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【読書感想文】腹を割ったら血が出るだけさ

すごく、大きな感情が心の中に渦巻いた。 おもしろかった、とかいい話だった、とかそんな言葉に収められない。 私自身、自分のことを俯瞰的に見てるもう一人の自分がいて、 こうしたら、周りは喜ぶとか、こういった行動をした方がドラマチックとか自分の感情とは別のところで自分が行動している気がすることがあった。 実際、本当に悲しくて泣いたはずなのに、数十分後には涙が引いていて、 他のことに関心が移っていることがあって。 私が流した涙はフィクションだったのか、と自己嫌悪することもよくあった

    • 人生最大の後悔

      唐突に母親に会いたくなる瞬間がある。 私が14歳の時、母は自らこの世から去ってしまった。 「失ってから大切だったものに気付く」っていう言葉は本当で。 反抗期で、母親に当たり散らしていた自分を心底殴りたくなった。 母がいなくなる日の朝、私は自分の不満を母に向けてぶつけてしまった。 母は、全てを受け止め、聞いてくれた後、私にこう言った。 「一緒に死のうか」 それは、今までずっと我慢してきた母親の精一杯のSOSだったのだと思う。 それなのに、まだ未熟だった私はただ

      • 私の好きな曲

        私の好きな曲は何かと聞かれたら、必ず1番に思い浮かぶ曲がある。 CLUTCHOのWENDYだ。 曲調もノリが良くて大好きなのだが、何よりも歌詞に背中を押される。 君が描いた明日は後悔した次の日じゃなくて 散々笑い飛ばした今日を超えてちょっと強くなってる日 君が描いた今日は後悔するための日じゃなくて 散々流した涙拭いて歩き出すsecond day 学校、職場、友人関係…生きている上で嫌になることってたくさんあるし、 なんであんなことしたんだろうって自分に嫌気がさして、

        • 信念を貫くことの難しさ

          最近みたドラマで、こんなものがあった。 ある政治家が汚職に手を染めてしまったが、主人公たちの手によって悪事が暴かれたため、心を入れ替え、政治家として人々のためになる政治を行っていく。というストーリーだった。 よくある話の流れではあるが、なんとなく心に引っかかるものがあった。 最初に政治家になろうと決意した際には、志高く、きっとたくさんの良い政策を思い描いていたに違いない。 しかし、政治家として過ごしていくうちに周りの環境に流され、周囲の人たちに影響され、私利私欲のため

        【読書感想文】腹を割ったら血が出るだけさ

          【読書感想文】「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

          私は今まで、歴史にも政治にもほとんど関心がなかった。 世の中のことは、政治家や志が高い人に任せておけば、それでいいと思っていた。 度も、この本を読んで、そんな自分が恥ずかしくなった。 この物語は、コロナで大混乱に陥っている日本を収束させ、地に落ちた政府への信頼を取り戻すため、過去の英傑たちをAIで蘇らせる、というところからスタートする。 歴史に詳しくない私でも聞いたことのあるような偉人たちばかりで、それだけでワクワクした。 一体、徳川家康率いる最強内閣は、どんな政策

          【読書感想文】「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

          推しのいる生活

          『推し』の存在って本当に偉大だ。 『推し』がいるだけで、生きる活力になるし、この笑顔を守るためならと思えば、どんなことでも頑張れる気がする。 私は、いわゆるヲタクである。 数年前からあるアプリのコンテンツを追っている。 最初の頃はすごく楽しかった。 ゲーム内の推しのストーリーを読んで、新しい推しの一面を知ればどんどん好きになるし、グッズを買えばいつも側に推しがいる気がする。 さらに、ゲーム内で課金したり、グッズを買えば買うほど、推しに貢献出来ていて、推しの役にたっ

          推しのいる生活