見出し画像

【産後ケア体験談】身体的にも精神的にも助けられた話

夫の転勤で札幌在住4年目、1歳9か月の娘を子育て中のCです。
娘が2か月の時と5か月の時に利用させてもらった、産後ケアを利用したときの体験談をお話したいとおもいます。


・利用したきっかけ

私も夫も実家が本州であるため、当初の予定では、産休に入るタイミングで私の実家に里帰りをする予定でした。しかし、里帰りの2週間ほど前に実家でコロナ陽性者がでてしまい、里帰り出産ができなくなりました。
幸い、産後1か月は実母と義母が順番に手伝いに来てくれたため、なんとか乗り切れましたが、帰ってしまった後はほぼワンオペで、身体的にも精神的にも、いっぱいいっぱいの状態でした。

何か頼れるものがないかなと思っていたところ、1か月健診の時に紹介してもらった産後ケア事業のことを思い出したので利用することにしました。(当時、利用するかかなり悩みました。そのお話は後程【・対象者は?誰でも使えるの?】の部分でお話しします。)

2回の利用でしたが、産後ケアで出会った助産師さんには本当に助けられました。あの時に感じた、やさしさやあたたかさは一生忘れることはないと思います。

・そもそも「産後ケア事業」って?

産後ケア事業は、出産後に家族等から十分な家事や育児などの支援が受けられず、心身の不調や育児不安のある方などに対して、助産師等の専門職の方が産後の体調管理と育児についてのサポートをしてくれる。というものです。
一概に産後ケアといっても、3つの異なるタイプがあります。
・病院等へ数日宿泊する宿泊型
・助産院等へ通うデイサービス型
・助産師等が家庭訪問するアウトリーチ型

自治体によっては事業の名前が違うかもしれませんが、どこの自治体でも似たような事業は行われていると思います。

私は「助産院等へ通うデイサービス型」を利用しました。
(我が家からの交通の便がよかったため)

・対象者は?誰でも使えるの?

現在住んでいる札幌市の場合は、このように記載されていました。

【対象者】
札幌市に住民票がある生後6か月未満の赤ちゃんとお母さんで、下記のいずれかに当てはまる方
●家族などから家事や育児等の援助が受けられない
●出産や育児の疲れから体や心の調子がすぐれない
●育児について心配なことや困りごとがある

https://kosodate.city.sapporo.jp/material/files/group/4/R6-4-sangocarejigyoutirasi.pdf

「下記のいずれかに当てはまる方」とありますが、産後だとほとんどの方が当てはまるのではないかとおもいます。1つずつみてみると…

●家族などから家事や育児等の援助が受けられない
⇒長期間の育休をとれるパートナーがいる方がどれほどいるのだろう。

●出産や育児の疲れから体や心の調子がすぐれない
⇒産後すぐだと、2~3時間おきに授乳。夜通し寝れず、毎日睡眠不足。その状態で、体・心が優れる人はいるのだろうか…?

●育児について心配なことや困りごとがある
⇒子育てしていて心配・困ることだらけ!
とくに一人目育児だと、
困る→スマフォで検索→結局「個人差があります」の記載のみ→困る
の永遠ループ。

産後だとほとんどの方が当てはまると書きはしましたが、私は産後ケアを利用することにとても躊躇しました。というのも、「もっと困っている人がいるだろうし、私なんかが使っちゃだめだ。」「頼れる人は近くにいなくても、テレビ電話等で相談できる人がいるし大丈夫」と、思っていたからです。
そんな私が、産後ケアを利用することを決めたのは、1か月健診でお話した助産師さんから聞いた、産後ケアを利用した感想が頭に残っていたからです。
その助産師さんは3児の母で、3人目を出産されたときに初めて産後ケア(デイサービス型)を利用されたそうです。「ごはんもおいしいし、休息できるし、育児のアドバイスもくれるし、よかったよ!」とお話されていました。
その時、3児の母で助産師までしてる方ですら利用されているのに、新米ママの私が使っちゃいけないわけがないなと思いました。

勇気を出して予約の電話をした時、「寝れている?困ってることとかある?」と産後ケアの助産師さんが優しく聞いて下さり、自分でどうにかしなきゃ!と思っていた緊張の糸がぷつっと切れ、半泣きになりながらお話をしたことは今でも鮮明に覚えています。

産後は無理をせずみんな頼れるところに頼って欲しいです。私は出産された方全員「産後ケア」の対象者だと思っています。

・実際産後ケアでなにをしてくれるの?

