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田舎の山奥で好きなものを売って商売が成り立つ未来

みかんやボンタン園の山道を抜けた田舎の山奥にそのお店はあります。

陶器のセレクトショップ「イロドリ」。

そのお店は人口2万人の阿久根市の山奥で迫口夫妻2人が開いている、ほとんどの商品をネットで販売しているお店です。

こんな山奥で商売が成り立つとは!最初聞いた時はとても驚きました。

(阿久根市の中でも中心地でやっとこさイワシビルはやっているというのに・・・)

元々看護師だった奥さんが2007年頃から始めたブログ。子供の事等書いていると徐々に人気になりブログランキング1位になったりしたこともあったそう。

そんな中ブログのフォロワーからブログの中で出てくる器や洋服の事について聞かれることが度々でてきて、「ここでこの器売ってますよ」と販売サイトを教えたら、その商品がすぐに売り切れになっていたそうです。

これは商売になるかもしれないとご自身で器のネットショップを始めました。
看護師をしながらネットショップをやっていましたが、看護師の給料以上に稼ぐ月もでてきて、旦那さんのすすめから、看護師を辞めてお店に専念。

お二人とも霧島で働かれていましたが、旦那さんの実家が阿久根市の脇本で、地元に家を建てたタイミングで、旦那さんも作業療法士の仕事を辞め、二人で「イロドリ」を運営するようになったそうです。

全国のオンラインショップの中から選ばれるカラーミーショップ大賞2018でベストデザイン大賞にも選ばれています。(ちなみに大賞は「パンと日用品の店 わざわざ」さんで2017年は2億円近い売り上げをあげています。)

ネットサーフィンが昔から好きで、文章や写真の撮り方を独学で学び、色んな器の作家さんの情報を仕入れて販売する奥さん。

そしてその情報を分析して次にどうするか計画を立てて実行する旦那さん。

とても良いコンビで成り立っているような気がします。
お二人ともたぶん好きだからこそ出来ているでしょうし、何より楽しそうに取り組んでいるように思えます。こんな田舎でこんな商売が成り立つ。私はとても未来を感じることが出来ました。

そして「他にもネット販売したいというところがあったら、ノウハウを教えますよ」と言ってくれる迫口さん。

地方のお店になると、隣のお店はあぁだこうだという人がいるとかいないとか(私は聞いたことが無いですよ。周りの人がなんかそんな言われたとか言ってたような、そんな気がするだけですよ)

でもそんな狭い地域で考えていたらどうせ隣町とか、他の県とか、他の国にとって変わられてしまうわけですよ。そうじゃなくて狭い地域だからこそ、みんなで切磋琢磨しながら成長していかなければならないと思うわけです。

日本は100年以上続く会社が世界的に見ても断トツ1位の国。会社というと大きいイメージをしますが、日本の企業数の99%以上は中小企業で、その中の小規模事業者(製造業だと20人以下、それ以外の業種は5人以下の会社)は90%近くになります。

長く続く企業が多いのは良い事ですが、もう時代遅れで成り立たない商売を様々な補助で成り立たせているという事実もあるのではないかと思っています。
そのためには自分達自身が時代に合わせて変わっていかなければなりません。あぁだこうだと他のせいにしていたらいけない。

時代は変わっていくのです。子供達にも優秀な大学に行き、有名な会社に勤めるというのではなく、当然のごとく自分達で新しいビジネス(何かしら生きる糧)を作りだすということをしていかないといけない、というのを小さい頃から教えようと思ったけど・・・

そういえば自分は小さい頃から公務員になれと言われて育ったけど全くなる気がなく、最終的には自分で商売しているというイメージが小さい頃からあったのは何故なんだろう。

言われてそうなるコトではないのかもしれないなぁ。

まぁとにかく狭い地域でみないで、世界を見てやっていった方がいいと思うのですよ。そうすると、隣がどうとか気にしなくなるんじゃないかなぁ。

■イロドリ
https://irodori-store.com/

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