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サッカーメディアは、クラブは、コロナ時代をどう乗り切るべきか?(OWL4月ミーティング)

「OWL magazine」では、月1回ミーティングをしています。会のはじめで近況について雑談し、それを記事化しています。先月は4月26日に行いました。

3月のミーティングは会議室で行いましたが、4月はオンラインになりました。社会情勢が日々目まぐるしく変わる昨今ですが、2週間前はこんな感じだったのかなということで思い出しながらお楽しみください。

中村慎太郎: 主筆、FC東京サポ。最近タクシー運転手の仕事を始めた。
澤野雅之: 編集長、横浜FCサポ。4月から新しい仕事を始めたそうです。
ほりけん: 浦和サポ。お仕事の内容は今回の文中で多少触れています。
多久雅佳: 松本サポ。いまだに本業は何なのか謎です。
五十嵐メイ: 鹿島サポ。ラーメン屋さんで働いてるとのことです。
あすか: 川崎サポ。仕事縛りは飽きたので他の要素で紹介すると、五十嵐メイさんとYouTubeで女子会配信中です。
円子文佳: 柏サポ。この文章を書いている人です。一昨日スピード違反で切符切られました。ドチクショウ…。

円子:本日(4月26日)はZOOMでのミーティングになりました。オンライン飲み会とかで結構ZOOM使うことは増えてきましたけど、録音するのは初めてなので、ちゃんと録れているか不安がありますね。

中村:うん、結構怖いね。

円子:一応テープでも録っておきます。ちょっとアナログな方法ですが…。

あすか:両刀ですね!

※両刀ですね
下図のようなイメージです

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・コロナ時代、サッカーメディアはどういう企画をやっているのか?

円子:じゃあ今回のテーマは、今の社会情勢でサッカーメディアに何を期待するかという話でしたね。

澤野:うん、サッカーマガジンやエルゴラでやってる企画についてという話でしたね。

※エルゴラでやってる企画
サッカーの試合が行われない今、どのメディアも大変だと思いますが、エル・ゴラッソは「スタグル(スタジアムグルメ)」「Jリーガーと音楽」「ゲーフラ(ゲートフラッグ)」「サッカー本」「マスコット」など攻めた企画を連発しているとSNSで評判になっていました。

なぜエル・ゴラッソは「過去を振り返らない」のか? 
https://news.yahoo.co.jp/byline/utsunomiyatetsuichi/20200502-00176386/

円子:実際あのー、ちょっと話題になってるのは知ってるんですけど、エルゴラ全く買ってないし、読んでないんですよね。恥ずかしながら。

中村:読んでないんかい!誰か、この1か月でエルゴラ買った人ー?

澤野:4月に2回買いました。

ほり:僕も1回だけ買いました。

中村:誰も読んでないじゃないか!

澤野:買い物に行かないですからね。

円子:買い物は3日に1回が理想とされている世の中ですから…。接点がないですよね、今。

※買い物は3日に1回が理想
東京都の小池知事は4月23日の記者会見で、買い物を3日に1回程度に控えるよう都民に協力と理解を呼びかけました。なおエルゴラは、月水金の週3回刊行されています。

中村:エルゴラ、面白くないんだよ。

円子:正直、普段はそういうのはあるんですよ。クラブのコアなファンにとっては、試合の掘り下げが浅いというか、紙面の幅が少ないというか。でも今は、なんかちょっと変わった企画やってるらしいし、気になるなと思うんですけど、とはいえ買うタイミングってなかったなという。

中村:まあ、わざわざ買いに行くかっていうとね。

円子:頑張ってるらしいので、応援したいという気持ちはあるんですけど。他にサッカーメディアって、何がありましたっけ。リアルスポーツとか?

澤野:うーん、そんな特別な企画やってましたっけ?

中村:リアルスポーツは、あんまり試合の影響を受けないんですよ。人物とか思想とか、そういうものを掘り下げるところなので。
試合の結果に影響を受けるのは、例えばゲキサカとか、スポーツ新聞とかですね。
スポーツ新聞って今、何書いてあるんでしょうね?

一同:うーん。

中村:もう今は、競馬すら開催されてないでしょ。

円子:いや、競馬はやってます。

中村:そうなんだ、じゃあ競馬、釣り…あとはスポーツ新聞が大好きな、夜の情報も今はないでしょ。

円子:ないんですかね?

