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「そこそこでいいからおしゃれになりたい」のに、なぜなれないの?〜「味のぼやけた秘伝のタレ化」するクローゼット〜

■「味のぼやけた秘伝のタレ化」するクローゼット

特別な節目でもない限り、また服への興味が強い人でなければ、必要に迫られての「買い足し」で服を買うのではないでしょうか。

新しく服を買うとき、「コレを手持ちのアレと組み合わせたらきっと素敵!」まで想像していますか?

「手持ちのアレ」は、シルエットや素材感が古びていませんか?そもそも、くたびれていませんか?

適当に買い足した服と手持ちの服を組み合わせるとぼんやりした組み合わせになってしまう、なんてこと、ありませんか?

そうしてクローゼットは、「味のぼやけた秘伝のタレ化」してゆきます。

全身を流行の新しいアイテムだけでかためなくてもいいのです。
でも、買い足す時にちょっと気をつけて、クローゼットの中身を少しずつ更新していけば、「そこそこおしゃれ」になれるはず!
今回は、その方法を紹介していきます。

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クローゼットの中に、お気に入りのアイテムはありますか?
あるなら、それを軸におしゃれな組み合わせを考えてみましょう。
手持ちのアイテムではどう組み合わせてもおしゃれになりませんでしたか?
それなら、それに組み合わせておしゃれになる服が「買い足し」の対象です。

お気に入りのアイテムが無いなら、ベーシックなアイテムだけを残して、残りの服は少しずつ断捨離してゆき、お気に入りになるアイテムを買い足しましょう。

どんなアイテムを買い足せばいいかは、後の節で説明します。

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毎年春になると電車などで見かける大学一年生には、特有のキラキラ感があるな、と感じています。
それは、
・買ったばかりの服を
・こう組み合わせて着よう!と決めた組み合わせで
着ているから。

「こう組み合わせて着よう!」と決めた組み合わせで服を買えば「おしゃれセット」は一つできるでしょう。
でも、必要に迫られての買い足しを続けていくと、いつの間にかキラキラ感は薄れ、やがてぼやけたクローゼットになってゆく・・・。
いつでも「それなりにおしゃれ」でいるためには、いろんな組み合わせ(よく雑誌に「着回し特集」というのがありますね)ができるといいです。そのために、クローゼットの更新が必要なのです。
断捨離+買い足しでクローゼットを更新していきましょう。

ただし、確実に服が足りなくなるので、
・断捨離予定の服を別で管理して、買い足したら入れ替えに処分する
もしくは、
・買い足すための資金があるとき(ボーナス時期など)にまとめてやる
のがおすすめです。

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■断捨離をしよう

ベーシック または お気に入り の服を残す
ベーシックな服とは
装飾やデザインの少ない、定番の形で、落ち着いた色のもの
落ち着いた色かどうかわからん・・・という人はとりあえず白・黒・ベージュを基準にしてみましょう。

洗濯の頻度に合わせて必要な服の最低枚数を算出する
毎日洗濯するなら、2枚+梅雨時など服が乾かないときの予備1枚も考慮に入れて3枚
二日に一度洗濯するなら3枚+1枚=4枚
仕事着と普段着を分けるならそれも考慮して
(普段着は休みの日しか着ないからいいや〜と減らしすぎると旅行の時などに買い足さなきゃいけなくなるので気をつけましょう)

足りない分を買い足す
どんなアイテムを買い足せばいいか?
買い足すアイテムは、流行のキーワードから探してみましょう。
「流行なんて自分にはとても・・・」と思う人も、次の節にピックアップするので、なんとなく流し読みしてみてください。
なんとなく流し読みするだけでも、「お気に入り」を探すときの解像度が上がります。

雑誌を読んでもちんぷんかんぷんだった人は、ここで知れば「読める・・・読めるぞ!」ってなれる!

お洋服屋さんに行っても何を買ったらいいのかピンと来なかった人は、これからお洋服屋さんで「これnoteで見たやつだ!」ってパッと気づくようになれる!

流行が移り変わった時も、「なるほど、今はローライズは流行ってないんだな」と気づくことができる!

頑張って全部覚える必要はないので、軽く眺めてみてくださいね。

■流行キーワード解説 2021年春夏版

「いや前シーズンから流行ってるやんけ」というものも含め、「いま」現在進行形で流行っているものをピックアップしました。
男性も女性もお使いいただけます。

実例を知りたい人は、ZOZOTOWNのwebサイトかアプリを開いてキーワードで検索してみてください。

「キーワードだけわかっても、どういうものを選んで、どう組み合わせたらいいのかわからない」という方は、「服を買いに行く服をコーディネートします」というサービスをやっておりますのでぜひご利用ください。2021年6月末までお試し価格1,000円です。

ボトムス】

■ハイウエスト
10年ほど前はローライズが流行していましたが、いまの流行はハイウエスト気味です。
ベーシックなアイテムも、ウエストの高さが古びていないか見直してみましょう。

■フレアシルエット(フレアパンツ、フレアスカートなどで検索)
裾がヒラっと広がった形です。
優雅な印象になり、ボリュームを出すことができます。

■裾のスリット(センタースリット、サイドスリット、スリット、などで検索)
センタースリットはパンツの裾の正面にスリットが入ったもの、サイドスリットは外側にスリットが入ったものです。
スカートでも、マキシ丈(足首まで隠れる長い丈。長さがマキシマム)のものにスリットが入り、足先がチラ見えしたり、歩きやすかったりするものがよくありますが、パンツの裾スリットの方が新しい印象があります。
つまった感じを緩和し、いわゆる「抜け感」というやつが出ます。

