」
「dアニメストア」で視聴。同名ライトノベル原作のアニメ化作品。「１９世紀末を思わせる架空の日本を舞台に、政略結婚から始まった一人の女性の運命を描く」ファンタジーラブストーリーアニメ。全１２話。公式サイト
【第１話】
日本に跋扈する鬼や妖怪などといった異形のものと対峙するために、古来より連綿と家系を重ねてきた異能者の一族。
斎森家の長女「斎森美世」（さいもり・みよ）は、若くして世を去った母の血を受け継ぎながら異能の発現が全くない１９歳。
父のみならず後妻の「香乃子」（かのこ）や異母妹「香耶」（かや）からも蔑ろにされ使用人同然の生活を送ってきた美世に突如、嫁ぎ先が決まる。
冷酷無慈悲と噂される軍人「久堂清霞」（くどう・きよか）の婚約者（候補）として久堂家に赴いた美世は、従順な妻を演じようとする。それというのも……。
斎森美世
異能者の名門斎森家の長女として生まれながら
異能を持たないため役立たずだと思われている
【第２話】
帰る場所のない美世にとって清霞の言うことは絶対。まして異能を持っていないと知られることなどあってはならない。
自分が役立つ人間だと証明したいがため、早起きして朝食の用意をする美世だったが、清霞からは毒を盛ったのではないかと疑われてしまい却って立場が危うくなる始末。
一方、気遣いばかりで年頃の娘らしさのない美世のことを気にかけていた清霞は、彼女の心を解きほぐそうと再び朝食の用意をするよう命じるが……。
久堂清霞
異能者の家系で最高の名家とされる
久堂家の当主
２７歳
【第３話】
斎森の“血”（家系）を欲するのは久堂家だけではなかった。
美世と次男「辰石幸次」（たついし・こうじ）の婚姻が実現しなかった「辰石実」（たついし・みのる）は、斎森家当主「斎森真一」（さいもり・しんいち）を訪ね不満を漏らす。
一方、相変わらず自分の感情を表に出さない婚約者のために買い物に誘ってくれる清霞の気持ちを知りながら、美世はどうしても真実を伝えられずにいた。
デヱト中の二人
清霞から櫛をプレゼントされる美世
その意味はというと…
【第４話】
プレゼントの返礼に手作りの組み紐を贈ることにした美世。
材料を求めて使用人の「ゆり江」（ゆりえ）と街に出かけた美世は、香耶と幸次と出くわす。かつての想い人と義妹が婚約者という事実を目の当たりにして落ち込んでしまう美世。
その頃、情報屋から美世の生い立ちを知った清霞は斎森家を訪ね、謝罪を求める。
美世の真実を知った清霞は、彼女が愛されていると信じてもらうため文を認めるが……。
【第５話】
お互いの心を開いて、ようやく信頼を育みだした美世と清霞。
一方、二人の結婚を心良く思わない香耶は、辰石実の思惑のうちにあることも気づかず美世の拐かしに手を貸すことになり……。
斎森香耶（左）と辰石幸次
美世の義妹と幼馴染
【第６話】
久堂家の台頭を心良く思わない勢力の陰謀により斎森家の蔵に拉致された美世は、香乃子と香耶から「清霞との縁談を自分から断れ」と迫られる。
しかし自分が清霞から大切に思われていることを自覚している美世は、これを頑として撥ねつける。
幸次に案内されて斎森の屋敷に駆けつけた清霞は、待ち構えていた実や真一と異能で争うことになるが……。
清霞と幸次
旦那さまが怒ると大変なことになるよ…
【第７話】
清霞の異能により灰燼に帰した斎森邸を訪れた美世は、亡き母との思い出の桜の木が目の前で消えるところを目撃する。
今回の一件で辰石家が（表向きは）おとなしくなったことであらためて正式な婚約を交わす清霞と美世。
