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熊谷で人気ラーメン屋に並んでいたら考えさせられちゃった話。

私の青春時代を語るには、埼玉県熊谷市の存在が必要不可欠である。

都会ではないが田舎すぎず何でもある。
田舎で生まれ育った私には十分で、程よく楽しい学生時代を過ごせた熊谷。

当時はバイトばかりしていて気づかなかったが、熊谷には“いい飲食店”がたくさんある。
カフェも定食屋も居酒屋も。

社会人になってからも、群馬に住んでいる友人と会うために月に1回は通った。

ティアラ21で映画を観てからお気に入りの居酒屋へ行くのが定番であった。映画館で1800円を払って観るものじゃないだろ…というようなラブコメディもたくさん観た。そして毎回泣いた。友人は毎回そんな私に引いていた。
涙腺が弱いのがチャームポイントだと言わせてくれ。

お気に入りの居酒屋だった『あかつき』『左門』『だるま山』の閉店は悲しすぎてもう言葉がない。私たちにとって当たり前にある当たり前に美味しいお店だったのに。
コロナのせいだったら本当に憎いな。

月に1回会っていた友人たちともコロナ以降熊谷に集まることはなくなった。
これはコロナのせいだと言わせて欲しい…。

そんな熊谷に新たな縁ができた。
同い年の同僚がお隣の行田に住んでいるので、熊谷で飲めることになった。当時よりもだいぶ舌が肥え、さらにお酒が好きになってしまった私から見ても、当時は見つけられなかったよさに気づく機会になった。

“熊谷は美味しいラーメン屋が多いらしい”
同僚には「昔から多いよ」と言われたが、私は25歳まで年に2回程度しかラーメンを食べなかったので知らなかった。ごめんね熊谷。

同僚と待ち合わせをし、目的の元祖一条流ラーメン店に行ったが営業終了。「熊谷駅 ラーメン 近く 人気」で検索し、そのなかでも特に人気のありそうだった鶏白湯ラーメンのお店に向かった。

10名程度の行列に並んでいると間もなく、推定20歳の男性2人がやってきて大声で女性の話を始めた。

「〇〇はヤレる」「〇〇はインフルエンサーみたいで付き合ったら自慢できる」「〇〇は付き合いたいと思ってたけど信用できない」→「とりあえずヤっとけば?」と非常に元気な内容だった。

ちなみに片方は浦和レッズサポーターらしい。
残念だ。
彼が私と同じものが好きなんて。

学校だったりグループだったりのコミュニティ選びは重要だと改めて思った。こいつヤバいなと思う奴と仲が良いということは、ある程度自分もヤバい奴である。

彼らの会話はその辺で話すには元気がよすぎる。そのことに残念ながらどちらも気づいていない。フルネームで名前を出されていた女性たちが不憫でならない。お前らごときが女性を批評するなと言えたらよかったのにね。

何が言いたいかというと、環境で人は変わる。
そのためには、自分が目指すところへの近道であるコミュニティに身を置く努力が必要である。身近な人ほど選んでいきたいし、きっと選ぶ必要がある。

いまの私は若干ぬるま湯に浸かっている。仕事も交友関係もプライベートも。泥臭くてもいいからかっこよく生きられるように、もう少し攻めていこうぜ私。

と、並んでいる20分で考えさせられたので、彼らには感謝なのかもしれない。
彼らの元気が違う元気に変わることを願う。

あ、ラーメンはとても美味しかったです。

『麺屋 れんしん』熊谷駅から徒歩3分

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