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【タロット記9】考えることは生きること

■タロット記■

これはタロットカードと、自分の体験と、そこから気づいたことの記録です



「9.隠者」から考える

「隠者」のカードも私の認識としてはよく会うな、と感じる1枚です

何かに悩んでいる時やじっくり考えないといけない段階にいる時に、立ち止まる機会をくれた、と言った方がしっくりきます

立ち止まる機会…と言うように、私の生き方はそれとは真逆で、突っ走ってばかりでした

立ち止まっている間に襲ってくる不安に耐えられなかったんです
その不安の中にいたくなくて、逃げ道を見つけてそちらに走っていくような感じでした

最初に「隠者」がじわりと私の心をかすめたのは、まだ「適応障害」と診断される少し前のこと

その頃は不安感と体調不良の波がだいぶ私を覆っていて、将来についても悲観的に捉えていたこともあり「人生について」とざっくりした感じでカードをめくりました

そこに出たのが「隠者」でした
なんというか、対峙したくないものがとうとう現れたな、といった気分でした

突っ走て来たことの裏には、嫌なことと向き合いたくない、逃げたいという気持ちがあったからです

私がその時感じていたのは、「生計を立てていくのに今の働き方のままで良いのかという疑問」と「色々な不満から生まれる不安感」でした

悩みのぐるぐる雲、その中のひとつひとつと向き合って、自分で答えを出していかないといけないよ、と促されているようでした

その後、体調不良も続き病院を転々としてみてたどり着いた「適応障害」という診断
そこでもう無理だと感じてすぐに休職に入りました

その休職開始初日に、日々の日課の1枚引きでまた「隠者」と対面しました

どう考えても突っ走って解決できる状態でないことは、私が一番感じていました

だから「隠者」を見て、私の中でぼんやり浮かんできた気持ちは

この休職期間は社会から離れて自分の本音とじっくり向き合うことに使おうしっかり自分の生き方を腰を据えて考えてみよう

というものでした

こういう時、考えるだけなのでなにか行動できるわけでもなく、人生が大きく動き始めるといったことはありません

この後、私は約1年ほど療養期間に入ります
その間もずっと自分の生き方について考えていました

そしてそれは今も変わらずです
答えなんて出ないし、どれが正解なのかもわかりません

だけど最近思うのは、「どう生きるかを常に考え続けること」
それが私にとっては「生きること」かもしれないと思うようになりました

自分が

なにを選びたいのか
なにを理解したいのか
なにと繋がりたいのか

それらを私はずっと考え続けていく
それで、

なにかを選んで
なにかを理解して
なにかと混ざりあっていく

そうやって、「私の生き方」はできあがっていくんじゃないかと、今の私は思っています

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