旅するコブタ①

仕事を辞める前から考えていた一人旅。

自分はかなりのビビリなのでそれを克服したい事、たくさんのモノや景色、人に触れて自分の世界をもっと豊かに広げたい。

そんな想いから、時間もお金も自由に使える今。

行くしかないと思っていた。

仕事を辞めて約二ヶ月後、ちょうど遠方に用事ができたので、そこへ向かうと同時にそのまま旅に出ることに決めた。

当初の予定では一人で電車やバスなどでの旅だったが、彼氏も一緒に行くことになった。

同じように色々な場所へ行きたいという気持ちと私を心配して付いてきてくれた彼のおかげで、車での旅へと変更ができた。

当時、都内に住んでいたのでスタートは東京。

6月9日@静岡

まず、用事を済ませに静岡へ。夕方頃まで過ごし、車で浜名湖へサンセットを見に行くものの到着時には既に陽が落ちてしまっていた…残念。

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静岡は旅行でも来たことがあるため、愛知県に入ろうということでその足でそのまま蒲郡へ。

@愛知県蒲郡市

ご飯やお風呂もここで済ませられるかも?と思いラグーナテンボスへ向かうも大渋滞で駐車場に入るのも出るのも大変で断念。

いつか行く機会がまたできるといいな。

大渋滞にハマったせいで、時刻は21時手前…。

鰻が美味しいという蒲郡だが、閉店が早く、近くのお店は殆ど21時に終わってしまう。

やっと見つけた蒲郡駅前の鰻屋さんへ向かう。

一松 蒲郡本店へ到着。

時間も遅かった為、店内には私達だけ。一人お婆さんが応対してくれて店内には3人だけだった。

頼んだうなぎ丼。

画像2

濃いタレが香ばしく焼いてある鰻と合って、とても美味しかった。

パリッとしているが、中はふんわりとしていて今まで食べた鰻と少し違った食感だった。

そして、食べていた後半くらいからお婆さんに「私達東京から今南下し始めているんです。今日が一日目で。鹿児島までこのまま行くつもりです」と話した。

このお婆さんもなかなかの旅好きで弾丸一人旅で殆どの県に行ったらしく、「あそこのあれは食べるといい」とか「あれは見たほうがいい」など色々と教えてくれた。79歳というこのお婆さんはまだまだ一人旅したいと言っていて、本当にパワフルなお婆さんだった。

東北の震災での被災地に訪れた際の話をしてくれた。「人の手のぬくもりも想いも何もなくなってしまっていた。本当に悲しく寂しい景色だったよ」

この言葉を選んで出てくるお婆さんの感覚、79年の歳月を生きてきた人が言う言葉の重さを感じた。

最後に「旅はたくさんの人と話しなさい。それが一番の宝物で思い出」

と言われ、店を出た後に彼と一日目に出会えたのがあのお婆さんで良かったね。と話したのは今でも鮮明に覚えてる。

ほっこりとした気持ちになった後、宿を予約し蒲郡近くのホテルに宿泊し一日目を終えた。(最初のホテルでダニにやられ、その後ずっと痒みと戦ってたのは内緒…w)


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