後日、美世を訪ねた幸次は、新当主として香耶とともに斎森家の立て直しを約束するのだった。（終わってしまったわたしの初恋…）
婚礼に向けて準備が始まったある夏の日。久堂の屋敷を洋装の美しい女性が訪ねる。
清霞の姉「久堂葉月」（くどう・はづき）が、淑女修行を願い出た美世のためにと清霞から頼まれてやって来たのだ。
久堂葉月
清霞の姉で治癒の異能を持つ
一度は嫁いだが離婚して本邸に戻ってきた
【第８話】
亡くなった異能者たちの墓地「オクツキ」が何者かによって暴かれた。
解き放たれた亡霊たちが跋扈し未曾有の危機が国に迫るなか、帝の第二皇子「堯人」（たかいひと）に謁見した清霞と辰石の新しい当主「辰石一志」（たついし・かずし）は、対異特殊部隊の司令官「大海渡征」（おおかいと・まさし）らと共に命を賭した戦いが起こると予言を賜る。
一方、来たる舞踏会に向けて淑女修行を続けていた美世も原因不明の体調不良で床に臥す日が増えてしまい……。
堯人
最高権力者「今上帝」の第二皇子
異能を失った帝に代わり天啓の異能で国難を予見しているが
その能力は不安定
清霞とは歳が近いこともあって友人の関係でもある
【第９話】
偶然知り合った「鶴木新」（つるき・あらた）という男から「君は特別な存在」と告げられた美世の悪夢は連日続いていた。
外へ出ることを禁じられ屋敷内で悶々とした日々を送る美世。
このままでは葉月のような淑女にはなれない……忸怩たる内心を吐露する美世に、葉月は自分のような後悔は味わってほしくないと願っているが……。
一方、帝都防衛の任務に忙殺されていた清霞の元に新が現れる。
彼は清霞が探し求める「澄美」と名乗る女性のことを知っているらしい。
【第１０話】
美世を伴い薄刃家を訪れた清霞を出迎えたのは、鶴木と名乗っていた「薄刃新」（うすば・あらた）だった。
美世の従兄弟にあたる新は、美世の悪夢が彼女の異能の発現と関係していると清霞に打ち明ける。不可視の異形を視認する「見鬼の才」が無い美世にそれは不可能なはずという清霞。だが何事にも例外はあると新。
美世を悪夢から解放するために彼女と別れてくれと迫る薄刃家当主「薄刃義浪」（うすば・よしろう）に清霞はこれを峻拒する。
他人の夢に介入できる「夢見の力」なる異能に目覚めつつある美世に清霞は「どうしたい？」と問いかけるが……。
薄刃新（鶴木新）と薄刃義浪（右）
斎森家での美世の処遇を知らなかった祖父（義浪）は
孫娘のために新といとこ婚をさせようと画策するが…
【第１１話】
祖父から母「薄刃澄美」がなぜ斎森家の嫁ぎ、なぜ娘の異能の力を封じたのか。
財政的危機に直面した薄刃家を救うため、援助を申し出た斎森家に義浪の反対を押し切って勝手に婚姻を結んだ澄美が、生まれた我が子の「夢見の力」を斎森に利用されないよう庭の桜の木に封じたことを知った美世は、自分がカゴの鳥でしかないことに絶望を覚えるが……。
斎森家の桜の木
美世と澄美をつなぐ絆の象徴
美世の異能「夢見の力」が封印されていた
【第１２話】シーズン最終回
異形との戦いで昏睡状態に陥った清霞を目覚めさせるため自らの異能「夢見の力」を発動させる美世。
だが清霞の夢の中で美世を待っていたのは他ならぬ自分自身だった。
何事にも消極的かつ内省的だった自分の殻を打ち破るため、敢えて私自身との戦いに赴く美世は果たして清霞を救うことができるのか？
【エピローグ】第１２話
国難ともいうべき異形の反乱を裏で手引きしていたのは薄刃家（の異能）を敵視していた時の最高権力者「今上帝」であることが示唆される。
