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140字で映画はどこまでかたれるか。

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タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。
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#映画鑑賞

「映画プリキュアミラクルユニバース」(2019)は年度末恒例の新旧キャラクター揃い踏みのお祭り騒ぎ映画である。登場人物の配置や造形など問題が多い脚本と微妙な作画など諸々残念な作品となってしまっているが、肝心要のミラクルライトの秘密が子供の夢をぶち壊しているのが一番の問題であろう。

山本倫生
5年前
2

「ダンボ」(2019)は原作に対する悪意か憎悪か。とにかく一筋縄ではいかない大変ひねくれた映画である。子供のために作られた映画とは思えないので鑑賞には注意が必要だ。

山本倫生
5年前
1

「グリーンブック」(2018)は差別や偏見、虚栄心の醜さを扱った映画である。主人公の白人と黒人が二人とも差別される側であるという視点がユニークかつ衝撃的だ。「白人の救世主」などどこにも出てこなかったが、それをもってこの映画を批判している者は一体どこを見ていたのだろうか。

山本倫生
5年前
4

「バジュランギおじさんと小さな迷子」(2015)は「為せば成る」の可能性がどこまで突き詰められるかという思考実験を歌とダンスで彩った堂々たる娯楽大作映画である。インドの映画は正味90分くらいの内容に歌と踊りを60分以上は加えてくるので体力がない時は見ないほうが良いと思う。

山本倫生
5年前
1

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(2018)は前半部分はともかく後半のゴシックホラー調の雰囲気は個人的には嫌いではない。嫌いではないがタイトル看板あげてる以上、ここは「恐竜」中心のストーリーを構成してほしかったというのが正直な感想だ。

山本倫生
5年前

「サッドヒルを掘り返せ」(2017)は「続・夕陽のガンマン/地獄の血斗」(1966)のロケ地を巡る男たちの軌跡を追ったドキュメンタリー映画である。今風にいえば「聖地巡礼」だが、絶望的な状況からの悪戦苦闘の末の大逆転劇は本編もかくやの痛快の一言に尽きる。映画ファンなら落涙必至である

山本倫生
5年前
3

「ブラック・クランズマン」(2018)は白人至上主義団体を手玉にとった黒人刑事の実話に基づくブラックコメディ映画だが、映画の最後で垂れ流される政治的主張が作品を台無しにしているように思えた。白人が無知蒙昧な●●という画一的な描き方も到底フェアとは言えないし見ていて不愉快である。

「多十郎殉愛記」(2019)はチャンバラ時代劇映画の復権を目論む野心作であるが、主人公の浪人が「刀を抜く理由」に拘るあまり肝心のチャンバラアクションの勢いを削ぐことになり、痛快とは到底言いがたく。キャラクターの掘り下げも浅いため全てが中途半端な映画となってしまっている。

山本倫生
5年前

「天才作家の妻-40年目の真実」(2017)はノーベル文学賞作家の知られざる共犯関係を巡る息詰まるサスペンス映画である。浮気性で気分屋だが自分に正直な作家である夫が必ずしも悪人とは言いきれない点など、一筋縄ではいかない男女の感情の機微が描かれていて実に見応えのある作品だった。

山本倫生
5年前
2

「ファースト・マン」(2018)は作品そのものより、人生で初の「映画館都合の上映中止による入場料払い戻しを受けた」映画として長く記憶されることになるだろう。まったく有難くない記憶である。

山本倫生
5年前

「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019)はマーベルヒーロー揃い踏みお祭り映画のとりあえずの完結編である。時間旅行に関するある仮説が映画の結末と矛盾しているが、3時間も見ていればそんな些細なことは気にならないかもしれない。飽きはしないが何度も見たい映画だとは思えなかった。

山本倫生
5年前
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