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労働生産性について その2

労働生産性をあげる方法が2つあるとして、前回のその1ではその一つとして増産の話をしました。といっても、数を作ればいいというのではなく、人の手間を減らすということです。

利益率を上げる

利益率を上げるという点については、具体的に言うと単純に価格に転嫁してしまう場合と、付加価値を上げる場合があります。

意外かもしれませんが、価格に転嫁してしまうケースも最近では増えています。というのも、すでに機械化が進んでしまっておりこれ以上機械化が進められないとか、設備投資が難しい場合、原料価格の高騰や消費税のせいにして価格をあげてしまうのです。

これって、初めてやる時はおっかないので、かなり慎重になりますが、一度味をしめてしまうとどんどんあげていきます。10円も100円も変わらなくなるのです。

価格転嫁は当たり前

そんなバカな?

と思っているかもしれませんが、意外と多いです。特に卸業などでは他に転嫁しようがないため、価格を上げざるを得ません。価格を理由に購入を拒否されることもあるでしょうが、意外とみんな困ってるのは周知の事実なので、お客様も納得してくれます。

そんなもんなのです。

いままで、価格を下げないと売れないと思っていた事自体、幻想に過ぎません。なんで安くないと売れないんでしょうか?安いから買うんでしょうか?

違いますよね。必要だから買うんです。必要ないものは安くても買いません。そこをはき違いている人が非常に多いです。

付加価値を上げるケース

もう一つは、付加価値を上げるケースです。これは、5,000円で販売してたものを付加価値をつけて8,000円で売れるようにすることです。

付加価値というとよく勘違いしているのが、なにかおまけを付けるとか、2つセットにするとか。そんなものは付加価値ではありません。

大体、みんな考え方が浅はかなんです。

そんなの2つセットにして売ったら5,000円のものが4,000円の価値しかなくなるじゃないですか?そこまで極端ではないにしても、社員に負担をかけることも一緒です。社員の時間は8時間という有限なのです。

そこに負担をかけるとすれば、社員が生産する時間が減ってしまいます。1時間の内30分付加価値を上げるために使うということは、1時間で生産しているものが2時間かかってしまいます。

とすると5,000円のものを作るのに時間が倍かかってしまい、生産性は半分になってしまいます。

そうしないためには、単純に5,000円のものを8,000円の商品として販売する必要があります。その手法の一つがブランディングです。

商品ブランディングは、必要性をどこに見出すかも重要です。5,000円の価値しか見いだされないものを作るよりも同じ精算時間で8,000円のものを作って売ったほうが、生産性は上がります。

例えば、海苔を細かく刻むためにために作ってあったハサミをシュレッダーハサミとして販売したところ、爆発的に売れたという事例があります。

要するに、価値を転嫁したのです。また、もともと上質な商品なのに包装や見た目が雑なため安くしか売れていなかったものをパッケージングを変えただけで売れたという事例もあります。

利益率を上げる場合において重要なのは転嫁するということです。

価格を転嫁するか、価値を転嫁するか?

また、その3に続きます。

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