美世の不遇を生んだ帝の野望はとりあえずの終焉を迎え、久堂家に再び平穏な日常が戻る。
そして迎えた社交会パーティの当日。清霞からあらためてプロポーズを受ける美世。
不束者ですが……清霞に応える美世の顔は自然と綻ぶのだった。（了）
第２期に続く。
【追記】
テレビアニメ第２期の制作が決定。放送時期等は未定。（２３年９月２０日現在）参照：公式サイト
【評】
他人の評価から自分が無価値な人間であると思い込む主人公のキャラクターにかなりの忍耐を強いられる。
彼女自身ではなく「彼女の血統」を欲する周囲も含めて不快な登場人物ばかりで埋め尽くされた物語を終わらせるのが「幸せな結婚」ではないのか。
第２期も予定されていると聞くが、あまり興味が湧かない。
視聴完了
「Helck」
「dアニメストア」で視聴。同名マンガ原作のアニメ化作品。「異世界を舞台に、魔王になろうとする人間勇者の戦いと冒険を描く」ファンタジーアニメ。公式サイト
【第１話】
一人の勇者によって、魔王「トール」が倒された。
魔界では空席となった魔王の座をめぐって競技会が開催されることになり、会場には腕に覚えの強者たちが集結する。
そのなかに一人、抜きんでて目立つ人間の勇者「ヘルク」の姿を認めた大会責任者で帝国四天王の一人「赤のヴァミリオ」は激怒する。
「人間が憎い……人間を滅ぼそう」と屈託なく宣言するヘルクを排除しようとヴァミリオたちはあらゆる手段を講じてみるが、効果は全くない。
人間界に潜入していた魔界の諜報員「アスタ」によれば、ヘルクは魔王・トールを倒した勇者の兄で、彼自身は勇者殺しの大罪人だというが……。
【第２話】
大会の副責任者「ホン」の仕掛けた罠を次々と打ち破り、あまつさえ観客から絶大な人気を勝ち取るヘルク。
決勝まで駒を進めた彼を妨害するホンの工作も功を奏さないまま、追い詰められた大会運営は苦肉の策として、決勝戦の場を謎めいた翼の兵士たちに奪われたウルム城奪還に急遽変更する。
決勝には「運営のアン」としてヴァミリオも参加することが決まったものの……。
【第３話】
翼の兵士たちによって陥落したウルム城奪還を命じられるヘルクら決勝進出者たち。
道中で一行を襲う新世界生物を知っているらしいヘルクにますます警戒心を強めるアン（＝ヴァミリオ）。
ヘルクに大会のことを教えたのが、同じく帝国四天王の一人「青のアズドラ」だと分かっていても、ヘルクの真の狙いがどこにあるのか、アンにはまだ確信が持てずにいた。
【第４話】
翼の兵士たちのリーダー「エディル」は覚醒しながら自我を失わなかった人間だった。
魔族に対抗するために人為的に「勇者」を量産する方法を見つけたというのか？自らに呪いをかけることを厭わない人間がいるという事実にヴァミリオは戦慄する。
戦いのさなかエディルへの攻撃を妨げるヘルクに、やはり敵だと判定を下すヴァミリオ。
だが次の瞬間、床が崩れ地下空間に落ちてしまった全員は、そこで超空間移動を可能とする「ゲート」を目の当たりにして……。
【第５話】
ゲートの力で未知の孤島へ飛ばされてしまったヴァミリオとヘルク。
意識を取り戻したヴァミリオは島の奥で人語を話す鳥（？）のような生き物と遭遇する。見知らぬ土地で敵か味方かよく分からない男と二人という状況に途方に暮れかけるヴァミリオを励ますヘルク。
その頃、魔界ではアズドラが人間の人工勇者化そっちのけでヴァミリオ捜索を開始するが、人探しの秘術が指す彼女の現在位置は地図に記されていない場所だと判明して……。
