🎞最近思ってた映画の話🎞

私は映画が好きだ。映画好きと自称してもかろうじて許されるレベルかなぁとは思っているくらいには。
最近、以前より鑑賞数が増えてきてる。「とにかくたくさんの映画を観たい！」「有名作とか名作って言われてるやつをとにかくとりあえず全部観てしまいたい！」って衝動に駆られる。有名作は全て目を通して、そこからコアな映画に手を付ける。っていうのが理想ではあるんだけど、まあそれはかなりの時間を要するだろう。そもそも好みの映画が割とマニアックで、名作とかすっ飛ばして今まで映画観てきたからこんな感情が出てくるんだ。くそォっ！

なんでこんな映画をたくさん観たいんだろう。って自問すると、映画を観ることが好きなのが大前提にあるとして、
【数多くの映画を鑑賞した人になりたい】っていう願望があるんだと思う。それがある種自分のステータスになってるのかもしれない。というか、フィルマークスの鑑賞数が増えていくたびに満足感があるのもそう。
目に見えて鑑賞した作品"数"が増えるFilmarksは、自分のそういう面倒くさい部分が露骨に出る。別に誰かと鑑賞数を競ってるわけでも、「あのユーザーさんの鑑賞数を抜こう」とかいうのでは全くないのだけど、、
Filmarksでフォローしている中のユーザーの多くが観ている作品が分かりやすくなったのも要因かもしれない。これは誰でも観てるよね、映画好きなら当たり前だよね。みたいな、いわゆる名作が度々目に入るから、「あぁまだ、私はこれを観ていない…」「これ観てないなんて恥ずかしいから早く観ないと…」って、誰かにジャッジされるわけでもないのに焦る。

自分は数に縛られる節があるなぁと思う。それは前々から感じていた。
映画の鑑賞数が多い人が、イコール映画について深く語れるかと言ったらそうではないとは思う。と日頃から思っている。

めちゃくちゃ映画観てるけど、映画のレビューはなんだか浅いなって人とか、別に数多く鑑賞しているわけではないけれども、面白いレビューを書いている人とか。
ひとつの作品への思いが熱い人とか。

レビューで考えると、文章を書くのが上手い人・上手くない人にも分かれるし、、文はヘタでも話が上手い人もいる。

そもそもFilmarksを、レビュー書かずにスコアだけ記録するために使っている人もいるし、みんながみんな同じ熱量でいるわけではないので比べるのもできない。

そう考えると、本当に何事もひとつの面だけじゃないと思わされる。

そうやって、自分に向けて抑えてもまた出てくる偏った考えを落ち着かせてみる。名作から片付けていきたい気持ちがあるんだけど、そんなの膨大な時間がかかるから諦めよう。無理だ、うん。映画って、自分が観たい時に観たいものを観るのが一番大事だなって思う。

映画を観てて最近気付いたことは、映画も人と同じで、出会う“タイミング”があるってこと。

少し逸れるけど
自分は捻くれた人間だから、流行りの映画とかって映画館で観る気が失せてしまう。みんなが高評価だと、なんだか冷ややかな目で見てしまう。
そして、映画館で観る機会を逃す。(君○名は。とかもそうだった。)公開からだいーぶ経ってから家で観た時に、なんだめっちゃ良い映画だったじゃん！ヒットしたの分かるわ！って、映画館に行かなかった自分がちょっとだけ情けなくなる。まあ別にヒットして無くても観に行かなかったと思う。だから最近は極力ヒット作も映画館で観ようって決めてるけど、どうしても治らないのがヒットしたことでその映画に対して違うフィルターがかかっちゃうこと、、厳しい目線になっちゃうんだよね。
めちゃくちゃヒットした映画とか観て、「この映画が恋愛映画の中で一番感動した！」とか、「ミュージカル映画の中で一番好きだった！」とか言ってる人がいると、「いやいやおまえ他のミュージカル映画何本観た上で言ってるのさ。全然観てないでしょ。この映画より○○の映画の方が名作だしむしろこれあれのパクリだし。」みたいに思うことがある。みんな、ほんとにこの映画を理解できてるの？ってなぜか怒りの感情さえ出てくる。自分も映画を全て観てるわけじゃないから人のこと言えないのによ。

一番！って言えるには、その後ろに続く二番、三番の存在があるから初めて言えるのではないか。とかも思ってしまうんだけど、そんな事はない。一番なら一番なんだよな。コンテンツ全部見男とかでない限り、その人が出会ったものがその人の世界のすべてな訳だし。持ってるものや数が多いからといってそれが良いとは限らない。正解がある次元の話ではない。

最近は、映画の感想や解釈が観る人によってさまざまなのがほんと面白いよなって思うようになった。
ひとつの映画に対して色んな意見が生まれるのって、映画を観てる人たちの条件がそもそも違うからだよなって思う。
単純に好みもあるけど、それ以上にその人自身の性格とか生き様が、映画の受け取り方に反映されると思うから面白い。知識や環境、思想によって解釈が変わる映画は多い。
単なる趣味趣向とは別に、その人の人生が映画の好みを形成していく感じがして、映画の“鑑賞”そのものがもう哲学。だから、人の「好きな映画」「嫌いな映画」を聞くのってすごい興味がある。どこが好きなのか、どこが嫌いなのか、知るのも楽しい。
そして良い映画と悪い映画って一概に決められるもんじゃないよなって思う。私がクソ映画だ！って思う映画に、救われてる人がいるかもしれないし、私が号泣した映画に対して、この映画で泣くような人間はクソだって思ってる人もいるかもしれない。
普段なら不快に思う、ヒステリックなオバさんのシーンとか、自分が怒りを抑えてる時に見るとめちゃくちゃ心が晴れやかになってしまうなんてこともあった。

どんなクソ映画だって、それが悪い映画とは決められないんだよな！
どうしようもなく落ち込んでる時とか何にも笑えない時とか、他人がクソ映画だと思うような映画にゲラゲラ笑えたりする場合もあるかもしれないしね。だからほんと、映画の趣味って奥が深いなと思うっていう話でした。

逸れたはずの話で終わりそうになったけど。

ここ最近映画を観る本数が増えてきた中で、思ったこと。
映画にも出会うタイミングがあるから、無理して観るのはなんか違うかなってこと。
片っ端から無意味に選びとるのではなく、映画にも「出会い」を感じて大切に観たい。

映画の好みって本当に人それぞれで、その人の人生に起こった出来事とかも、映画に対する思いに左右されているってこと。前述した出来事のように、その時の気分とかにも左右されるから、何回も観た方がその映画を自分の中でより理解できていく気がする。めちゃくちゃ好きだったはずの映画が、全然面白く無くなってた時はけっこう悲しくて落ち込むけど（笑）
そして、価値観ってそうやって人それぞれだからほんと正義ってひとつじゃ無いなーって思う(飛躍)
映画が好きなので、とりあえず自分のここ最近思ってた映画への思いを書いてみた。

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