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食とトレーニングと身体づくりと

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幼少期~アスリートの身体づくりについて、食事とトレーニングの視点からあれこれ書いたものをまとめています。
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#栄養学

スポーツトレーナー養成専門学校の授業で調理実習をしました

※この記事は無料で読めますが、授業やセミナーで用いるような知識やノウハウをふんだんに詰め込んでいるので、「勉強になったよ!」という場合は投げ銭をいただけると嬉しいです。 スポーツ栄養士×アスレティックトレーナーの後藤優子です。 私はいま、複数のトレーナー養成専門学校でスポーツ栄養学の授業を担当しています。 その中のひとつの学校ではカリキュラムに調理実習が組み込まれているので、喫食対象者の設定や予算、献立の立て方、参考にしたレシピサイト、栄養計算などについて記しておこうと思い

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【生徒からの質問】コーヒーって筋肉にいいんですよね?

スポーツトレーナーを養成する専門学校のスポーツ栄養学の授業にて、生徒からこんな質問を受けました。 「コーヒーって筋肉にいいんですよね??」 うーん。これだけだと意図がはっきりしないので、答えようがありません。 そこで、質問を仕返しました。 ①どこに書いてあった?  →ネットの記事でよく見ます。 ②何て書いてあった?  →コーヒーは筋肉にいいと… ③どういいって書いてあった?  →ちゃんと読んでません… よくよく掘り下げていくと、検索で出てきた画面のタイトルだけ読ん

専門学校の生徒に「弁当がくさい」と相談された話

授業と授業の空き時間に生徒が弁当を食べていたので、 「自分で作ったの?」 「いや、母ちゃんす。母ちゃん料理うまいんです。」 などと会話を楽しんでいました。 別の生徒が弁当を抱えて近づいてきました。 すると 「先生~、こいつの弁当がくさいんですよ。」 と、料理上手な母ちゃんがいる生徒が告げ口してきました。 とても失礼な発言だと感じるかもしれませんが、食品をくさいと感じるのは人が「危険だ、おかしい」と判断するのに正常な感覚です。 それに、なぜ弁当がくさくなるのか、栄養士として

受験生向け栄養コラム「本当に必要?ダイエットを正しく知ろう!」

過去問や問題集を出版されている東京学参様のHPで連載している、受験生向けの栄養コラムが更新されました。 今月は「本当に必要?ダイエットを正しく知ろう!」です。 私自身が太りたくない願望で食べ控えをしていた小中学生時代。 おかげでおかしの量が増えました。 ニキビが増えました。 部活をやっていたのに、筋肉が思うようにつきませんでした。 結果的に、学校で学んだ栄養学やトレーニングの知識を活用してダイエットをする19歳まで、体重は増え続けていました。 ダイエット後、約20年間リバ

流行りものには手放しで飛びついちゃダメよ、って話。

わかりやすくてキャッチーなケトジェニック(超低炭水化物の食事法)。 短期的に実施して効果があっても、長期的に向いてるとは限らない。 炭水化物を減らすことでたんぱく質と脂質の摂取量が増えると、腎機能の低下や悪玉コレステロール値の上昇につながるし、特に妊娠の可能性がある/妊娠中の女性は、自分だけじゃなく胎児にまで影響が出るリスクが上がるから、やるならそこも考慮して納得してからやってね、と言いたい。ってか、言う。

パラアスリート向けに栄養セミナーを実施しました

3月21日、『脳性麻痺者7人制サッカー(通称:CPサッカー)』の代表選手向けに、オンラインで栄養セミナーを実施しました。 初めてのパラアスリートとの関わりで、わからないことがたくさんある中での挑戦でした。 セミナーを実施するまでに準備したこと、どのような質問があったかなどを書き留めておきたいと思います。 1.脳性麻痺についての勉強こちらの分厚いテキストやインターネットの情報を参考に「脳性麻痺とは」の勉強から始まり、パラアスリートの筋肉量や代謝量、活動量に関する論文を読みなが

これからチャレンジしたいこと、、、それは『スポーツ×栄養学×性教育』!

数年前から自分で調べて、質問があれば返していました。性とスポーツと栄養学の関係。 ここ1年ぐらいで中学生サッカー選手と関わるようになり、ひとえに“からだの成長”と言っても、背を伸ばしたいとか筋肉モリモリになりたいとかだけでなく、性器のこと、体毛のことにも興味があるのだということがわかりました。その延長上にもちろん性交渉のことも含まれています。 すでに 『女性(アスリート)×栄養学』は確立されていて、本やウェブサイト、セミナーなどで情報が得られやすく、性と栄養に関する知識を

うんこをヒントに次に何を食べるか考える

突然ですが、うんこに興味はありますか? 先日、仕事の打ち合わせで初対面の方とうんこの話で盛り上がったのですが、健康とか栄養学とか腸内環境とかに興味のある人は、大抵自分の出したうんこをまじまじと観察していることと思います。 改めてうんこに興味を持ったきっかけ以前、私はシダックスが経営するフィットネスクラブで働いていました。 そこでは、2カ月間で約10kg落とせるダイエットプログラムの開発と指導に携わっていたのですが、参加者の方には「食べるものだけでなく、出すものにも責任を持っ

トムヤムクンで汗をかく

寒いのが大の苦手な私は、毎年「どうやって冬を越したんだっけ?」と記憶が曖昧になります。 夏はグラウンドの気温が45度を超えても熱中症になりそうな気配が全く無いほど元気いっぱいなのに、冬になると活動量も減り、頭の回転も鈍くなってしまいます。 そんな中で、ここ数年は腹巻きやレッグウォーマー、指なし手袋(ちゃんと指が分かれているもの)が私を支えてくれる神器となっていました。 巷ではよく、『からだを温める物』として生姜や唐辛子、たんぱく質(肉、魚、卵など)、白湯が効果的だとささやか

じゃがいもとパフォーマンス。

持久系スポーツに取り組む方にとっておもしろい情報が発信されていたので紹介しますね。 「ジャガイモは運動能力を高めるために糖質ジェルと同じくらい効果的? ただ、24時間後の回復状況なので、24時間以上の競技(トレイルランやウルトラマラソン)にどう影響してくるかはわかりません。 普段のトレーニングにおいては高額な糖質ジェルに頼らなくていいので、金銭的にも環境的にも負荷は少なくなるかな。

インタビュー記事~WORK CONDITIONNING LAB:咀嚼編~

※表題の写真は先日行った伯方の塩工場で食べた、塩ソフトクリームです。 こんばんは。スポーツ栄養士×アスレティックトレーナーの後藤優子です。 第1回目の投稿から随分と空いてしまいましたが、これも想定内。 のらりくらり、自分のペースで、書くことが嫌にならないことが大事ですからね(必死に言い聞かせ、皆さんにはそう思い込ませます)。 さて、タイトルにもあるように、6月に株式会社アスポ様よりインタビューを受けてまいりました。 以前、こちらの会社が運営されている「FREEDA(フリ