【トップス】

■ビッグシルエット
ジャストサイズより少しゆったりめのもの。
トップスをビッグシルエットにするときは、ボトムスをタイト(細身)のシルエットにするとスタイルが良く見えます。

■メロウフリル(「メロウ」「メロー」で検索)
「なんか最近、よくリブ(畝)のある服の裾がヨレヨレになったのを見かけるな・・・」と思ったことはありませんか?
それがメロウフリルです。
ガーリーでありながら甘すぎない、普通のフリルほどボリュームが出すぎない効果があります。

■大人しめのロゴプリント
こだわり条件で柄を「無地」にすると何故か出ます。

■袖コンシャス
ボリューム袖、異素材など、袖のデザインにポイントがあるもの。

■でか襟・つけ襟
元々大きな襟のブラウスや、スウェットやTシャツなど襟のない服の上からつけるつけ襟が流行っています。

■背中開き
背中の大きくあいたトップスやワンピースが流行しており、それに合わせて下着を隠しつつトップスから見えないインナーも充実してきています。

■短め丈
その昔「へそ出しルック」というのが流行ったことがありますが、今は「くびれ見せ」なんだそうです。ボトムスがハイウエストだからでしょうね。
丈が短めのトップスや、普通のTシャツの裾を結んでわざとおなかをチラ見せする着こなしが流行っています。

■モックネック
ハイネックのこと。タートルネックほど高くなく、折り返しません。

■バンドカラーシャツ
カラー(襟)が、バンド(帯状)のシャツ)

■重ね着ベスト
体型を隠してくれるゆったりしたニットベストを、シャツやワンピースに重ねて着ます。

【靴】

■スクエアトウ
つま先(トウ)が四角い形になっていること。
パンプスだと足に合う・合わないがあるけれど、サンダルならつま先があいているのでそれを気にせず取り入れやすいです。

■フラットシューズ・サンダル
ヒールのない、ぺたんこ靴・ぺたんこサンダル。

■ハイテクスニーカー、ローテクスニーカー
簡単に言えば、
ハイテクスニーカーはゴツゴツしたいかつい形(ナイキのエアマックスなど)
ローテクスニーカーはすっきりしたオーソドックスな形(コンバースなど)
のスニーカーのこと。

【アクセサリー】
全体的に大ぶりのものをよく見ますが、きゃしゃなチェーンだけのネックレスをTシャツと組み合わせて大人の女性っぽさを出す着こなしも見かけます。

■チェーンアクセサリー
大ぶりアクセサリーの中でもよく見かけます。
ゴールドやシルバーのネックレス、ブレスレットで取り入れましょう。

■淡水パール
海水でなく淡水で育った貝の、少しいびつな形の真珠。
お手頃価格で、キメすぎない上品さを醸し出してくれます。

■スカーフ
首に巻いたり鞄に巻いたりヘアバンドにしたり、スカーフの柄をポイントにするのが流行っています。
スカーフ柄のスカートなんていうものもありました。

■バケットハット
若い人がよくかぶっている、バケツをひっくり返したような形の帽子。
カジュアルな服によく似合います。
よくある形だと私は頭が大きく見えてしまうので、少しつばが広めのものを選んでいます。

【その他のポイント】

■シースルー素材(「シアー」で検索)
レースパンツやシアーシャツなどが流行しています。

■チャイナディテール(「チャイナ」で検索)
チャイナボタンなど、チャイナ感のあるものが流行しています。

■パイソン柄
ヘビ柄のこと。
靴や鞄など、小さい面積で取り入れると素敵です。

■ネオンカラー
蛍光色。
スポーティーな印象になります。
上品な着こなしのアクセントに、小さな面積で取り入れると素敵です。

■くすみカラー
淡くて少しグレーが入ったような色み。
鮮やかな色はあまり着なくていつも黒ずくめになってしまう・・・という人も取り入れやすいですね。

■フェードカラー
あせたような色み。
たとえば、前述のネオンカラーとの掛け合わせで、あせたネオンカラーならトップスなど大きな面積で取り入れやすいです。

■セットアップ
スーツのように上下で同素材のもの。
ハーフパンツや半袖のセットアップをよく見かけます。

■デニムの裾を広めに折り返す
パンツは裾にたるみがない方がスッと足が長く見えます。
デニムの裾を広めに折り返してくるぶしを見せる着こなしは抜け感が出ます。

■カラーメイク
目尻にカラーラインを足すのは数年前からありましたが、眉毛・まつ毛のカラーメイクが流行しています。

■サテン素材
サテンパンツやサテンのキャミソールワンピースなど。
光沢のある素材をポイントに。

流行のキーワードを一つでも取り入れると、コーディネートに「今っぽい新鮮さ」が加わります。流行がわかると、シアー×チャイナディテールなど、流行が組み合わさっているアイテムも選べるようになり、さらに着こなしに幅が生まれます。
繰り返しになりますが、全身を流行の新しいアイテムだけでかためる必要はありません。
流行をスパイスにして、クローゼットに新鮮な風を吹き込んでください。

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