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霊能者が語る 妻とのあの世日記 第119回 「あの世に行くと、生まれ変わりをしたいと思うのか?」

「なんとなく、日本人的な感覚だと生まれ変わり、というのは自動的に何らかの神だか仏だかの作ったシステムの中で行われていくようなイメージがあるけど、あの世1の話を聞く感じだとそういう管理者はほとんど出てこないよね?」
「普通に生活していて、村長とか市長とかとそんな頻繁に会う?為政者とか管理者がいたとしてもそんな会うことないわよ」
「いるのかね?」
「もっと上にそういうのいるかもしれないけど、それって人間の集合意識みたいなもんでしょう」
「集合無意識の元みたいなのはあると思う?」
「あるんじゃない?」
「それがあの世の決まり事を作ってて、生まれ変わりの仕組みを作ってる可能性とか考えたことはない?」
「それ考えたって意味ないもの。生まれ変わるメリットは何?」
「なんだろうね。レベルアップ?魂の成長?」
「それやって何になるの?」
「解脱とか」
「それ仏教の考えとかじゃない。他の宗教とかだと違うこと言ってるでしょ」
「特定の概念を持っていると、そう見える、なら基本がキリスト教ベースの妻の場合はそう見えない、って考えにはならんかね?」
「それはあるかもしれないけど、実家のお父さんとかおじさんとかも、そんな生まれ変わりしたい感じには見えないけど」
「そうなん?生前そんな話があると「次の素性は女で」とかそういうことしたくならんのかね?」
「成長する意味って、生きてると感じるかもしれないけど、こっちだと全てがあるから成長という考えがないもの」
「ああ、そうか、死後は全て叶うなら成長してレベルアップして何かを為さないといけない、がないんだよね。
エルデンリングでいきなりレベルカンストして1週目始まるようなもんか。
いや、ゲームだとそれでも雑魚に囲まれたらやられるけど」
「何かが欲しいから成長するとかあるでしょ。精神的に成長する意味とかもそうじゃない。人に馬鹿にされたくないとかそういうとこでしょ」
「それはあるかもね。成長すると成長してない人を見下せるとかそういう概念持ってる人もおるやろ」
「人より秀でるために生まれ変わってレベルアップするって考えね。それ現実の世界で何も成せなかった人でしょ」
「いや、そうとも限らんけど。自分の劣等感を救う考え方が生まれ変わる、魂のレベルという見えないとこに求めてる結果ではないかと」
「あなたはそいうの求めないの?」
「意味ないが。それやっても生まれ変わりの概念が違うし。
むしろ現実世界で自分が頑張る方が、生きてる人、死んでる人、これから生まれてくる人たち全ての霊的にも多くの人のためになるし、だから生まれ変わりとか来世とか死んでから考えればいいと思ってて、生きてるうちには生きてやれることやろうよ、って考えやが」
「死んでからは考えることもあまりないわよ」
「なんで、時間有り余ってるやん」
「自分のしたいことやってたらそんな生まれ変わりのこととか考える暇ないもの」
「そうなると、死んでから考える、というのも実行は難しいわけか。だったら全てをやり尽くした後に考えるってことになるんかね?そういう先のことは見えないのかね?」
「なんとなくわかってるから考える必要がないの」
「ああ、考えたところで意味はないというか、決まってる流れがあるからそんな先のことに気持ちを煩わされなくていいってことか。
なら死後はほんと趣味だけに集中できるんやね、ええね」
「死んだんだからそれくらいの楽しみは欲しいわよね」

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