【第６話】
島の住民の歓迎を受ける二人。
自分を助けてくれたヘルクに警戒心が薄れていくヴァミリオは、改めて人間を滅ぼしたいというヘルクの真意について尋ねる。
「同じ人間である俺が終わらせたいんだ……」かつての仲間と戦うことになってもというヘルクの覚悟に、ヴァミリオは形容しがたい何かを察する。
一方、ウルム城には翼の兵士たちの援軍が殺到し、決勝戦の参加者「ヒュラ」「ドルーシ」「ケンロス」らに攻撃をかけようとしていた。
【第７話】
ヒュラたちの危機を救ったのは自称・帝国最弱の男アズドラだった。
圧倒的な強さで翼の兵士たちを制圧していくアズドラに対し、指揮官「ゼルジオン」は強気の姿勢を崩さない。
戦えば戦うほど強くなる……と嘯く翼の兵士に危機感を募らせたアズドラは、ウルム城の地下からヴァミリオに向けてメッセージとアイテムを送るが……。
【第８話】
人間を人工的に勇者にしている「人間の王」を討伐するため、ウルム城の防衛と人間界に築かれた橋頭堡・トール城奪還を決意するアズドラ。
一方、大陸へ戻る手がかりを知る魔女とようやく会うことができたヴァミリオは、彼女から「ヘルクは大いなる災いだ」と警告を受ける。
霧の海を渡り、嵐や大渦巻を乗り越え大ダコと戦いながら大陸を目指すヘルクとヴァミリオと密かに二人について来た変な不思議な生き物「ピウイ」たちは果たして無事、大陸へ辿り着けるだろうか。
【第９話】
巨大な魔物との戦いで海の中に引きずりこまれたヘルクを置いたまま船は大陸へとたどり着く。
上陸を果たしたヴァミリオとピウイを何食わぬ顔で迎えるヘルク。こいついつの間に……と訝るヴァミリオを後目に大陸へと歩を進めるヘルク。そんな中……
道中で出会った辺境の少数民族の王女から、蛮族「トースマン」の侵略を止めてほしいと懇願されたヘルクとヴァミリオは、異常な強さで二人を圧倒しようとするトースマン王と対峙して……。
【第１０話】
強さに執着するトースマン王は謎の暴走を起こす。そんな王を徹底的に叩きのめすヘルクに戦慄を禁じ得ないヴァミリオ。
トースマン王を倒したヘルクたちは、帝国へ向かうための地図を求めて西へと進む。
とある砂漠の街で地図を見つけたものの、商人から法外な値段をふっかけられたヘルクたちは、工面するため優勝賞金が出る料理大会に参加することになって……。
【第１１話】
料理大会で優勝したヘルクたちは賞金で帝国への地図を手に入れ、一路北西の“滅びた二つの国”を目指し旅立つ。
しかし、その道は遭遇すれば生きて戻ったものはいないとされる「闇の戦士」が出現する場所だという、商人や謎めいた吟遊詩人「イーリス」の忠告よりも時間を優先するヘルクたちは、はるか昔に風化した廃墟で不気味な気配を感じ取り……。
【第１２話】
闇の戦士「アウギス」との戦いで再び制御不可能な力を発揮するヘルクを目の当たりにしたヴァミリオの脳裏に「ヘルクは災い」という魔女の予言が過ぎる。
アウギスの妹・イーリスから“歌”を託されたピウイによって呪いから解放されるアウギス。瀕死の彼から折れた剣を託されたヘルクは「俺のような道をたどるな」と忠告を受ける。
一方、トール城の奪還に成功した魔族帝国軍は執拗な人間軍の襲撃を最小限の防御でやり過ごしていた。
倒されるごとに強くなって蘇る翼の兵士たちにアズドラの焦りも募るが、彼にとって優先すべきはヴァミリオの所在であり、ヘルクの意向なのである。
第４四半期に続く。
「呪術廻戦 懐玉・玉折／渋谷事変（第２期）」
