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【エンタメ】営業メール、書いてみた


※当記事はエンタメである。


フリーランスエンジニアの界隈には、以下のような営業メールのテンプレートが存在するらしい。(少しだけ短くアレンジ済み)

はじめまして、〇〇と申します。
お忙しい中、突然のご連絡失礼いたします。

〇〇県を拠点にフリーランスエンジニアとして活動をしております。
この度は、貴社のWebサイトを拝見しまして、会社紹介、事業内容などを拝見する中で、そのビジョンなどに共感し、何かお手伝いできることはないかと思いご連絡いたしました。

まずは一度ご挨拶させていただければと思いますので、もしご興味をお持ちいただけましたら、
本メール(xxxx@xxxxxxx.xx)までご連絡いただけましたら幸いです。

以下に私がお手伝い可能なことをまとめて記載させていただきました。
ご興味いただけましたら一読いただけますと幸いです。

■経歴
〇〇年 〇〇高校を卒業
〇〇年 〇〇大学○○学部を卒業
〇〇年 株式会社〇〇に入社
〇〇年 フリーランスとして活動開始

■保有スキル
・HTML
・CSS(Sass)
・JavaScript
・jQuery
・PHP
・WordPress

■強み
営業日以外の休日、祝日にも制作することが可能なため、金曜発注→月曜納品という他の作業者が稼働していない時間を利用して、納品することも可能です。

■価格
貴社の規定に従います。

■連絡手段
・ChatWork / Slack / Zoom / Google Meet 等
貴社が使用されている連絡手段を使用させていただきます。
平日〇時~〇時が、連絡可能です。

お忙しい中、最後まで読んでいただきありがとうございました。

御選考の程、よろしくお願いいたします。

さて、この営業メールの内容。
どう見ても「就職希望」にしか思えないのは私だけだろうか?
ライトにチラ見してスルーした人は、上のメールを今一度よく読んで欲しい。

さて、次にこのテンプレートを利用して、私がフリーランス土木作業員になった気持ちで営業メールを書いてみる。

はじめまして、そこらへん太郎と申します。
お忙しい中、突然のご連絡失礼いたします。

愛知県を拠点にフリーランス土木作業員として活動をしております。
この度は、貴社のホームページを拝見しまして、会社紹介、施工実績などを拝見する中で、その経営方針などに共感し、何かお手伝いできることはないかと思いご連絡いたしました。

まずは一度ご挨拶させていただければと思いますので、もしご興味をお持ちいただけましたら、
携帯電話(000-0000-0000)までご連絡いただけましたら幸いです。

以下に私がお手伝い可能なことをまとめて記載させていただきました。
ご興味いただけましたら一読いただけますと幸いです。

■経歴
2020年 そこらへん工業高校を卒業
2020年 株式会社そこらへん建設に入社
2023年 フリーランス土木作業員として活動開始

■保有スキル
・スコップ
・大ハンマー
・普通自動車免許
・ユンボ操作
・ユニック車操作
・玉掛け

■強み
体力には自信があるため、昼勤と同時に夜勤をすることが可能です。
通常の作業者が稼働していない時間に作業をすることも可能です。

■価格
貴社の規定に従います。

■連絡手段
・携帯電話 / Line 等
貴社が使用されている連絡手段を使用させていただきます。
平日7時~20時が、連絡可能です。

お忙しい中、最後まで読んでいただきありがとうございました。

御選考の程、よろしくお願いいたします。


※ エンタメ、ここまで



フリーランス土木作業員の保有スキルは、私が実際に保有しているもの。
強みも、私に合わせてカスタマイズした。

一方、フリーランスエンジニアのテンプレートに記載のスキル。
HTML、CSS(Sass)、JavaScript、jQuery、PHP、WordPressというもの。
実は、この程度であれば、プログラミングが趣味のアマチュアな私でも保有している。
というか「Web系の何か」をつくる上で最低限必要なスキルとツールを列挙しているだけだ。
程度によるが、本気を出せば、最低限のことは数か月で身につくと思う。

だから、2つの営業メールは、私にとって同じ内容だと思っている。
エンジニアのHTMLは、土木作業員のスコップと変わらない。
エンジニアのCSSは、土木作業員の大ハンマーと変わらない。

そして、営業メール文を実際に書いてみて思ったことがある。

――― これでは日雇案件か期間工の仕事しか来ない。

フリーランスとして、日雇案件や期間工を目指している人は少ないはずだ。
だから、違和感がある。
就職希望のようにしか思えない。

このような営業メールを送っているフリーランスの人へおすすめしたい。
ぜひ「本気でフリーランスをしている先輩」を探して、その人が送っている営業メールを見せてもらって欲しい。
そうすれば、きっと「違い」はすぐ分かる。

もしくは、どこかへ就職するか、人材派遣会社へ登録することをおすすめする。


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