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「不登校から脱け出すたった一つの方法」 菜花俊 著

①他の誰ではなくお母さんだからできること
私〉お母さんが、子どもに与えられる安心感。お腹の中からの付き合いである我が子が、ただ安心感を得られる場所がお母さんなのではないかと思います。そして、心から安堵感を与えられるのが、母親なのではないか。
著〉子どもは親が幸せだと、言う事を聞く。不幸な人の話は聞かない。まず自分が幸せであること。そして、ルールは決める。決めたルールは、書き出して守る。意志強固は親から。
人は、常に自分にふさわしい場所を求める。子どもにとって必要な人は、真剣に話しを聞いてくれる人。そして愛されていないではなく、愛されている。必要とされていないではなく、必要とされている。どうせわたしなんてではなく、わたしは素敵。そう思えるようになると良い。
母親の出来ることは、ただ子どもの話しを聞くこと。そして、励ますこと。
そして、今の我が子をそのまま受け入れてあげる事。

②先生や学校を味方につける方法について
私〉家庭が、親が、最大限の努力をすること。堅苦しいことではないですが、子どもの不登校に関して、心から考えて良くしたい!そんな思いが伝われば、先生も学校も味方に付いてくれるのが自然の流れかと思いました。
著〉1先生に対して、尊敬や感謝を伝える。2先生の話しを聞いて、立場や努力を理解する。3こちらの事情や気持ちを、先生に伝える。4先生と頻繁に連絡を取る。(感謝と敬意を忘れずに)
このことは、夫婦関係や家族、知人との関係でも同じである。

③親が気づかずやっている子どもを追い詰めてしまうまちがい
私〉例えば「勉強しなさい。」とか、「ゲームやめなさい。」とか子どもの意志を上から目線で、辞めさせる命令計の言葉づかい。
一般論が正義だという前提で、話していく事。例えば「学校に行かないと将来が不安だよ。」とか「みんなと同じようにできないと社会でおちこぼれるよ。」とか。わたし自身は、これはやってはいないですが、常識的にはこんな間違いが多い気がします。
著〉学校に行けない子どもに「学校に行きなさい。」と言うのは、高熱があるのに、仕事に行きなさいと言われているのと同じ。子どもは、元気になれば自然と学校に行きます。子どもの元気の源は、母親自身が、人生を楽しみ笑顔で元気でいる事なのである。
学校に行かせたい親。しかし、焦りは禁物である。子どもを変えるではなく、必要なもの=愛ということを自覚して実践すること。
子どもは、元気になったら学校に行くものである。親が、行かせたいという気持ちより、子どもの行きたい気持ちがどのくらいか知る事が大事である。
不登校を不安がる。心配する。こんな親を見ると、子どもは「自分のせいだ。」そう思ってしまう。親が出来ることは、楽しい想像をすること。親の幸せな姿を見せる事。元気で楽しく、明るくいることが、サポーターである親であること。そうであれば、失敗した時も、すぐ戻ってきて元気を取り戻して、また自分の道を歩き出すだろう。

気付き
不登校というのは、社会的には常識ではなく、普通の状態とは異なるというとらえ方が一般的であるが、この一見、常識と思われることを、親や教育者達が、いかにも常識的であると不登校の子どもに話すことは、不登校児を苦しめる事しかないということがよく分かった。軸は、子ども自身であり、社会ではないということを、親は子どもと一緒になり体感していくことが最重要であると思う。不登校は、親子の絆を強固にするためのとても良い機会だと思えた1冊でした。



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