「dアニメストア」で視聴。同名マンガ原作のアニメ化作品。２０２０年第４四半期〜２１年第１四半期放送のテレビアニメ並びに２０２１年劇場公開された「劇場版 呪術廻戦０」の続編。公式サイト
【第１期あらすじ】
人間より生じる「呪い」を祓う虎杖悠仁たち呪術師の戦いは果てしなく続く。
「呪術師だけの楽園」実現を目論む狂気の呪詛師、外油傑が仕掛ける「渋谷事変」とは何か？
【第１話】（２５話）
２００６年。都立呪術高専２年生「五条悟」（ごじょう・さとる）と「夏油傑」（げと・すぐる）は、星漿体と呼ばれる「天内理子」（あまない・りこ）護衛の任に就く。
５００年に一度、“不死”の術式を持つ「天元」（てんげん）と同化しなければならないという宿命を背負った少女を亡き者にせんと襲撃をかけてくる様々な勢力から、二人は彼女を護ることができるか？
天内理子
呪術界の要「天元」と同化するために生かされた少女
【第２話】（２６話）
天元との同化の日まで理子を護衛する悟と傑は、襲いくる呪詛師たちをことごとく返り討ちにする。
呪詛師集団「Q」や天元を崇拝する宗教団体「盤星教」ほか、匿名の掲示板上で理子の首にかけられた３０００万円の懸賞金目当てに集まる有象無象の刺客たち。
そこにまた新たな刺客が加わって……。
五条悟（と天内理子）
本エピソードの主要キャラ
【第３話】（２７話）
何者かに世話係の「黒井美里」（くろい・みさと）を拉致された天内は、置かれた立場も弁えず自ら人質交渉に出向く。
已むなく指定場所へ同行することになった悟と傑がそこで見たものとは……。
夏油傑
本エピソードの主要キャラその2
【第４話】（２８話）
「（天元と）同化しなくてもいい」という選択肢が傑から示されたその刹那、理子は何者かに脳天を吹き飛ばされてしまう。
天元の結界内に侵入した謎の男「伏黒甚爾」（ふしぐろ・とうじ）は、胎内に忍ばせた呪具で「五条悟は俺が殺した」と傑を挑発してくる。
伏黒甚爾
呪いへの耐性を持ち呪力が無いにも関わらず呪霊を操ることができる
「術師殺し」の異名を持つ殺し屋
【第５話】（２９話）
反転術式で生還した悟は、甚爾を殺害するも時すでに遅く。同化する理子を失った天元の命運は尽きたかに見えた。
そして１年後。２００７年８月＿＿＿自他認める“最強”の呪術師となった悟は単独で任務をこなすまでになっていた。
必然、一人で任務を任されることになる傑は終わりなき呪霊との戦いの中で次第に疑問を抱くようになる。
呪いのない世界を作るには「非術師（＝人間）を皆殺しにすればいい」という結論に辿り着いた傑に「それもアリだ」と肯定する特級呪術師「九十九由基」（つくも・ゆき）。
かくして「最強の呪術師」と「最悪の呪詛師」は袂を分つこととなり……。
九十九由基
日本に４人しか存在しない特級呪術師の一人
呪術高専のやり方を良しとせず
「呪霊の生まれない世界」を作ることを目指している
【総集編】前編
「呪術廻戦（テレビシリーズ１期）」「同・0（劇場版）」の名場面を編集した特別エピソード。
【総集編】後編
「呪術廻戦」テレビシリーズ第１期ダイジェスト。ここから見始めれば一応２期につながる。
【第６話】（３０話）
２０１８年１０月。任務を終えて自由行動を満喫していた「釘崎野薔薇」（くぎさき・のばら）に大柄な女の子が接近する。
同級生の「虎杖悠仁」（いたどり・ゆうじ）と知り合いらしい彼女「小沢優子」（おざわ・ゆうこ）に興味を持った野薔薇は、同級生「伏黒恵」（ふしぐろ・めぐみ）を巻き込んで調査に乗り出すが……。
