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優しさは知性に由来する

心が優しい。
よくそんな言葉を聞く。
しかし、「優しさ」にもいろいろな種類がある。
今回は私の考える「優しさ」について書き綴っていく。

優しそうで優しくない人


何でも許してしまう人。
何でも同調してうなずく人。
こういった人は、優しそうで優しくない。

よく同調して欲しくて人に相談する人がいる。
そして、そういった人は「何でも同調する人」を求め勝ちだ。
このような二人がセットになると、危ない。
いつまでも、どこまでも、同じ話をぶり返して延々と無駄に近い時間を消費していく。
もちろん、解決することは稀で、大量の時間を投入して忘れ去られることによって落ち着く。

本来、同調できない部分があれば、相手の考えと逆のことでも伝えるべきだ。
それが危ないと感じるなら、下手に刺激せずにプロのカウンセラーなどに渡す。
それが優しさだと思う。

本当に優しい人


私は、甘い言葉を囁くだけのことを優しさと思わない。
むしろ、逆だ。

本当に優しい人は、賢い。
まず、客観性を持っている。
そして、「他人の間違い」に対して、客観的なボーダーラインを引く。
さらに、客観的にボーダーラインの上下幅を設定し、間違いが許容される範囲を決める。
仲の良い人がその範囲外の行動をしたら、必ず注意する。

本当に優しい人は、配慮深い。
同じ内容の言葉でも、相手に合わせて伝え方を変える。
話の構成も、相手の顔を見てアドリブで変える。

本当に優しい人は、想像力が高い。
相手の身になって考え、必要になることを先回りして手助けする。
手助けしたことを相手に感じさせない人すらいる。

本当に優しい人は、心が強い。
相手の感情を理解した上で、自分は感情に振り回されず、合理的な判断をする。
その判断の結果、自分が嫌われることから逃げない。

優しくあるために強くあれ


この言葉は、私の尊敬する先輩がある団体の長を務めた時にスローガンにしたものだ。
元が誰の言葉なのかは知らない。
しかし、深く心に染みた。

私は、「本当に人を助けられる優しさ」を持つための条件をこう考える。

・知性があること
・時間があること
・金があること

この3つを持っている人の中には、本当に強くて優しい人がいる。
とても魅力的だ。
しかし、そう成ることは難しい。

実現するに、心身を鍛え、仕事に励む。
日々是精進して、知性を磨く。
それ以外の方法は、まだ知らない。


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