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ヘップってなんなん?【仕事と作業】 Vol.31

ヘップってなんなん?その語源として、1954年の映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンふんするアン王女が、街にくり出すシーンの中で、露店で履物を買って履き替えるシーンがあります。
この時に履き替えた「フロントオープンバックレスサンダル」を親しみ込めて「ヘップサンダル」と呼ばれた事を業界では語源と言い伝えられています。
そのシーンは、王女からの解放感を「ヘップサンダル」を通して表現しているのではないかと私なりに解釈しています。
街を歩くのに最適で履き心地の良い、そして決して高価でなくてもお洒落な「ヘップサンダル」を、私はこれからも作り続けていきます。

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仕事と作業の違いについて、それは一緒じゃないのと言う方もおられるでしょう。

実際(新明解 国語辞典 第三版)で調べてみると(かなり古い辞書ですが)
仕事はからだや頭を使って働く・(しなければならない事をする)こと。

作業は一定の手順に従って仕事を・する(進める)こと。

英語では、仕事は(job) 作業は(work)となりますが、jobとworkは両方とも「仕事」と訳せます。

ここで疑問がjobは名詞で、workは動詞、名詞の両方で使われています。

ということは、job は仕事の各々の作業や業務の内容のことを言っていて、workは働くという行動のことを指しているのだと思っています。

モノづくりに携わる者としてこの仕事と作業にはこだわりがあります。外注さんや下請けさんに仕事をお願いする時にもかなり違いが出てきます。

例えば、裁断した部品があるとする、その数量をきちんとわかるように数を書いて次の工程へ渡す(実は私の工場では裁断した部品は一度工場内で左右に分けて数もきっちり調べてから次の工程に進めるようにしている。)

それでも人がやる仕事なので、いくら事前に部品をチェックしていてもミスはつきもの、その場合次の工程で違いが出てきます。

どういうことかと言えば、仕事として請け負っていただいている職場の場合、失敗することもあります。その場合、必ず事前に失敗の報告がありますので補充もすぐできます。当然、数もきちんと把握されています。

しかし、作業として請け負っていただいている職場の場合は、まず失敗の報告はなくそのまま次の工程へと進み、そして数が合わないなど結構混乱する場合が多くなります。

たまたま部品が足らなくてもそのまま最後の工程まで進んで出荷できないなんてこともあります。その対策としてとっているのは、工程ごとに工場に持ち帰り、工場でチェックをするという仕事です。

そのため少しは余分に時間、日数がかかることがあったとしても、最後の工程まで進んでしまってその時にあわてて補充するとなると必ず不良の元になります。

事前のチェック(検品という表現のほうが良いかな)を怠らずにすることを心がけています。

そして事前に失敗を見つけてその場その場で修正や補充をすることがその先の工程をスムーズに進める秘訣であることに変わり有りません。

そういう意味では仕事は先のことを考えて、してほしいことやしなければならない事をすること。作業はただ与えられたことをただこなすということではないかと思っています。

『足の裏に笑顔を』=お客様に笑顔を、そして作り手にも笑顔を届けたい。

そのためにも与えられた仕事のその先を考え、日々の仕事を積み重ねていくのが本物の職人(=プロ)ではないでしょうか。

これがその先の「お客様に笑顔を」届けたいものとしてのこだわりです。

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