冬眠からさめる

この時期になると
まるで冬眠から覚めたみたいに、山の人たちは活発に動き出す。

朝から晩まで、チェンソーの音がどこからともなく聞こえてきたり

軽トラが忙しく走る姿を見かけるようになったり

犬の散歩をしたりすると
かなりの確率で外で何かしら作業をしている人達を見かける

なんだか忙しろうだなあと感じるよりも
長い冬が終わって、春になってみんな嬉しそうだなあ
冬眠からやっと目覚めたんだもんね

なんて

失礼ながらも感じてしまう。

現実は、雪が消えてこれから田畑の仕事が始まる前の準備とか
倒れた木の始末とか、本当に忙しくしているのだろうけれど

呑気な私の想像力は勝手に楽しい方へ行ってしまう。

私だって本当は忙しいんだろうけれど
やらなきゃリストは溜まるばかりなのに
やりたいことは次から次へ

わたしもきっと冬眠から覚めたひとり。

街の人も山の人もきっと。

この頃の田んぼの景色も好き。水面はまだ静か。