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「ありがとう」は魔法のことば。

「ありがとう」は感謝を伝えるだけでなく、共感の言葉として、私は子どもによく言葉をかけます。

片付けをしてくれた時。
泣いている友だちを慰めてくれた時。
ごはんを「美味しい」と伝えてくれた時。
「全部食べれたよ」と報告してくれた時。
など。

感謝の気持ちだけでなく、
葛藤した気持ちやそれに至るまでの過程を認め、受けとめる言葉の「ありがとう」
「ありがとう」と言われた子どもは、嬉しそうな、また、誇らしげな顔を見せてくれます。


保育園や幼稚園では、先生と子どもは、“教える人”と“教えられる人”という関係性が一般的だと思います。

一方で、私は子どもを一人の人間として、
母親のような気持ちで、子ども自身が伸びようとする力をさりげなくサポートしながら、そばで見守り関わるようにしています。

このスタンスが前提であることをご理解いただいた上でお読みいただければと思います。もちろん、他の方針を否定するものではありません。


例えば、こんな場面でもありがとうを使います。

ご飯を残さず食べてくれた

好き嫌いが多くいつもご飯を残してしまう子どもが少しでも食べてくれた場面で、
大人は「頑張ったね!」と言葉をかけてしまいがちです。(そもそもご飯は“頑張って”食べるものではないと思っています。)

食べたことを「頑張った」と褒めるのではなくて、昨日よりも少しだけ多く食べることができたことや、苦手だけど食べようとしてくれた子どもの気持ちを受け止めるために「ありがとう」と私は言葉をかけます。

片付けを頑張ってくれた

片付けを頑張ってくれた時などに「偉いね!」と子どもに言ってしまうことが多いです。
大人の価値観で“偉い”と判断しているようで、子どもを評価しているようにも感じます。

周りはまだ遊んでいても決められた時間だからと自分で確認して、もしくは先生の話をちゃんと聞いて片付けをしてくれたこと。自分の使ったものをきちんと元に戻してくれたこと、使っていないものまでも片付けてくれたこと。
子どものいろんな気持ちや葛藤、いろんな意味を含んで全てを認めるための「ありがとう」です。

まとめ

保育園ではたくさんのお子さんを預かっています。
保育士にとってはたくさんいる子どもの中の一人ですが、保護者にとっては大切な子ども一人ひとりです。

私も保護者のような気持ちで、子ども一人ひとりの素敵な姿を見逃さず「ありがとう」と共感していきたいです。

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