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経営者と「運」

不思議なことに、経営が上手くいっている人は「運が良かっただけ」という言葉を口にする。
これは本心なのだろうか?
今回は、「運」について書き綴っていく。


謙遜


「運が良かっただけ」と言われると「謙遜」しているように思える。
私も昔は謙遜だと思っていた。
しかし、長く経営を続けていくうちに考えを改めた。

――― 私も運が良かっただけだ

本当にそう思う。
運良く、ここまで来れただけだ。

おそらく、本当に「運が良かっただけ」と考えている経営者は多い。
だから、決して「謙遜」ではない。

逆に言えば、「運」をとても大切にしている人が多い。

なぜ「運」が関係するのか?


多くの経営者は「特定の人との出会い」によって、会社の業績が飛躍的に伸びた経験をしている。
ピンチの時、出会いによって救われることもある。
これは「運」だ。
自分の力が及ぶところではない。

「運」は、人だけに限らない。
特定の「モノ」との出会いによって、好転することもある。
特定の「情報」との出会いの場合もある。

劇的な好転の材料が自分の中から出てくることは少ない。
外部からの刺激があって、好転の材料が目覚める。

そう考えると、かなりの比率で「運」がものを言う。

運の掴み方


「運」は、自分の力で発生させることはできない。
しかし、「運」を掴む確率を上げることはできる。

方法は単純で「とにかく動き回る」こと。
出会いは、場数がものを言う。
場数を稼ぐには、常に新しいことに挑戦するのが有効だ。
新しいことをはじめると、新しい人たちとの付き合いが生まれる。

「出会い」というのは、出会う両者にピンと来るものがないと流れてしまう。
それでは、どのようにして「ピン」を発生させるのか?
私の経験上、「人柄」によるところが強い。

たしかに、知識、技術、スキルなど、魅力的な「ピン」のポイントはたくさんあるが、一番は「人柄」だ。

改めて全体をまとめてみると

・いろいろなところへ顔を出す
・新しいことをはじめる
・人柄を磨き、キャラクタを確立する
・人柄が伝わる立ち振る舞いをする

どうだろうか?
あなたの周りの「運が良い人」の行動と一致しないだろうか?
私の周りだと、8割程度は当てはまっている気がする。

――― ただし、運任せの経営には注意


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