※夜の情報
上記のことを確かめるために、10数年ぶりにスポーツ新聞なるものを買ってみました。すると何と、釣り情報も夜の情報も、通常通り(かどうかは知らんが)バッチリ載っていました。「低価格で手厚いサービス」「西川口・店舗型手〇〇」、店舗の電話番号まで載っていましたが、自粛警察が電凸してきてないか心配になります。

中村:ないんじゃないですか?

円子:だって、感染した人はいるんですよ、国会議員とかでも。

中村:あいつはちょっと、群を抜いたクズなので、何とも言い難いですけどね。

あすか:そうですね、岡村さんだって今はセーブしてるんですからね。

※国会議員とかでも
緊急事態宣言下の4月9日に歌舞伎町のセクシーキャバクラ(通称セクキャバ)を訪れていたと報じられていた立憲民主党の高井議員ですが、あくまでセクキャバを訪れただけであり感染したわけではありませんでした。謹んで訂正させていただきます。



・サッカーファンが今、メディアに求めているものとは?

円子:話を戻すと、スポーツメディアっていうと、スポナビとかゲキサカみたいなところなわけですね。最近接点がなくなってしまって見てないのですが、今は何やってるんでしょうね?

澤野:何やってるかを我々が把握してないと、語れないですよね。

円子:逆に、どういうコンテンツがあったらわざわざ見に行きますかね?

一同:うーん…

円子:例えばこないだ、昔の清水対磐田のチャンピオンシップをBSでやってて、その試合はわざわざ見ました。

澤野:レッズとガンバの試合もやったみたいですね。

ほり:昨日ですね、見ました。やっぱりテンション上がりましたよ。リーグ優勝が決まった試合なんで。

澤野:5月2日に、フリューゲルスの天皇杯最後の試合やるみたいですね。

ほり:そう、僕あの試合見てないんですよ。だからちょっと見たいなって。
あとはFIFAとかUEFAとかみたいな、オリジナルコンテンツを持ってるところが、YouTubeで過去のワールドカップやEUROの映像を出してて、そういうのを結構見てますね。

円子:そういえばサッカーと関係ないですけど、B'zが過去の公演をYouTubeで公開してて、結構夜流してますね。一番の当たり年は2008年らしいですよ。

※サッカーと関係ないですけど
一番の当たり年と言われる2008年(なんかワインみたいだな)の【B’z】B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-(期間限定動画)ですが、実は会場が日産スタジアムだったのでサッカーとそこはかとなく関係ありました。


澤野:こないだミスチルが、3年ぐらい前のライブ映像をYouTubeで生配信みたいな感じでやったら、10数万人の人が見たみたいな感じで言われてましたね。

ほり:サッカーメディアで言うと、サッカーキングの動画はいくつか、過去を振り返る系のを見た気がしますね。

円子:へえ、サッカーキングの動画。

ほり:僕はサッカーキングの動画が好きでよく見てるんですけど、欧州各国のサッカーに通じている人たちが、イタリアならイタリア、スペインならスペインで、ベストイレブンを決めたり、過去の名試合を振り返ったり。

円子:それは、番組スタイルでってことですか?

ほり:ZOOMで収録してました。今のこれみたいな感じで2-3人で喋ってましたね。1960年代からブンデスリーガを見てる人とかもいて、情報量がすごかったですね。

円子:結局、メディアが今できることというのは、過去の振り返りということになるんですかね?

ほり:今、メディアはきついですよね。選手もインスタライブ結構やってますし、浦和レッズもZOOM使って小学生10人ぐらいと選手の座談会みたいなことやったりしてるんですよ。それって選手を抱えてるからできることで、中間媒体であるメディアはちょっとつらいですよね。

澤野:そうならざるを得ないですよね。

円子:じゃあ、できることは何もないという…

澤野:いや正直、本当厳しいですよね。

中村:エルゴラで浦和担当してる沖永さんという人に、昨日動画に出てもらったんですけど、やっぱり現場に行けないと仕事にならんって言ってましたね。

多久:そうですよね…。

中村:普段だったらエルゴラに書いたり、提携してる他のメディアに載せるみたいな仕事あるそうなんですけど、今はなくて。しかも2月にシーズンが始まって、3月にはもうなくなったから、埼スタにまだ1回しか行ってないとか。ほりけんさん、今度紹介するので仲良くなって下さい。

