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ケイト・ブッシュが心に沁みる・・・。

夫婦で医師と面談、今後急激な体調悪化の可能性もありえるとの説明を受ける

低空飛行ながらも4年以上再発治療と並行してパートや家事が出来ていたので、「もしかしたらあと1、2年は同じ感じで行けるかも・・」と思った私の考えは甘かったらしい。

医師から、昨年末に続き二度目の「家族帯同での問診」を勧められ、
我が家の家族事情も踏まえて、以下のことについて話しあった。
・今後の治療選択肢がシビアになること
・血液検査の数値などから、急激な体調悪化もあり得ること
・家族で病状の情報共有はどの程度進んでいるのか?特に子どもへの説明はどの程度まで?(年子の二人目が昨年に引き続き大学受験!)
・最後は自宅かホスピスか決めているのか?
・・・などなど、普段なるべくスルーしたい現実を突きつけられるわたしと夫。

そして今回の説明で一番堪えたのが、

肝臓の値が改善されないと、治療継続自体が難しい可能性と、場合によっては秋まで持たないこともありうる。

う~ん、大学受験を控える子を持つ我が家にとって、そのタイミングは避けたい。
少し前にテレビで観た「ザ・ノンフィクション」
【私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~】が脳裏に浮かぶ。
(2024年6月9日現在Tverで視聴できます)
子宮頸がんの治療中のマユミさん、彼女には大学受験と中学受験を控えている二人の娘がいる。
耐え難い痛みと脳への転移で、彼女はスイスでの安楽死を決意。
夫や子ども達も戸惑いながら彼女の決断を受け入れる。
マユミさんは、聡明な方で、自身が亡くなる前に
「出来うる限りのこと」を家族に残そうと取り組み、成し遂げる。

安楽死を選んだ理由として、脳への転移で今後思いもかけないような言動を家族に見せたくないというようなことを話していた、その気持ち、本当に良く分かる。
そして、受験生を持つ親として、マユミさんにとっては幕引きの時期というものがとても大切だったのだと思う。
番組を観ながらマユミさんの家族への想いに強く打たれた。

人生の幕引きの瞬間だけでなく、その人の生き方にもフォーカスして欲しい。

わたしは安楽死とか尊厳死とか、良く学んでないので意見は言えないけど
もし彼女の様に安楽死を選んだとして、その最後にばかり目を当てるのではなく、その人が生きてきたところにこそ目を向けて欲しいなぁ。。と思う。
生き方、死に方全部ひっくるめて「その人」なのだと思う。

「ザ・ノンフィクション」に出たことで、マユミさんのご家族はもしかしたら嫌な思いもするかもしれないけど、わたしは彼女の生き方は最後の選択も含めて彼女なのだと思った。

あんな風に完璧な幕引きは私には出来ないけど、自分がこの世からいなくなった時に、「私が選んだ治療や終末期の選択について」家族に後悔だけはしてほしくない。

「母ちゃんって、変わってたよね~」って、時々笑って話題に出してもらえるのが理想。

初発から10年以上経つので、病気に関する暗いことは、考え過ぎて飽きちゃった。
子ども達はすくすく育ってくれたし、
わたしは自分のやりたいこと存分にやってこれたし、
夫にはいろいろ「すみません・・」が多々あるけど、
良い人に恵まれていい人生でした!

そんなこと思いながら、そよ風吹く夕方に庭の草取りをしながら
ケイト・ブッシュの「嵐が丘」を聴いてたら、彼女の世界観に浸るのが気持ち良すぎて、今日はずっと彼女の曲聴いてます


心が弱って歌が体全体に沁みる時って年に1、2回あるのだけど、
今週はいろいろあったので、そういう時期だったのだな~と。


















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