小沢優子
虎杖の中学時代の同級生
「字と魚の食べ方がきれい」という理由で
当時の彼の好きな女子に名前を挙げられていたことから
虎杖に淡い恋心を抱く
【第７話】（３１話）
自由に動ける肢体と引き換えに呪霊側と内通していた高専京都校の「究極メカ丸」こと「与幸吉」（むた・こうきち）は、「真人」（まひと）に翻意を気取られ戦いを余儀なくされる。
あらかじめ準備していた「究極メカ丸絶対形態」に乗り込み死中に活を求める幸吉。
呪詛師一派の企みを悟たちに伝えんと奮闘するも、幸吉は真人に破れ去ってしまう。
そして迎えた２０１８年１０月３１日。忘れ得ぬ永い夜が“渋谷”に訪れるその日……。
究極メカ丸・絶対形態
天与呪縛による傀儡操術で作り上げた
究極の人型決戦兵器（笑）
【第８話】（３２話）
２０１８年１０月３１日１９００時。ハロウィンで湧き立つ渋谷の街に「帳」が降ろされる。
多くの一般人が閉じ込められた渋谷に到着した術師たちは、被害を最小限に抑えるべく少人数での突入を敢行する。
呪術師、呪詛師、呪霊、改造人間がひしめく渋谷で、かつてない大規模戦闘が始まろうとしていた。
虎杖悠仁
都立呪術高専１年生
この物語の主人公でもある（多分）
【第９話】（３３話）
地下鉄渋谷駅ホームで、呪霊「漏瑚」（じょうご）「花御」（はなみ）「脹相」（ちょうそう）らを圧倒していく最強の呪術師・五条悟。
漏瑚らの狙いは夏油が持つ特級呪物「獄門疆」に悟を封印することにあった。
悟は結界術の帳・領域展開「無量空処」で対抗し、漏瑚らの目論見は脆くも崩れかけたかに見えたのだが……。
偽・夏油
百鬼夜行の騒乱の中で五条悟にとどめを刺されるも
何者かに遺体を盗まれる
呪霊と結託し「呪術師の楽園」実現を策謀する
【第１０話】（３４話）
「五条悟が封印されタ」と虎杖に知らせたのは、あらかじめ用意したプログラムで駆動する小さなメカ丸だった。
予想だにしない事態に半信半疑となる虎杖たち。だが完全に封印し切れていない今しか悟を奪還できないと悟った呪術師たちはそれぞれに行動を開始して……。
虎杖とメカ丸先輩
保険として自らの分身を作っておいたメカ丸の変わり果てた姿に
驚いている暇はない…
第４四半期に続く。
【事情を知らない転校生がグイグイくる。」
「dアニメストア」で視聴。２３年第２四半期から継続。公式サイト
【ここまでのあらすじ】
小学５年生にして厨二病気質の「高田太陽」くんと“死神”と呼ばれた同級生「西村茜」さんの交流は友情を超えた何かに進化していく？！
【第１３話】（最終回）
互いが恋していることに未だ気づかない高田くんと西村さん。
二人とも鈍感すぎるとの海美ちゃんの発言にはみんな納得だ。
最終回を迎えたものの、二人の日常はいつも通り。（本当に何も起こらない！）
ところでみんなは二人が「太陽くん」「茜ちゃん」と呼び合ってるのには気がついたかな！（了）
【評】
無知で純粋な善意は最強または最恐。
人の足を引っ張りあうことに地道をあげる現代日本に巣食う悪弊に風穴をぶちあける痛快無比・拍手喝采の一作である。
時に子供らしからぬ鋭い発言で子供どころか大人までも唸らす高田くんはじめキャラクターの全てが愛おしいと感じさせる。見ていて何度も溜飲が下がりまくりの快作。
秀作揃いの今期のアニメのうち、全年齢に向けて推薦できる一本と言っていいだろう。
視聴完了
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