私が利用した施設は「デイサービス型」で、1日1組だけ利用可能でした。(施設によっては他の利用者さんがいたりすることもあるそうです。)
予約の際に、軽く聞き取りをしてくれるので、利用者が困っていることに合わせて多少アレンジしてくれるようでした。

産後2か月で利用した際は、
授乳指導(母乳が足りてるか心配だった)と休息をとらせてもらいたいという2点をメインにお願いしました。

1回目の流れはこのような感じでした。

【11時 施設に到着、オリエンテーション】
オリエンテーションといっても、世間話という感じで、施設到着後に記入したアンケートをもとに、相談に乗ってくれるという感じでした。

【11時半 授乳指導】
どれくらい飲めているか、母乳トラブルはないか、授乳姿勢が母子共に辛い体制になっていないか等を確認してくれ、アドバイスをもらいました。

【12時 昼食】
昼食は助産師さん手作り料理!味・量ともに最高でした♪
昼食中は娘を預かってくれ、お話をしながら寝かしつけをしてくれました。産後はいつも昼食をかきこむように食べていて、人とお話しながらゆっくり食べられるなんて夢のようでした。

【13時 休息】
昼食を食べている間に娘が寝たので、肩や腰をマッサージをしてくれました。
ゆっくり寝れてないと事前にお話していたので、一人で寝れるようお部屋を用意してくれていました。

【14時半 まとめ】
些細だけど気になっていたことを全部相談しました。
また、利用中に娘の様子を見て、気づいたことを具体的な改善点と一緒に教えてくれました。

その時教えてもらったのは、
・仰向けだけでなくうつ伏せにさせる時間も作るとよい。(やり方も教えてくれた)
・泣くときに背中に力が入っているから、丸い抱っこを意識してあげる。(お雛巻きを教えてくれた)
・おかあさんにも力が入っているから、ほどほどに力を抜いてよい。

教えてもらったうつ伏せトレーニング中

初めての子育ては「これってこれでいいのか?!」ということの連続で、普段の様子を見てもらって、アドバイスをもらえたので本当に良かったです。

2回目の利用(5か月の時)の際は
・離乳食についての相談 
・休息をとる をメインにお願いしました。(本当は毎月行きたかったけど、長期帰省を挟んだため行けず)流れは1回目の利用時とほぼ同じでした。
ちなみに、前回の記事でお話した「ボーンブロススープ」はこの時に教えてもらいました。

2回目利用時には、
・両側に寝返りを打てるようになってから、離乳食をはじめるとよいということ。(細かい理由は覚えていませんが、身体ができてくると離乳食がスムーズに進めやすくなるのだそう。)
・葉固めに、ブロッコリーの茎やゴボウを茹でたものを使うといいということ。
など、またまた多くのアドバイスをもらいました。

ネットには情報が溢れています。しかし、情報に溺れてしまい、何が正解か分からなく悩むこともありました。そんな時に、その時の娘に必要な情報を頂けて本当にありがたかったです。


自分の身体を休められたこと、また頼れる人が家族以外にも近くにいるという安心感を得ることができたこと(札幌にも実家ができた気がした)、専門職の方のアドバイスをもらえたこと等、利用してよかった点はたくさんあります。
利用される施設によって、特徴やサービスは違うと思いますが、この記事が利用することを悩んでいる方の背中を押すことができたとしたら、うれしいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?