2022年12月の読書メーター 16冊読了
2022年12月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4159ページ
ナイス数:159ナイス
■マンガでやさしくわかる親・家族が亡くなった後の手続き
★★★★☆
■死亡~葬儀~法要~相続の流れがマンガでよくわかります。30歳を過ぎたら一読すべき書籍。実際に今年、親が他界した際にはバタバタと周りに流されながら数百万円の莫大な支出を強いられることになった。なるほど、一等地にセレモニーホールが建ち並ぶわけだ。坊主への布施もぼったくりだろう。全く価値を感じられないものに限られたお金を投じるのは苦痛でしかない。自分が逝くときは子どもに余計な負担がかからないようにしておきたい。
読了日:12月03日 著者:田中 幸宏
■私の財産告白 (実業之日本社文庫)
★★★★★
■感想:再読。四分の一貯蓄法は至極当たり前のことではあるがなかなか大変。特に家族があるとその家族の理解が前提となる。著者の奥方は、家計簿をしっかりとつけ管理ができる方なのも成功の要因だろう。この本か渋沢栄一の本か忘れたが、人間、金の苦労は必ずするということが書かれていた。若い時に苦労するか教育を受けていないと、学生気分である分全部使うような大人になり稼ぎが追いつかないし学費や投資といったまとまったお金の準備は苦労する。
■学び:報徳仕法
■行動:他人のせいにせず、できるところの倹約、小さく投資
読了日:12月05日 著者:本多 静六
■参謀の思考法 トップに信頼されるプロフェッショナルの条件
★★★★☆
■感想:仕事でも家庭でも参謀のような役割が求められるようになってきたので参考に手に取った。ブリヂストンで社長秘書課長から社長になった著者。
■学び:参謀の最大の武器は現場の近さ。上司を人ではなく機関と捉える。リーダーの先を行く。自己顕示欲が全てを台無しにする。上司のメンツを潰さない。上司に好敵手とみなされること。合目的的に考える。現場・現実・原理・原則を思考の軸とする。自分の言葉で語り、腹落ちするまでトップと対峙する。人間関係は悪いのが普通と考える。自然体で仕事を楽しむ。
■行動:顔を立てる。
読了日:12月07日 著者:荒川 詔四
■戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! (中経出版)
★★☆☆☆
■感想:コーヒー関係企業のマーケティング事例を物語形式で紹介。物語がつまらないのと、表現のクセの強さで重要な内容が全然入ってこない。事例の部分だけ拾って読んだ方が有用と感じる。有名ないい豆を集めたけど、飲みやすくカスタマイズしようとした結果、まずいコーヒーが出来上がったというような本で少し残念。
■学び:顧客アンケート結果を全て反映させても顧客が欲しい商品は出来上がらない。
■行動:顧客の気づいていない価値を提案できるよう、考え、動く。
読了日:12月08日 著者:永井孝尚
■人生が好転する100の言葉: 頑張らずに楽しく生きる
★★★☆☆
■感想:手軽にさくっと読めて、気分も楽になる本です。YouTubeを見たことがあれば、だいたい聞いたことのあるような内容かと思います。
■学び:人生というのは、死ぬまでの暇つぶし。人生に目的なんてない。死ぬまで楽しく過ごせればいい。
■行動:自分本位で考える。
読了日:12月08日 著者:ひろゆき(西村博之)
■60分でわかる! メタバース 超入門
★★★☆☆
■情報収集。20年程前、ユビキタス社会という言葉が踊っていたが、おそらくケータイ・スマホ・大容量通信等の実装により、言葉はきかなくなったが社会としては具現化していると思う。メタバースも同じように、概念を理解していなくても自然と社会に定着していくのだと思う。現在は、既存の習慣の中でどう使うかという段階だが、新しい価値観が出てきて、インフルエンサーが現れると一気に価値観の異なる層ができるのではないかと感じた。次のiPhoneやSNSのような存在は何か?
