見出し画像

霊能者が語る 妻とのあの世日記 第152回 「彼岸とか関係あるのか?」

「今日は彼岸、あの世では関係あるのかね?なんか、ぼた餅が大量に湧いてくるとか?」
「ないわよ」
「墓参り、人が死者を意識する時期になるとそれなりに影響あるのでは?」
「お盆ほどではないけどあるわね。いろんなものがやってくるとか人が集まるとかあるわ」
「あの世であの世の人が集まる?」
「そう。あの世の知り合い同士が集まったりお互いのとこ行き来したりが増える時期かも」
「それは春秋の彼岸に共通の事象なんかね?」
「そうね、多分。私たちは時期とかあまり気にしないけどそっちが「その時期」って思うとこっちにも影響あるから」
「以前菓子メーカーの工場で働いてた時に、彼岸前は残業地獄で大変だった記憶しかないね。夜中まで葉っぱ洗ってた記憶とかあるよ」
「そんなの普通の人知らないわよ」
「お店に並ぶ、おはぎとか餅とかを残業して作ってる人たちがいるということを、世の人には知ってほしいとこやね」
「お金出るならいいじゃない」
「工場勤務だとお金たまるね、初任給から2年くらいで300万貯金溜まったし」
「それもこういうイベントのおかげじゃない。お彼岸とかお盆とかで稼いでるんでしょ」
「仕事によっては悲願=忙しいって感じだけど、あの世でもお菓子作ってる人は関係あるんかな」
「こっちだと季節でお菓子買ったりしないから」
「食べたい時に食べるって感じかね。
でも、生前の記憶で「お彼岸は牡丹餅」とか思ってる人は、亡くなった後にもあの世で食ったりしないんかね?」
「食べる人はいるけど、残業して人が作ったりしないし」
「イメージすると出てくる、という感じだとお菓子とかおはぎはどっからか出てくるんかね」
「私の場合はメイドさんが作ってる感じかしら」
「あ、そこは魔法の箱から出てくるとかじゃないんだ」
「違和感あったら気持ち悪いじゃない」
「死者の記憶に違和感のないような設定が追加されるわけか。
メイドが牡丹餅、おはぎ作るのは違和感ないの?」
「有能な人なら作るでしょう」
「おばあちゃんの手作業みたいな感じするけどね」
「もちろん親戚が作ってるのもらってくることもあるわ」
「そういうのもあるんだ」
「趣味で作ってるから、食べ放題よ」
「食べたら太るのかね?」
「体型はいつも自分が一番いい時のままよ」
「でも太ってる人も禿げてる人もいるじゃん」
「その姿の方が生きてる人から認識されやすいからよ」
「妻の体型があんまし変わらんと思うのは、もともと太ってないからと思うといいんかね?」
「若い時から体型は維持してたもの。あなたと出会う時くらいは変わらずよ」
「まぁ子供産んでからは多少太ったってことかいな」
「あなたよりマシだけどね」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?