見出し画像

【女性のキャリア問題】私のキャリアと不登校問題。#11

娘が悩んでいたころ。
私も自分のキャリアについて悩んでいました。

私が勤めていたのは地域金融機関。
地方の金融機関でしたが、規模は全国的にみてもそれなり。
地元には世界レベルの自動車産業があり、製造業が盛んな街。
歴史上においても信長、家康…、もうどのあたりの地域かバレますねw。

地場産業のおかげで景気もそこそこ安定、若年層も厚い。
歴史もあるので、昔ながらの資産家も豊富。

私が働く金融機関もその歴史と共に成長してきたところだったので、地域と高度成長期を支えてきた諸先輩方とこの人口バランスのおかげで、会社の看板が勝手に自分の「信用」になるほど恵まれたところで働いていました。

一方、「堅実」な経営をしている企業が多いこの地域。
内部留保たっぷり。
それが最大の強みでもありますが、新しいことへのチャレンジや、外部へ飛び出す思考も非常に低い地域でもありました。

私ももれなくその思考。「超保守的」でした。

そんな超保守的な企業という狭ーい組織の中での話ですが、私はそこそこバランスよく暴れていまして、女性ではじめて外回り営業をしたり、結婚・育休・育児を両立して管理職になるという、上司が私を紹介する場面では必ず「パイオニア的存在」と言われていたんです。

だから、私はこの仕事と相性がよく、愛社精神もありました。

しかし、金融緩和が続き今までのストックビジネスで収益を得ることは限界となり、経営層の思考も顧客目線というより会社ファースト。さらにコロナ禍という異常事態となり今まで当然と思っていた思考にも違和感が。
自身の長い人生を考えた時、人生100年も生きてしまうらしい。
100年生きることができていても、健康で生き生きと楽しく過ごすことができなければ何の意味もない。私このままで、大丈夫?? 60代、70代になった時、おそらく我ら世代(現40代)はまだまだ現役で働いていないと日本社会が成り立たないであろう時に、使い物になるんであろうか、とモヤモヤ期に。

対面サービスの限界や、時間の人が無限にあるかのような経営層の思考と社員への甘え、どうもそれがしばらく変わらないであろう状況(コロナ禍という異常事態でも結局変化しなかった)、新しいことにチャレンジすることも必要なのでは…と考え出すように。

仕事自体は中小企業を財務面でサポートする仕事はとても面白かったですし、様々な企業の経営者と関わることや、いろんな仕事を知ることができることもとても遣り甲斐を感じていました。

現状維持、それは簡単だけど…。

夫にも相談しました。
夫とは高校時代からの付き合い。
私にとって一番の助言者。

夫は別企業でしたが勤めているところは同業。
私より保守的思考が高いと思います。

そんな夫が私のモヤモヤ感情に対し、
「いいんじゃない、転職活動しみるの。ママは商売人だから起業とかむいていると思うけど」と超意外な返答をしてきたんです。
信頼している夫に言われると定年まで勤めるつもりだった私の思考にも変化が。

「ちょっと転職活動とやら、してみよっかな、視野を広げる意味でも」
と思い、初めて真剣に考えてみました。

転職エージェントにエントリーするには履歴書や職務経歴書が必要になります。40代後半にさしかかる女性が今更転職活動なんて。。自信がなかったんですが、職務経歴書を作成しはじめてみて、

「え?、私、結構頑張ってきてるじゃん。なかなか、かも。私採用しないの、損じゃない!?」ってぐらい自信が!
(↑今の職場にモヤモヤしている方がいらっしゃったら、一度自分の職務経歴書を真剣に作成するということ、してみるといいかもしれません。)

そうやって転職活動に前向きになりだしたら、
まさかの、
「転勤辞令」。

会社員あるあるですねw。
夫にも「それは今の会社でもう少し頑張れ、縁があるってことかもね」て言われました。

確かに。

しかし、その転勤辞令と同時期に発生した娘の「家出事件」。

新しい職場で心機一転頑張ってみるか、と前向きな気持ちになったのに、娘の家出事件で子育てでの超心配事が発生し、私の思考は大パニックになったのです。

つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?