ほり:ぜひぜひ、僕も沖永さんは浦和担当になってからTwitterフォローしてるんですよ。


・自分のテーマを追う、専門性を高める

中村:昨日の動画でメディア論みたいなのやったんですよ。そこで僕が沖永さんに言ったのは、エルゴラとして何をやるかってのは結構難しいんですけど、ライターとして何やるかっていうことになると、自分のテーマを追うっていうことが大事かなと思っていて。
…あのー、なんか次々とみんな酒飲むな。

一同: (笑)

※次々とみんな酒飲む
なぜかこのタイミングで、画面の上の方で小窓に一列に映った面々が、ウェーブみたいな感じで次々とグラスを傾けるという珍現象が起こりました。

中村:目が散るな、いいよいいよ別に。今、めいちゃんが飲んで、あすかさんが飲んで、ほりけんさんが飲んだから…。何の文句もないんだけど、なんかすごい目が散るっていう(笑)
今はどういう時代になっているかっていうと、みんながYouTubeに出てくる時代になってきてる、自分のメディアを持つ時代になってきています。それで旧来のメディアの役割は薄れてきていて、特に今は現場に行けないから、もはや素人とエルゴラが変わらなくなってきてるんですよ。

じゃあメディアの中の人は何をするべきかというと、人生の目標は何なのか?っていうのを掘り下げる時かなと思っています。それは例えば、エルゴラさんとこに定年まで勤めて、退職金を貰ってみたいなことが人生の目標であれば、それはもう何も言わないですけど、まあ多分転職した方がいいと思いますね。もうちょっと安定した企業に。そういう目標なら、スポーツメディアよりも、石油業界の専門誌とかの方が全然強いと思うし。

円子:石油業界は今はやばそうじゃないですか。

中村:石油業界はダメだ!…農協系の広報誌はどうだろう。まあいいや。いずれにしろ、自分のテーマっていうのを掘り下げていく機会なのかなと思っていて。

なぜ自分のテーマが必要かなんですけど、今このみんなが表現できる中で求められるものって、まずは知名度なんですよ。知名度がある人がやったら、とりあえず見られるんですよ。実際あの叩かれた宮迫さんでも、動画が結構今伸びてて、宮迫さんが「Lemon」を歌ってるだけの動画とかでも80万再生ぐらい行ってて、ってことは結構売り上げも行ってるんですよね。サッカーだと知名度で勝負できるのってやっぱ三浦カズとか、本田圭佑とか代表の中でもドセンターにいた人ぐらいですよね。森重とかでも無理だと思うので。

で、知名度がない人がどうしたらいいのかっていうのを、ちょっと知り合いのライターのセトセイラさんって人とやり取りして考えたんですけど、まあもう突き抜けた専門性か、突き抜けた美女しかないって言って、まあその人は突き抜けた美女じゃないから無理だって言ってたんですけど。ってことはそこも結構きついんで、もう突き抜けた専門性で行くしかないですよ。

※突き抜けた美女じゃないから
セトセイラさんについて調べてみたところ、結構美しい方だと思ったのですが、このぐらいだと森重クラスということなのでしょうか。

で専門的なものは結構見られる時代になってきてるんです。YouTubeとかも最近リコメンド機能が進歩してるんで、例えばほりけんさんがアプリ開いたら浦和の情報が出てくるし、浦和の中でも好きな選手、例えば柏木のファンだったら柏木の細かい話ばっかり出てくるかもしれないです。
だから細かい話をやってても、むしろそっちの方が人が集まるんですよ。今時、誰にでも分かることをやってても多分10人も集まんないんですけど、何だろう、もう柏木の履いてるスパイクの話だけをするとかだと、意外と10000とか20000とか行くかもしれないですよね。だから自分の一番やるべき専門性ってのが何か、ライフワークを考えてその上でそこを掘っていくっていうことが問われる時代かなと思っています。
個人はそれで良いとして、メディアが何するかってのは、結構今難しいですよ。メディアも本当は専門誌だった訳なんですけど、ちょっと専門誌にしても今の時代では広すぎるわけですよね。例えばサッカーダイジェストでいうと、J1・J2全チームの試合評が載ってるとして、言ってみれば全チームは要らない訳ですよ。

円子:まあ、浅く感じます。

中村:そう、1チーム当たり1ページでは浅い。では今求められてるのって、やっぱりFC東京が全ページだったり、下手したらもうJ3のFC東京U-23についてだけで1冊やってるようなものが欲しいよねってなるような時代なので、えーとつまり、メディアは難しいですけどメディアの中にいる人はできることあるなと思っていて。
ロングで喋っちゃってすいません、どうですか皆さん。


