食物アレルギーの私でも「映えないおやつ」が食べれる幸せ。
食物アレルギーのはなし。
だいぶ大人になってから乳製品が食べれなくなった。
たぶん「乳アレルギー」。多分と言うのは特に検査をしたわけでなく
自分で「そうなんじゃないかなあ・・・」と思ったから。
検査もしないで決めつけるなんて、と思われるかもしれないが
この物心ついた頃から幾度となく、私を悩ませ続けていた酷い片頭痛が
ほぼなくなったのは「乳製品」を完璧に断ってからだからだ。
頭痛はいつもなんどきでも私の傍らに
いつからかは覚えていないが、以前の私はかなりの片頭痛持ちだった。
本当にひどい症状方と比べるとまだ、それでもいい方なのかもしれないが、仕事が休みの日はなぜか高確率で頭が痛くなり、吐き気がしたり、ひどい時は半日寝て過ごすことも多々あり。
せっかくの休みに、あれやこれやこれや、やりたいこと、行きたいところを予定していても、その日の頭具合によっては断念したり、時に強行突破しようものなら結果さらに体調が悪くなったり(むしろ頭だけではなくなる)次の日にまで持ち越すこともしばしば。
その頃の日記には、こんな事まで書いてあった。
『 頭の中で、ちっちゃいおっさんがハンマー投げしまくっている。
胃の中で、ちっちゃいおっさんがお茶をこぼしまくっている。
いや、逆かもしれない。頭の内側めっちゃ熱い。』
今見ると笑えるけど、当時は本気で困っていた。
それでも、頭痛薬でごまかしごまかし過ごしていたが、時に片頭痛だけでなく体全体にだるかったり、なんだか食べすぎでもないのにやたらに胃酸が上がってきたり、逆流性食道炎のような症状が出たり、病院に行くにしても「これは何科に行けばいいんだ?内科?脳外科?脳神経外科?ストレスかなにかが原因なら心療内科???」と考えているだけでも、ますます頭が痛くなる始末。
これって「アレルギー」!?
そんな日々を過ごす中、実はうすうすもしかして、、、みたいなのを感じていたのが「なにかのアレルギーなのでは」という事。
その頃の私は「食物アレルギー」と言えば蕁麻疹が出たり、舌や唇が腫れたりする「みえる」症状があるものとばかり思っていた。しかも「食物アレルギー」は子供がなるもので、大人(しかもだいぶ)になってから発症する事すら頭になかったので「かもしれない。。。」と思っても、しばらく見て見ぬふりをして、好きなものを自由に食べていた。
なにより私は乳製品が大好き。
大大大大大好き、、、、だった(涙)
毎日朝ごはんは絶対パンじゃないと駄目。お供は溶けるチーズやマーガリン、マーガリン&ジャムも最高。そしてカフェラテ系のインスタントコーヒー(あのスティックになってるやつ)を数年間毎日本当に欠かさずと言っていいほど飲んでいた。なんなら1日何本も愛飲していた。
仕事帰りにはトラップのようにあるコンビニのどれかに必ず寄ってしまい、コンビニスイーツは必ずと言っていいほど買っていた。
時々スタバに行くときは、ラテ系のドリンクとシナモンロール(大好き)キャラメルマキアートも大好きだった。
和食より洋食、和菓子よりだんぜん洋菓子。
数年間ひっそり書いていたブログを見返してみると、頭痛最盛期?の頃はとにかく仕事のストレスを書き連ねているのと並行して、食べたお菓子やデザート、ドリンク、菓子パン、カフェに行った写真がまあまあたくさん載せられていた。どれを見ても必ず主要メンバーは「乳製品」
でもやはりそんな頃でも体調が悪い(主に頭が)のは今日食べたもののせい?どれが悪かったの?このチョコレート?それともこのカフェラテ?ヨーグルトは体にいいから違うよね?みたいに言っている時もあって、、、、
「全部だよ!!!!!!!!!」
と今なら突っ込みどころ満載なのだが、何故だか当時の私は極力目を逸らしていたとしか思えないほど、乳製品について無防備であった。だって大大大好きだったから。
好きなものをやめてみた
そのうちに見て見ぬ振りもできぬほど、乳製品を食べた後すぐの時もあれば、時間を置いてから(遅延型アレルギー)頭痛や吐き気、悪寒が強く出始める事がますます増え、、、増えどころか100%症状が出るようになり、日常生活にも下手をすると仕事中でも支障が出てしまうようになり、、、ついにやっと「乳製品」を絶つ事を決心。泣く泣くである。
意識して、乳製品を辞めてから驚くほど片頭痛がでなくなり、なんだかモヤモヤ気持ち悪い、あの何とも言えない感じがあっという間に出なくなったのである。
個人差もあるし、結局のところ「検査したわけじゃないんでしょ」「気のせいなんじゃいの?」「ストレスとかじゃないの?」と言われるかもしれない。
でもこれは、長年自分の体である意味「人体実験」しながらたどり着いた結果であり、まだまだ実験途中でもある。
私は二度とケーキを食べれないのだろうか?
