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食とトレーニングと身体づくりと

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幼少期~アスリートの身体づくりについて、食事とトレーニングの視点からあれこれ書いたものをまとめています。
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2021年10月の記事一覧

専門学校の生徒に「弁当がくさい」と相談された話

授業と授業の空き時間に生徒が弁当を食べていたので、 「自分で作ったの?」 「いや、母ちゃんす。母ちゃん料理うまいんです。」 などと会話を楽しんでいました。 別の生徒が弁当を抱えて近づいてきました。 すると 「先生~、こいつの弁当がくさいんですよ。」 と、料理上手な母ちゃんがいる生徒が告げ口してきました。 とても失礼な発言だと感じるかもしれませんが、食品をくさいと感じるのは人が「危険だ、おかしい」と判断するのに正常な感覚です。 それに、なぜ弁当がくさくなるのか、栄養士として

ジュニアアスリートの発育チャンスを逃さないために、スポーツ栄養士が公立中学校にお願い&検討してほしいこと

普段の食事指導では、「どれぐらい食べたらいいか」をアスリート個々人の年齢、体格、活動量などから摂取エネルギー算出し、「どう食べていくか」をアドバイスしています。 その際、1食あたりの摂取エネルギーが1000kcalを超えてしまうような場合、それを少し(1~2割)減らして『補食』として食べてもらっています。 ※補食…不足しがちな栄養素(炭水化物、ビタミン、ミネラル、たんぱく質)を3度の食事以外で補う食事 その補食のことで今、壁にぶち当たっています。 ここ数年で中学生アスリ

受験生向け栄養コラム「記憶力向上のコツ~勉強×運動、ときどき食事~」

過去問や問題集を出版されている東京学参様のHPで連載している、受験生向けの栄養コラムが更新されました。 今月は「記憶力向上のコツ~勉強×運動、ときどき食事~」です。 教育大国フィンランドで目にした「勉強×運動」についても触れています。 受験が間近に迫っているからこそ、心身ともにリフレッシュして学習効率を上げていきたいですね。

【活動報告】初めてデフアスリートの指導を行いました。

先日、初めてデフアスリート(空手選手)を対象としたセミナーを行いました。 ※デフ…聞こえない/聞こえにくい人 5月に『ダイアログ・イン・サイレンス』で聞こえない世界での対話を体験してから早5ヶ月。 ちゃんと伝わるかな、伝えることができるかな?どんな人たちがいるのかな?と不安を抱えながら当日を迎えましたが、とても素晴らしい経験ができたのでその様子や感想を残しておこうと思います。 栄養セミナー前に手話通訳さんが立って、私が話した内容を全て手話で表現してくれました。通訳さん