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「 表現からつながる家『粒粒』 」のこれまでの話

こんにちは。marutt Inc. スタッフの齋藤亮太です。

今回は、福島県の南相馬市小高区(海沿いの地域)にある
クリエイティブスペース
 表現からつながる家『粒粒(つぶつぶ)』 
がどうしてできたのか、どんな場所なのかをご紹介します。

粒粒のある小高区の人口は、約4000人。
都会から少し離れたこの土地で「クリエイティブスペース」というと
一体どんな場所なんだ?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

粒粒という場所が生まれるきっかけは、
地方にもデザインやアートに気軽にふれられる場所があったらいいな。
ふらっと立ち寄れて、言葉を紡いだり、絵を描いたりできる場所ってないよね?
という想いからでした。

そこから地域の方を中心にたくさん方からサポートしていただき、
昨年、2021年5月15日にオープンすることができました。

オープン前には壁や天井などを塗装するワークショップを行なったり、
いろいろな方の手によって、今の粒粒ができあがっています。
下記のリンクはオープン時のプレスリリース記事。
携わってくれた方々のお名前も掲載しているので、のぞいてみてください。


粒粒は、「1人ひとりが自分らしくいられる場所」でありたい

そもそもどうして「粒粒」という名前なの?と
よく、みなさんから質問があります。

粒粒の名前の由来は、

「粒」が粒でいられる場所
 
(粒 = 私たち一人ひとり)

一人ひとり違っていてもそれぞれのあり方で自分らしくいられる場所を目指して『粒粒』という名前になりました。

粒粒のロゴ。デザインは主宰西山の師匠、大箭亮二氏。最高のロゴ。

このロゴの中にいるのは、「つぶくん」というキャラクターです。
つぶくんは、形や大きさ・向いている方向がそれぞれ。
それぞれ違っていても粒粒では粒らしくいられる。
それをつぶくんたちが表現してくれています。

そんなつぶくんが主人公の紙芝居もつくりました。
タイトルは、「つぶくんのあしあと」
この紙芝居を見ていただくと、「なぜ粒粒ができたか」がじんわりわかります。
推しのつぶくんを探しながら見てみるとつぶくんへの愛が深まったり…


デザインやアートに気軽に触れられるように

デザインやアートという単語を聞くと、どこか特別な才能を持った人が携わるもの、表現しているもの、という思っている方も多いかもしれません。

わたしたちは、誰もがアーティストになりうる「表現者」であると考えています。

普段、何気なくスマートフォンで撮った写真・何かを覚えるためにメモをした用紙。

少し視点を変えると、それも表現。
なんだかアートに見えてきませんか?

粒粒では、そんな「視点」や自分の中にある「表現したい」という気持ちに出会えるような、ワークショップを企画・開催しています。

粒粒での過ごし方は、用途や目的で様々に変化します。

粒粒の使い方の例


そんな場所を生かして、好きなページを選んで自分だけの冊子をつくったり、真っ白な球体に夢中でペイントしたり…
参加者の方々はおもいおもいの表現を楽しんでくれています。

まっしろな立体のつぶくんに思いのままに色をのせる


ワークショップのあと、参加者の方同士で話す場面も生まれました。お互いに工夫したことや製作の途中に感じたこと、他の人の作品の感想などです。

そのとき、参加者の方からこのような声を聞きました。

「自分も何かをつくったり表現したりしていいんだと思いました」
「人と話すことで自分の中にあった創作意欲に気づくことができた」

この声を聞いたとき、粒粒でワークショップをやって本当によかった…と胸が熱くなりました。

それは、何だか自分自身が思っていたことを口に出していただいた気がしたからです。

私自身、文章や絵、歌で自分の心の内を表現するということから遠いところにいるような気がずっとしていました。

デザイナーやアーティストは憧れの対象で、自分とは違う世界の人。

中学生くらいの頃からそう思っていましたが、
どんな人でも違いはあれどその人なりのやり方で表現をしていいんだ。
と少しずつ思えるようになってきました。
(まだまだ恥ずかしさが伴いますが…)


