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【本】仕事家事育児に疲弊している人へ

下園壮太さん
「ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。」

わたしの心の声を代弁してくれているタイトルに惹かれて手に取ったこの本は、ポップな表紙とは裏腹に、理想論で終わらない、「超実践」で役立つ最小限の情報が詰まっていました!

子育て、仕事、家事で疲れ切っている、とにかく休みたい、どうしたら楽になれる?

ワーママに限らず、そんなあなたに、この本を読んでもらいたいです。

そもそもの環境にいろいろ無理がある。

下園さんによると、現代の子育て環境は無理ゲー、なんだそうです。

・核家族化によるワンオペ
・出産年齢高齢化による体力低下
・親世代の価値観との違い
・膨大な情報
・時代の急速な変化
・仕事
・少子化で子育てが特別なものになり、「子育て=自分のパフォーマンスと考えがち」(下園さん)

この状況は、社会の構造的問題であって、個人の能力、スキルの問題ではない、疲弊しているのは当然だから、自分を責めないでってやさしくなだめてくれます。

ちゃんと休むために。

この本は、疲弊感を何とかするための”活動的ノウハウ”については一切触れていません。「ちゃんと休むためのマインドセット」を教えてくれます。

下園さんによると、感情は強いエネルギーを持っている原始時代からの本能で、簡単にコントロールできるものではないとのこと。

疲弊しているときは感情をコントロールしようとしないこと、というのは大事なポイントだと思いました。

それと、「情報に触れすぎない」ということも大事とのことですが、頭ではわかるけど、不安感が強いとついついネットサーチしたり本を読み漁ったりしてしまいますよね。人に相談するのもそう。

世の情報には、言葉につられて弱っている人向けかなと思って開けてみると、中身がストイックで、健やかな人がよりよい人間になるための教えである場合も結構あります。

弱った人が、健やかな人向けの情報に触れると、できない自分を責め、さらに不安を掻き立てられてしまいます。

かつてわたしも仕事のキャパオーバーでメンタル不調だったとき、

置かれた場所で咲きなさい。 
→ 全然咲けなーい。もしくは枯れた。

笑う門には福来る。 
→ 全然笑えなーい。むしろひきつる。

受け流す力。 
→ 全然受け流せなーい。こじらせまくり~。

こんな具合に、できない自分に落ち込んでいました。

本を読んで、クールダウン

「しんどいけどやらなきゃ。」
「休めない。誰もやってくれない。」
「本当はこうしたいのに、できない自分はだめだ。」

そんなあなたがこの本を読むと、クールダウンさせられて、自然と、

「休まないといけないほど疲れてたんだ。」
「一回考えるのはやめて休もう」

という気持ちに向かせてくれます。

そうはわかってても、どうしよもなく脳内が落ち着かない、という方は、医療機関の受診を考えたほうがよいと思います。

ちゃんと休むって、意外と難しくて、できてないことが多いと思います。

意味のないことって、とっても意味があるのよね、としみじみ思うこの頃です。

どうぞ、ご自愛ください。

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