■技術革新、マネタイズと法整備の必要性
読了日:12月09日 著者:武井 勇樹
■「勉強ができる人」から「仕事のできる人」へ―自信がよみがえる和田式仕事術
★★★☆☆
■感想:受験生の頃にお世話になった和田先生の著作を図書館で久しぶりに手に取った。勉強で成果を出すことを仕事の成果に置き換える考え方が著されています。同感です。
■学び:合格するための勉強→問題解決。受験日に間に合わせる→期限・計画。インプットとアウトプット。情報の知識化、分析能力(傾向と対策)、目標設定(現状分析)、計画実現(プランニング)、自己管理(進捗・予実管理)。
■行動:勉強と行動を継続する。
読了日:12月09日 著者:和田 秀樹
■その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
★★★★☆
■感想:よくある悩みについて、哲学者の答えが紹介されています。悩みの解決というよりは、哲学って身近なものなんだよという哲学の入門として面白い本だと思います。各哲学者の著作も紹介されており、読んでみたいという気になりました。私自身は悩むということがほとんどないので哲学者の答えは、正直どうでもよかったですが、こういう悩みが昔からあると知ることができる参考になる本でした。
■学び:哲学は暇な人が悶々と考えた結果の学問という気がした。哲学者=暇人?怒られますね。
■行動:暇なときに哲学書も読んでみる。
読了日:12月09日 著者:小林 昌平
■バカなふりして生きてみな―存在革命のすすめ (青春文庫)
★★★☆☆
■1994年出版。中学生時代にタイトルにひかれて購入した本。凡そ30年ぶりに再読してみた。内容は、もう現代では出版できないだろうなという表現も含む、所謂「古き良き時代」の随筆。今読むと、90年代のプロレタリアではないが、著者のコンプレックスもちょいちょい垣間見える。中学時代に読んだときは、こういう負けん気や男気みたいなの持ちつつ、三枚目で生きればいいやという考え方を得て、学校生活を送っていたのを思い出した。なんだかんだで、今もそんな生き方をしている部分もあるなとも感じた。
読了日:12月11日 著者:佐木 隆三
■東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫)
★★★★★
■感想:再読。上野千鶴子先生の思想には共感できないのですが、学ぶ姿勢や考え方が好きです。本書はタレントの遥洋子氏が上野先生の下で学んだ3年間をエッセイにしており、「これは、私の知らない私です。-上野千鶴子」で始まるのも面白い。著者から見た、リアル上野千鶴子の切れ味のよさが伝わってくる。
■学び:「ケンカのしかた・十箇条」守①開き直り、②わからない、③…って何?、攻④そのまま質問で返す、⑤広い知識、⑥枠を超えた発想、⑦言葉に敏感になる、⑧間を開けない、⑨声を荒げない(罵声は負け)、⑩勉強する。
読了日:12月11日 著者:遥 洋子
■京セラフィロソフィ
★★★★★
■感想:稲盛氏の訃報を知り、あらためて再読した。京セラの起業から成長、KDDIの立ち上げ、JALの再生を成し遂げた名経営者の考え方を知ることができる。起業、営業、交渉、原価管理、値付け、財務会計、人材育成、経営など多くの示唆があり、ビジネスマンの必読書だと思う。当然、時代背景が異なる部分はあるが、その辺は現代に読み替えたらどうなるかという想像力を働かせれば、稲盛氏の手法がいかに当を得たものか実感できると思う。
■学び→行動:原理原則に基づいた行動、人とのコミュニケーション、ビジョンの共有
読了日:12月16日 著者:稲盛和夫
■職業としての官僚 (岩波新書)
★★★★☆
■感想:よくある官僚批判本とは異なり、組織・人事の観点から論文として淡々と比較分析されており面白い。日本の官僚の働き方もそうだが、英米独仏といった他国と比較すると、各国の歴史や文化が制度にも表れていると感じる。その中で日本は閉鎖的という印象を強く持った。空間的にも比較的守られている島国ということもあるのかもしれなが、変化を少なくし既得権益者が幅を利かせやすい構造のように感じた。また、政治と行政の関係についてもどうあるべきか議論する必要を感じた。
■学び:やっぱり民主党政権はいまいちだった・・・
読了日:12月19日 著者:嶋田 博子
■大人の流儀
★★★★☆
■感想:娘との会話で「伊集院静って女でしょ?」「いや、おっさんだから」「え、おっさんがあんな文章書くの?」というやりとりがあり、久しぶりに手に取りました。前回読んだのは読書メーターによると10年前。当時よりも共感できる部分が増えて、味わいながら読めるようになりました。自分も大人になったのかなと。少し古臭いと感じる価値観もあるのかもしれないが、私は嫌いではない。他の著作も読んでみたい。
読了日:12月22日 著者:伊集院 静
■やりきる力
★★★★☆
■感想:相変わらずの堀江節。他の著作を読んでいれば目新しいことはないです。シンプルに本質を考えて行動する。失敗したら改善してリトライする。一発でベストを目指さず小さく積み重ねるという地道な繰り返しができるかどうかということだろう。
■学び:行動。奨学金って名前だけど教育ローンという借金だよね。
■行動:アイデアを行動に移しトライ&エラーを繰り返し前進する。
読了日:12月23日 著者:堀江貴文
■ひろゆき流 ずるい問題解決の技術
★★★★☆
■感想:ずるい問題解決というタイトルではあるが、普通の考え方だと思う。仮にこのような考え方をずるいと評するような人がいれば、一緒に仕事はしたくないなと感じました。固く考えずに気楽にいこうという気持ちになる本です。
■学び:みんなが満足する解決策はない。無理ゲーは撤退。ゴールをずらす。奇しくも先に読んだ堀江本と同じく日本の奨学金って教育ローンという借金だよねという話があった。
■行動:問題を多面的に捉える(エレベータが遅い→鏡みたいな)。自分で抱え込まない。過去の自分と比較し成長を実感する。
読了日:12月24日 著者:西村 博之
■君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150
★★★☆☆
■感想:君主論から150項目を抜粋し簡素にまとめた本。ちょっと物足りない感じもするが、君主論の人心掌握に係る考えを凡そ理解することができる。「励まし、脅し、抑え込む」というあたりは、君主論らしい箇所。難局を乗り切るために、励ますはよく言われるが、敵は残酷で恐ろしいと脅し、出過ぎたものをきっちり抑え込むというのは、現実的で参考になる。
■学び:運をあてにしない。問題の芽を見過ごさず常に先手を打つ。それまでの制度をおろそかにしない。人間の力で半分は変えられる。自力で理解する。
■行動:先手を打つ
読了日:12月31日 著者:ニッコロ・マキアヴェッリ
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