そして、「乳製品」が食べれなくなったからと言った時、周りの人から気の毒がられ、こんな事も言われた
「じゃあ、もうケーキ食べられないじゃん!!?」
いや、そうだけど(;^_^A
乳製品の代表ケーキ?もっと、いろいろ、、、、ねえ?
まあでも、世の中で「ケーキ」と呼ばれるバターたっぷり、生クリームたっぷりの魅惑のスイーツとはお別れしなければならなかったのは確かである。
手軽にコンビニでも買えるようになったとはいえ、決して毎日食べる訳でもないケーキであったので、あまり意識してなかったが(自分的にケーキよりチーズが食べれないほうが痛手であった)
そうか、乳製品が食べれないという事は、
誕生日とかクリスマスとか、なんか特別な日とか、
巷ではやりの(いつの話?)「何でもない日おめでとう」
と普通の日とかでもケーキ食べようね的な事とか、、、
そういう事も二度と出来ないってことかぁ・・・
とあきらめと共に、でもあの頭痛や何とも言えない倦怠感、そして日常生活がままならない日々に戻るくらいなら「しょうがない」妥協事案として、あきらめていた(しょんぼり)
あきらめたらそこで試合終了ですよ(間違った引用?)
しかし、アレルギーになる前は無縁だった「アレルギー対応スイーツ」なるものを調べているうちに、乳や卵、小麦などの「スイーツ原材料三代柱」(と勝手に私が呼んでいる)を使用していないおやつが市場にも出回っている事を発見した。
地元のスーパーや、ちょっとしたセレクトショップのほんの一角だが取り扱っているお店もあった。またネットで検索すれば意外といけそうなお菓子が見つける事ができた。
始めのうちは、そういったものを手慰み的に時々買ってはいたが、問題は
・アレルギー人口率が低いであろう地元商店では需要が無い→じきに取り扱わなくなる。
・乳アレルギーなどの対応スイーツは比較的子供向けの商品が多い→食べれるからと言って何でも食べたいわけではない。
・ネット通販等、セレクトショップ的なところでの「健康食品」的に売っているもの→お高い、たまにならいいけど、量も少なくとにかく割高。
など、割と長続きしないのである。
うーん、じゃあ和菓子・・・
と思いきや、和菓子も「この饅頭のどこに乳が入っているの?」という感じに、意外と「乳」が使われている率が高いトラップがある。
そして、和菓子もいいけど私はとにかくクッキーやケーキ的なものに飢え始めていた。
そしてようやくひらめいた。
「自分で作ればいいんだよ!!」(遅くない?)
買うから作るへ=変わり始める価値観
「へたおやつ」って題名、なんだか料理に自信が無い私でも挑戦していいんですか?と思わせてくれる、優しい言葉。
この本は本当に作り方が分かりやすく、そしていい意味で「敷居が低い」おやつレシピが載っている。
完璧に作ろうとするから続かない、失敗してもいいじゃん!と気軽に構えて作り始めた「自家製アレルギー対応スイーツ」は意外にも飽きずに継続している。
そもそも、あきらめたらそこで試合・・・・でなくて、あきらめたら食べれなくなってしまうのだから作るしかないのだ。
リンゴとバナナのケーキ(これは比較的手間がかかる、といっても簡単)
バナナのケーキとブラウニー風ケーキ。生クリームはなんと「豆乳生クリーム」なるものがあるのです(大歓喜✨)
ココアのクッキーだって食べれちゃいます(^▽^)/
紅茶のショートブレッド
オートミールクッキー(一番簡かも)
なにより、手作りなのでクッキーやケーキも出来立てで食べれるし(熱々クッキーなんて新鮮!)何が入っているのか、わかるので安心。
実際作ってみて、これを買うとなると、やはり結構お高くなってしまうんだろうなあ、と思うが、手間をほんの少しかけて作った「自分専用スイーツ」は、体にも優しい・・・はず。
作らなきゃいけない分、うっかり作りすぎない分には買って食べるよりもだいぶ摂取量も少ない・・・はず。
植物性なのでゼロカロリーの・・・はず(幻想)
全体的に「インスタ映え」するお菓子ではないけれど、そんなのどうでもいいよ!クッキーが、ケーキが食べれるんだもの!!
最近の嬉しい出来事はなんと「豆乳の溶けるチーズ」を発見した事!
チーズ!!お前、、、、久しぶりだなぁ(涙)
豆乳生クリームも、豆乳チーズも、長らく「乳」から遠ざかっていた私にとっては十分に美味しい奇跡の代替品、いや主役級たちである。
どうか、いつまでも需要がありますように。
どうか無くなりませんように。
それだけが、私の願いだ(食に関する)
パンをちぎって、そこに溶けるチーズをのせるのが「乳」食べれる時代からのマイフェイバリット💕まさかまた、できる日が来るなんて!
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