・ミーティングらしく、記事のアイデア出し

あすか:宇都宮さんもどこかで言ってましたけど、今の時期ってオンラインでアポイントが取りやすいというのは凄いメリットだなっていうのはあって、だから今でこそ作れるコンテンツとかもやっぱりあるんじゃないかなと思うんですよ。探せばというか作れば。

中村:普段だとやっぱり試合とか忙しいからって言われて断られることが多い訳ですけど、今チャンスですよそういう意味では。ほりけんさん、反町監督の元監督のインタビューとかやったらいいかも。なぜか浦和サポが聞く。

多久:いいじゃないですか、出身地が聞く。

ほり:俺はそんなに聞けないなあ。そんなに知らない。

中村:そうですね…。やっぱり専門性が強いところじゃないと面白いインタビューできないので、強いとこでやるしかなくて。僕はメディアの中の人とか得意なんですよね。ただ例えばFC東京の中の人とか言われると、サポーターの中ではそんなに詳しい方じゃないんで、あんまり強度が高いものは作れないですよね。

ほり:インファイトの中の人とかはどうですか、めいさん。

中村:あのー、ダメです(笑)。なんか祟り神みたいのを招き入れることになるので。
サポーターの真ん中の人は結構難しいですよね。UGさんとかは呼んでましたけど。

ほり:相良さんとかですね。

中村:あれも偉い雰囲気になってましたからね。まあ興味あるんであれば手ですけど、興味ないのにやっちゃうと、この人なら数字取れるよって思っても、逆に数字取れなくて。
円子さんは一番興味ある話ってなんですか?

円子:いや今、何かサッカーどころじゃないですよね。だからこそ逆に関心を持てるようなテーマを示してもらえるといいんですけど。

中村:サッカーの中じゃなくても全然いいですよ。サッカー以外で興味のあるテーマってなんかないですか?

円子:原油価格とか…

中村:いいじゃないですか、原油価格の話。なんか先物取引とかしてるんですか?

円子:先物取引とかはしてないですけど、エクソンモービルの株価が今超安いんで、買っていいかどうか考えちゃってるとこなんですよね。

※エクソンモービルの株価
原油価格が急落する中、世界的石油企業であるエクソンモービルも株価が下落しており、配当利回りが10%に達する日も出てきています。エクソンモービルは過去、37年連続で増配を継続中で、もし今後も増配が維持されるなら「成長する年利10%の債券」を買えるチャンスと考えることも出来ます。「親が死んでもエクソンは売るな」という格言もあるぐらいで、今後もそれが続くなら絶好の買い場といえなくもないのですが…(株式の投資に関するご決定は、自らのご判断と責任により行っていただきますようお願いいたします)

中村:でも原油価格の話だったら面白くなりそうで、ACLと絡めたらサッカーの話になる訳ですから。もう原油の方を突き詰めるっていうのはいいと思うんですよ。

円子:確かに、色々とつなげられるのは繋げられるんですよ。

中村:やっぱり興味あることを書くっていうのが面白さの源泉になるので、まあ原油価格の話って一応知識はある訳じゃないですか。サウジアラビアとロシアが減産するしないって、結局しないでアメリカがそこを突っ込んでって話ですよね。その表面上のことは知ってるけど、実はちょっとサッカーにも関係あるんだよっていう話を振っといて、でも結局俺がどう儲けるかっていうだけの話をしていて、っていうのは結構面白いと思うんですよね。

円子:そうですね。

中村:いや原油書きましょうよ、いやうん絶対面白いですよ。
じゃあ、一番関係ないよって顔してる人、多久さんどうですか?

多久:前話したことあるかもしれませんけど、昔のサポと今のサポをどう繋げるかっていうのは考えていて。座談会を企画してミドマガに載せてもらおうかな、って思ってます。そこに出した内容からの蓄積をここで書くとかはできるかなって思っていて。

※ミドマガ
山雅についてあれこれ語るWebマガジン ミドマガWeekly

中村:松本って地下アイドルいますか?

多久:いないかな、何でですかね?

あすか:長野県出身の芸能人って少ないですよね。シャイな人が多いからだと思います。

中村:ガッポリ建設がいるじゃないですか。

一同: え?

