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【多角的な視点】よりも重要なこと

多角的な視点を持って物事を考えるのは重要なことだ。
しかし、特にリーダーや経営者にとっては、もっと重要なことがある。
そこを勘違いしている人は多い。
今回はその辺りのことを書き綴っていく。


「多角的な視点」は人数で賄える

そもそも多角的な視点を一人だけで持つ必要はない。
チームのメンバーや外部の意見など、自分以外の人の力を借りることができる。
むしろ、勘違いして自分一人で「多角的な視点」を持った気になる方が危ない。

性別、年齢層、各個人の考え方などで視点は変わる。
決して自分一人で多角的な視点を持つ必要はない。
多角的な視点が欲しい時、リーダーにとって重要なのは、他人から率直な意見を引き出すことだ。
しかし、率直な意見というのは、意外と引き出すのが難しい。
皆が集まる会議でブレインストーミングなどという高尚な事をやっても時間の無駄だ。
そんな儀式から生まれた意見は本心ではない。
マグロの一本釣りのように、狙った人からピンポイントで率直な意見を引き出す方法を考えた方が良い。

また、集まった意見を精査して、どの意見を採用するかもリーダーの腕の見せ所だ。
リーダーは忙しい。
「多角的な視点」は可能な限り人に任せよう。

リーダーが自分以外に期待してはいけないこと

リーダーは多角的な視点よりも「視点の位置」が重要だ。
これは、自分以外に期待してはいけない。
なぜなら、立場や能力によって「視点の高さ」が異なるからだ。
また、視点の高さを自由に上げ下げするのは難しい。

多角的な視点と視点の高さについて、Google Mapで例えてみる。
多角的な視点というのは、ストリートビューだ。
特定の場所を指定し、そこを基準に様々な角度で目標を観察できる。

しかし、ストリートビューで多角的に目標を観察する前には、その位置を決めなければならない。
位置を決める時には、Google Mapを利用する時のように、まずはマップの拡大や縮小を駆使する必要がある。
視点が低いと表示範囲は狭くなり、視点が高いと細かい点が表示されない。

一般的に、視点の高さは上げる方が難しい。
能力があればあるほど、高い視点で物事を見渡すことができるが、経験年数や役職などにより、その視点の高さを期待できないことも多い。
だから、リーダーは高い視点から物事を考えることを重視した方が良い。
低い視点、多角的な視点は、部下や仲間に任せることができる。

ただし、高い視点を持った人も完璧ではない。
二つくらい、視点を下げることはできても、三つ、四つと視点を下げるは難しい。
これは、大学生が小学生の気持ちが理解できないのと同じだ。
自分の視点が上がっていくと、視点を大きく下げることが難しくなる。
ここは肝に銘じておかないと「どこかの政治家」と同じになってしまう。

まとめ

まず、リーダーであれば、以下のことを頭に入れておく。

・視点を高く持って目標範囲を探す
・視点を少し下げて暫定目標を定める
・最低位置での最終目標は自分だけで決めない
・多角的な視点は他人から集める

これからリーダーを目指す人は、とにかく「高い視点」を持つ努力をすることだ。
努力をすることで、可能性を買われて出世することができる。
逆に、高い視点を持てそうにない人には、輝かしい出世の白羽の矢が立つことはない。
他人から馬鹿にされても良い。
調子に乗らない範囲内で、精一杯「背伸び」を続けることが重要だ。


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