私たちがワークショップを企画・運営をするときに意識していることがあります。

自分や他の人の作品や想いに触れ、表現からつながる機会をつくる

そのために、企画設計はもちろん、机の配置や道具の置き場所を工夫したり、空間や時間の余白をつくったり、製作の後にそれぞれの作品に感想を残せるようにコメントカードをつくるなどをしています。

粒粒のワークショップをきっかけに、参加者のみなさんが自分の家やその他の場所で「表現したい」と思っていただけたらとても嬉しいです。

夢中でつくると自然とこだわったポイントが生まれ、説明できちゃう


それぞれの「粒」のあり方で

東京や他の地域から視察にいらっしゃる方や
休暇をとって粒粒に遊びに来る方がよく

「粒粒に来ると、時間の流れがゆっくりに感じてついつい長居をしちゃう」と言います。

日々のめまぐるしい環境に疲れたら粒粒に来て、ただただぼーっと景色を眺める。そんな過ごし方もいいと思います。

田んぼのほとりの粒粒



わたしたちは、場の役割や目的を一つに限定せず変化する時代や生活に寄り添いながら、「粒」が粒でいられる場所を育てていきます。


ここまで、クリエイティブスペース表現からつながる家『粒粒(つぶつぶ)』がどんな場所かをご紹介してきました。

ぜひ一度粒粒に来て、みなさんなりの粒粒の過ごし方をみつけてみてください。

オープンデー・イベントの時にお越しいただけます


普段は、デザイン事務所として機能していますが、2ヶ月に1〜2回程度土日祝にオープンデーやイベントを開催しています。

つぶくんペイントワークショップ

【過去に開催したイベント】
・粒粒オープンデー
(みなさんに自由に粒粒に来ていただく日・過去の制作物や作品を展示)
・アートイベント、ワークショップ
(ZINEの制作・立体のつぶくんにペイント・つぶくん展示会など)
・デザイン相談デー
(デザインに関するお悩み、困りごとを気軽にmaruttに相談)
・みんなでお料理会
(薪ストーブを囲んでピザパーティやタコスパーティも開催)

この他にも、映画やライブ鑑賞などのプチイベントも開催しました。


過去のデザイン相談デーのバナー


ペイントつぶくんの展示の様子。土間がギャラリーに。


2022年5月15日(日) 「粒粒1周年感謝祭」を開催します


粒粒が初めての方はもちろん、何度も粒粒に行ったことがあるよという方もこの機会にぜひ足をお運びください。

イベントの詳細は、こちらをクリックするとご覧いただけます

【 表現からつながる家「粒粒」1周年感謝祭 】
■日程:2022年5月15(日)10:00-16:00 参加無料
■会場:表現からつながる家「粒粒」
(〒979-2151 福島県小高区耳谷字表6番地)
■内容:
・デザインオフィス「marutt」デザイン制作物展示
・marutt「カルチャーコード」発表
・トークセッション
 (ゲスト)午前の部 :haccoba 佐藤みずき
       午後の部:高木市之助
・みんなで昼ごはん 《事前申込 / 有料/限定20名》

FacebookのイベントページのURL:https://fb.me/e/2yIGZNuST

このほかにも、みなさんに粒粒を楽しんでいただけるようなイベントを企画中です。

SNSでイベントに関する情報を発信していますので、
ぜひチェックしてみてくださいね。

ー 表現からつながる家『粒粒』のSNS ー

・Instagram
https://www.instagram.com/tubutubu_odaka/
・Facebook
https://m.facebook.com/tubutubuodaka
・Apple podcast(粒ズトーク 「表現 to」)
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E7%B2%92%E3%82%BA%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF-%E8%A1%A8%E7%8F%BE-to/id1594513544
・Spotify podcast(粒ズトーク 「表現 to」)
https://open.spotify.com/show/6nCtrFXzIoYV9wspbFQfbC?si=dba01d55c0d94e39