中村:ガッポリ建設とプチ鹿島がいるじゃないですか。…誰も知らない。

※ガッポリ建設
ガッポリ建設(ガッポリけんせつ)は、WAHAHA本舗内セクション・WAHAHA商店に所属していたお笑いコンビ。

めい:ガッポリ建設ってなんですか?

円子:僕も知らない。

めい:(調べる)何か面白い。クズ芸人って言われてるんですね(笑)

中村:長野パルセイロのオープニングイベントに、ガッポリ建設が一度出たことがあるんですよ。でも全く売れてないですよね。もう、ガッポリ建設のインタビューに行くのってどうですかね。
じゃあ、ちょっと変なアングルで映ってる澤野さんはどうですか?

澤野:今の話聞いてたら、改めてサッカーとか旅が好きな作家さんとかどっかにいらっしゃったら、声かけて何かやりたいなっていうのは、ちょっとありますね

中村:作家さんはね、結構いつでも暇なんで取材されてますよね。
…あと今調べてたら凄いびっくりしたことがあって、実はガッポリ建設は長野出身ではありませんでした。

一同:(笑)

中村:群馬と栃木だった。いや何だよこいつら、もう…。失礼しました。

※何だよこいつら
勝手に勘違いしておいて、ここまで言われる筋合いはないような……。ガッポリ建設株式会社様には謹んでお詫び申し上げます。

じゃあほりけんさんはどうですか?

ほり:そうですね。来月の記事はZOOMのインタビュー記事で、もうすでに書いたんですけど。


中村:発想を変えるって意味で、サッカー以外、浦和以外っていうことですと、何かないですかね。

ほり:いやあんまり。僕はOWLでは、浦和レッズ絡みか、サッカーと世界情勢みたいな感じでやってるんですけど、サッカー抜きの世界情勢的な話は本業に近くなっちゃうので、OWLでってなるとそうですね……何だろう?

中村:OWLって縛りは一回なくして。

円子:自分で何かやるってだけでなく、興味があって誰かに調べてもらいたいことでもいいんですよね。

ほり:話を聞きたいってことですよね。まあ勉強したいなと思うのはサッカー関係の、FIFAとかIFABみたいな国際機関について、その間の関係性とか意思決定の仕組みとか、そういうのを石井さんのインタビューやった時に聞いたんですけど、ルールが決まるプロセスって結構難しいんですよ。

※IFAB
国際サッカー評議会(International Football Association Board)。サッカーのルールの制定など、サッカーに関わる重要事項を決定する機関。

中村:それ面白い!

ほり:サッカーのルールって、FIFAが決めてると思われがちですけど、実はIFABっていう機関があってそこが決めてるんですよね。そういう話って誰が詳しいのかもよくわからないし。たぶんサッカー協会の上の方の人とかは詳しいんでしょうけど。

中村:それ、めっちゃ面白くないですか。

ほり:そうですね。知っている限りでは、小倉純二さんが書いた『サッカーの国際政治学』という本があって、それにワールドカップ招致をめぐる権力闘争みたいなのは出ていたと思うんですよ。その背景には多分、投票のルールとかがきちんとあった上で闘争しているはずですけど、僕も含めてそういうところはあまり知らないなという。

中村:書き方は池上彰を参考にするとすごい面白いと思いますよ、受けると思います。

ほり:でもそれは面白いんですけど、ミスれないんで。間違ったことを書けないから、リサーチをちゃんとしないといけないっていう。

中村:そうね。裏取り取材。

ほり:ただ、FIFAとかIFABとかはある程度オフィシャルドキュメントが公開されているみたいなんですよ。

中村:ほりけんの勉強ノートみたいな感じにして始めて、そこを公開するのでも面白そうですね。

円子:そういうの書いてたら、知識のある人から何か反応が返ってくるかもしれないですね。

ほり:そうですね。

中村:例えばVARの導入の時にどういう意思決定があったのか?みたいなことって残ってるんでしょうね。

ほり:公開情報だけでどこまで取れるかはわからないです。インタビューしたり、過去のニュースを繋ぎ合わせたりしないと全貌はわからないかもしれません。オランダでテストしたとか、いろいろステップはあったみたいですけどね。

中村:結構重いテーマではありますけど、やったら面白いのは間違いないですよね。
そんなところで、僕はまだ自分のテーマを何も言ってないんだけど。僕はわりと色んな事を好き勝手やってるのでこういう時には強いっていうのがあるのかな。タクシーの記事も1つ依頼をいただいたんで。3000字で3万円という、OWLとはまったくレベルの違うギャラがいただける。

円子:どちらからの依頼ですか?

