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お疲れ様、楽しかった?

前回の記事に書いてある一泊旅行には、行けなかった方もいる。

K君はダウン症20歳の男の人だ。
「男の人」と書いたけど、実際には身長150cmなく、表情、仕草もマスコットキャラクターのような癒しキャラ。

彼はとにかく、行事が大好きなのだ。
普段は、やりたくない作業があると、意地でも動かなかったり、給食の時間は30分遅れが通常運転だったり、非常にのんびり屋さん。
しかし、前回の旅行では誰よりも早く笑顔で通所して来た。
こちらも思わず、笑ってしまった。

そんな彼は今年、お留守番組。
前から旅行の日をチェックし、拙い日本語で、「りょこだね」と話していた。

自分は行けないことを分かっているのか、
当日嫌がったりしないだろうか…
少し心配していた。

週明け、K君に会い、お留守番ありがとねー!と話しかけると、何かを話そうと準備している。
「おかさまー」
「たのったー?」

驚いた。彼からそんな言葉が出てくるとは。また嬉しい出来事だ。

「ありがとう、楽しかったよ」
答えると満足そうに去っていった。

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