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同志社大学の日本史戦略

こんにちは、まるおです。
前回の記事から約1年も空いてしまい申し訳ありません。私も受験から約1年半以上経ったものですから、細かなことは忘れているかもしれないですし、新しい流れにもついて行けないかもしれないので、あくまでこの記事は2023年2月に受験した私の体験談として読んでほしいです。

同志社日本史は他と何が違う?

 関関同立のなかで頭一つ抜けていると評される同志社ですが、就職実績や研究実績などは脇に置いて入試問題を見たときは確かにそう感じるものがあります。
 同志社日本史のもっとも大きな特徴は、関西私大としては珍しく語句の記述が多いということです。関大や関学、近大など関西私大の日本史は選択問題主体なのがほとんどですが、同志社は語句記述問題がかなりの割合を占めます。誤字脱字は厳しくチェックされるので、普段からアウトプットにも力を入れて対策する必要があります。とはいえ、一橋のような1つのテーマに対する長ったらしい論述問題はないのでご安心を。一問一答を極めればいけます。

何点取れれば良いのか

 入試で日本史を選択する方にとって最も気になるのは何点を目標にすれば良いのか?ということです。学部によって違うと思いますが、だいたい150点のうち素点で130点(出来れば135点以上)を目指すのが最適です。というのも、いくら点数が高かったとしても例年日本史は数学との点数調整の関係で-10点から-20点近く減らされるのです。135点以上あれば、点数調整後も110点以上を取ることのできる可能性が高くなります。

 とはいえ、同志社の一般入試では受験者の選択科目の出来具合はかなり良く、差がついてくるのは英語や国語なので選択科目でリードしてやろうと思うのはあまり意味がありません。あくまで点数調整されてもそれなりの点数(110点以上)が取れるような高得点を狙おうという感じで挑んでいきましょう。

受験対策の流れ

 同志社の日本史では、縄文・弥生~現代まで幅広い時代から出題されます。もしかすると「近代は出やすいからよく学習しておくように」などと仰る先生がいるかも知れませんが、それを鵜呑みにして明治以降に全振りして室町時代の動乱が分からないだの藤原氏の政変はサッパリだの言ってくる人がたまにいます。はっきり言って論外ですので、教科書の内容は一通り理解しましょう。

基本は教科書を全部頭に入れよう

 同志社のパンフレットを見ますと、難問奇問を避け高校で学習した内容が定着していれば確実に取れる方式にする旨が書かれています。ということで山川の教科書は隅から隅まで読み漁りましょう。また、入試では史料を読んで空欄に語句を入れたり関連問題を解かせたりする形式が多いので、普段から資料集を読んで有名な史料に触れておきましょう。



一問一答を極めよう

 膨大な日本史の語句をインプットしていく教材として一問一答は非常に優れています。私が使ったのは金谷の一問一答(共テ対策用verじゃないよ!)です。この本の特徴として、それぞれの語句に頻出度を表す星が付いており、どこを重点的にやれば良いのかひと目で分かるんですがそれが中々良い。同志社レベルなら星3~1レベルの単語は頭に入れておきましょう。

 余談ですが、この本の表紙にある銀色の「完全版」という表記は使い込んでくるとボロボロになって剥げ落ちていきます。受験日本史の猛者あるある。

アウトプット教材として日本史100題を使おう

 教科書や一問一答を使ってインプットしていき、そろそろ実力が付いてきたなと思った辺りから実際に語句を書き出す練習をしていきましょう。ここでオススメなのは『実力をつける日本史100題』。原始時代~現代までの各時代を網羅しており、内容も選択問題から語句記述、簡単な論述まで幅広く揃えているので同志社対策にもってこいの一冊です。
 日本史100題は同志社にはオーバーワークだろって声もありますが、私はそう思いません。語句や問題の難易度も同志社日本史と合致していますし、何よりマークではなく実際に書き出す練習ができるので同志社対策には非常に優れている教材だと思います。私は夏休みから10月末頃にかけて一周し、11月から冬休みに入るまでにもう一周しました。ちなみに論述問題は最初はやっていましたが、二周目以降は時間の問題もあり省略しました。ただ論述は自分の頭の中にある日本史の知識を言語化し、それを模範解答と照らし合わせることで自分の知識はどこまで正確なのか確認できるので、時間に余裕がある方は論述も書いてみてください。


その他諸々のオススメ教材

 同志社の日本史の特徴として、通史だけではなく文化史の知識を数多く聞いてくるところがあります。日本史の教科書は通史を学ぶのには最適ですが、文化史はページがバラバラで全体的に把握したいときには不便なので文化史の参考書もあると良いでしょう。
 私が使用したのは『30日完成 スピードマスター 日本文化史問題集』です。ページ数こそ少ないですが、重要な語句が揃い踏みで覚えやすい。しかも安いのでぜひ購入しましょう。とくに文化史関連の語句(仏像や寺院建築、絵画、日記、書物など)の名前は複雑な漢字も多く、実際に問題を書いて練習すると良いかと思います。

 

過去問は11月ぐらいから

 私の場合、10月末ぐらいで日本史の通史が終わったので11月より本格的に赤本に取り組みました。問題を解くときは実際に時間を計って解きましょう。また、採点については同志社は問題別の点数を公表していないのでこれだけはなんとも言えないのですが、私はマナビズムかどっかの塾が点数配分の予想を出してたのであれを参考にして採点しました。素点で130以上を目指して過去問演習に取り組むと良いかと思います。
 何年ぐらい解くかについては入試までの時間がどれだけあるかと関わってきますが、正直5年ぐらい解いて傾向をつかめばあとは日本史100題でアウトプット練習をしたり、一問一答を完璧にしたりしたほうが有益だと思います。何十年もの日本史の過去問を解いていくのであれば、その時間を国語や英語の過去問演習に回したほうが良いです。国語や英語はまさに慣れが必要な科目ですので。

日本史は出そうなところを抑えれば問題ない

 以上のような参考書をやり込めば自然と過去問を解いても130点以上が取れてくるはずです。ただ、教科書や参考書の隅っこに載っているような難単語も毎年数題は出るのでここは落としても問題ありません。むしろそのような難単語を覚える必要はないので気を落とさないようにしましょう。

 ちなみに、同志社の日本史は妙に大学創設者や京都と関連した問題(寺院や出来事など)が出ます。おまけでちょっとした語句集をどうぞ。意味は各自検索でお願いします


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