中村:BLOGOSっていうところですね。出したら、これは凄く価値のある原稿ですねって言われたんで、多分載ります。

円子:ふーん。

※多分載ります
載りました。おめでとうございます!
https://blogos.com/outline/453647/

中村:普段から僕みたいにいろんな自分の興味を追ってる人は、こういう時代に特に困らないんですよ。けど何て言うのかな、「これやるのが仕事だ」みたいに決めちゃってる人は、その仕事がなくなると困っちゃうんですよね。僕はサッカーがなくなったらタクシーやればいいし、タクシーなくたってやることがあるので。大学受験のこととかでずっと出してないやつを出したいとかですね。それに一見価値がないことに価値を付けるのは、やっぱりそこが僕が作家と名乗っている理由の一つなので。
ちょっと一回円子さんに戻します、はい。


・Jリーグクラブの経営は大丈夫?

円子:はい、まあ個人としてはできることはあるっていうのはわかったんですけど、話を戻すと、今はメディアはどうしようもないという。

中村:メディアはどうしようもないですよね。ま、サッカークラブはどうにかしろよって記事は僕書いたんですけど。

円子:クラブといえば、何か今日でしたっけ、20億足りないって出たの。

多久:ああ、鳥栖?

円子:そうです。20億足りないって、すごくないですか?やばそうとは聞いていたものの、想像を超えていたという…まあ試合がなくなったせいもあるんでしょうけど。

中村:え、鳥栖フューチャーズじゃなくて、サガン鳥栖の方ですか?じゃあ今ないんだ20億。20億ってだって、今突然なくなったわけじゃなくて元から足りないでしょそれ。

ほり:たぶん、J1クラブの一番小さいところの年商がそれぐらいじゃないですか。

※一番小さいところの年商
Jクラブ個別経営情報開示資料(平成30年度)によると、その年のJ1の決算で一番小さかった営業収益のクラブは長崎で、23億2300万円でした。二番目は仙台で26億8400万円。ちなみに鳥栖は42億5700万円もありました。

中村:1年分の年商程度っていうことは、去年やけくそでフェルナンドトーレス取ったってことなんですかね?

多久:いや去年から今年でスポンサーフィーが14億減ってるんですよ。

中村:ああ、町田にアレが持ってかれて。

多久:そこのところが大きいからですね。結局本当は純資産もショートしてるんですよね。実態は債務超過なんですよ。でもまあ、増資をしたらしいです、どうやら。

澤野:社長がしたの?

多久:んんー、内訳は公にされてないですけど、おそらくそうなんじゃないですかね。

円子:先ほどは、「クラブはどうにかしろよ」という話でしたが…

中村:それは…どうしてあげることもできないですね。

澤野:もう、ちょっとあまりにもいろんな想像を超えすぎてて。

中村:俺たちにできることはない!

澤野:昨日、宇都宮さんのYouTubeの番組で、新潟の是永さんと栃木のえとみほさんと鳥取の高島さんが話し合う番組があったんですよ。

そこで質問の時間があったので、今クラブが具体的にマネタイズで可能性を考えてることは何かあるか聞きました。たとえば鳥取は2年ぐらい前から芝生を自分で作って売るという事業をスタートしていて、多少動いてはいるみたいです。とはいえ勿論、今から多角経営で新しいチャレンジをやって、ちゃんと経営を支えられるレベルでお金稼げるかというと難しいでしょうし。結局今ある手持ちで何か考えるしかないみたいな話で、今の段階でどうっていうのはやっぱりなさそうでしたね。ちなみに松本はどうですか、多久さん?

多久:いや実は、さっきまでクラブスタッフと話してたんですよね。

円子:また(笑)

多久:まあ要するに、クラブができることがないから動きようがないという風に言ってたんですけど、結局今みたいな時期にできることがないから何もしないっていうスタンスを取っていると、サポーターから何もやってないじゃんっていう風に見えてしまうと。それだと、困った時にいざ支援して下さいってタイミングですんなりと行かないから、クラブが松本のためにできることを必死に探して、あがいた方がいいです、って話を先週の段階でしてるんですよ。


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スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

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