水星の魔女、面白いのでメモしとこう

 3話まで見ましたがやっぱり面白い、オリアニなので展開の予想も付かないし、引っ張っても良さそうな情報や展開をどんどんお出しするので飽きないし続きが気になる。ただ今期は見たいアニメが多すぎて、水星の魔女を見た感想とか今後の展開予想をすぐ忘れてしまいそうなのでここにチラ裏として残しておきます。

 水星の魔女にはいくつか回収しなければならない伏線がありますが、私が特に気になるのが

  • スレッタはなぜガンダムに乗れるのか

  • デリングとプロスペラの目的

になります。

①スレッタはなぜガンダムに乗れるのか

 そもそもガンダム排斥運動はガンダムは搭乗者の命さえ奪う(データストーム)ことが契機だと思われますがスレッタはいくらガンダムを動かしても平気そうです。私の中では2つの仮説があり

  • エアリアルの自我を介した間接制御である

  • スレッタはGUNDフォーマットに適合した新人類

と考えています。
1つ目の説は今回の3話でダリルバルデがやっていたAI制御の高次元版と考えれば分かりやすく、ダリルバルデではAIが完全に独立していましたが、エアリアルではスレッタとエアリアルの自我がリンクしており、スレッタの考えをエアリアル側が読み取り、それに沿った操縦を行う(スレッタは自分が完全にコントロールしていると思っている)という考えです。そもそもデータストームはガンダムという巨体、高速機動、ビット等の複雑な運用を人間の脳リソースでは処理しきれない事が原因であり、私のイメージでは人間の脳の中でやって欲しい挙動を人間の言語からガンダム用の言語に直し、それをさらに2進数化したものをガンダムに送って操作する、みたいなシステムを考えています。そりゃ脳もオーバーヒートしますわ。一方スレッタとエアリアルではスレッタは人間の言語でエアリアルに指示を送り、エアリアル側が変換を受け持つと考えればデータストームを抑えられるような気がします。
しかしこの説にはいくつか納得がいかない点があり、それは突き詰めればエアリアルがすごいだけという結論に行き着いてしまうことです。またスレッタの母(ややこしいんでここではプロスペラに統一)が動かしていたときはデータストームが起きていた点も気になります。なので私は次の説を本命視しています。

スレッタはGUNDフォーマットに適合した新人類
 
先ほど人間の脳ではガンダムの操縦をするにはスペックが足りない旨の話をしましたが、人間の脳にガンダム操縦専用の処理領域があればこれらの問題を解決出来る気がします。では何故スレッタにだけその処理領域があるのか?という話になりますが、ここでスレッタの"母親"であるプロスペラがガンダムのテストパイロットだったという点が効いてきます。要するに、プロスペラはスレッタを妊娠していたときにGUNDフォーマットに接続していたか?ということです。というのもプロローグにてルブリスに乗っていたプロスペラとスレッタはコードにて繋がっています、私はこれがへその緒に見えたわけです。そこから、母体がGUNDフォーマットに接続しているとき、胎児もまたガンダムに繋がっているのでは?そうすれば成長の過程で独自の器官、いうなればGUND野やGUND神経と呼ばれるものが存在してもおかしくないのでは(幼少期にポケモンをプレイしている人間は独自の思考領域を形成するという話がありますが、そんな感じです)という考えに至りました。
この説の強みはガンダムが排斥された今、その要件を満たすのがスレッタしかいない(スレッタの特殊性が担保される)こと、そしてプロスペラ的にはGUNDフォーマット技術(エアリアルのデータ)が他企業に渡っても痛くも痒くもないことが挙げられます。さらに言えばスレッタとミオリネの百合が完遂された場合、次代の魔女が生まれる可能性が低くなるのも興味深いポイントです。一方でエアリアル以外のガンダムの存在を公式はもう明言しており、エラン・ケレスがガンダム・ファラクトを完璧に操縦出来るか否かでこの説の信憑性は大きく変わってきます。ただ、ペイル社の特殊さや、エランは御曹司という立場ではなさそうな点から、エランはガンダムに乗るために調整された人間だったり、試験管ベイビーの可能性も出てきます。そうなるとガンダムを動かすにはやはり人間側の特殊性が要求される事が明らかになるため、この説もなかなかいい線行くんじゃないでしょうか。

②デリングとプロスペラの目的

 物語の方向性を予想するにはデリングとプロスペラという2人の黒幕が何を考えているのかを読み解く必要があるでしょう。プロスペラの目的は分かりやすく復讐ですが、それがデリングやMS開発評議会の抹殺なのか、ヴァナディース機関の意志を継いでGUNDの完成を目指すのかで大きく話は変わってきます。個人的な見解では前者が9割くらいなので血なまぐさい展開は避けられそうもないですが、例えばGUNDフォーマットの有用性をスレッタとエアリアルで示し、技術を大量にばら撒きそれをトロイの木馬としてベネリットグループの御曹司達パイロットをデータストームで廃人にするなんて事を考えていたとすればだいぶ好みの展開です。大事な人を喪う悲しみ(自分の痛み)、データストームの苦しみ(夫の痛み)を両方浴びせられるのもグッドです。しかしこの場合デリングには効かないというのはネックになります。ただ、プロスペラが最も憎むべき相手はデリングなので自分の手で終止符をと考えるのもまた自然であり、シンプルに銃殺となればカルド・ナボ博士の復讐も果たせるので非常にグレイトです。
 一方でデリングの目的はいまだに謎が多くよく分かりません。ベネリットグループの利益として考えればガンダム排斥はスペーシアンの優位性を保つために重要な施策であり、GUNDの芽を摘みアーシアンを地球に押し留める事を止めるわけにはいきません。しかし、デリング個人としては疑問が残ります。ミオリネの話からデリングの妻はアーシアンの可能性が高く、アーシアンスペーシアンの区別をデリングがそこまで重視しているとは思えません。ここからはあくまで妄想ですが、デリングがガンダム排斥に動いたのはそれが地位を上げるのに1番の近道だったから、と考えると面白そうです。彼自身実はガンダムはどうでもよく、たまたま手に入れられそうな実績のうちガンダム排斥という実績を選んだだけであれば、実利的な彼のイメージにも合います。その上で亡くなったデリングの妻はGUND技術が成熟していれば救えた、なんて方向になるととてもおいしいです、ミオリネがそれを知ればなお良い。また、デリングが今進んでいる道を完遂するのに最も手っ取り早いのがプロスペラの死であるのも興味深いところです。私の勝手な予想ですが、デリングとプロスペラのどちらか、あるいは両方の死は避けれえない出来事のような気がします。もし両者とも生き残るルートがあるとしたら、それはスレッタが逃げた時、のような気がします。多くを手に入れるために進んできた彼女が、本当に大事なたった1つのために逃げる事を選ぶような展開が来るのかどうか。

「逃げればひとつ、進めば2つ」
この作品を象徴するまさに呪いの言葉のような気がします。

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