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”また発明したペップ。しかし、そこが狙い目。” マンチェスターシティ × リバプール プレビュー【22-23プレミアリーグ 第29節 】

プレミアリーグ第29節
2023.4.1
マンチェスターシティ
(2位/19勝4分4敗/勝ち点61/得点67 失点25)
×
リバプール
(5位/12勝6分8敗/勝ち点42/得点47 失点29)
@Etihad Stadium

Referee:Simon Hooper
VAR:
John Brooks

■対戦成績

※リーグ戦のみ
・通算51戦 21勝19分け11敗
・直近5戦  1勝3分け1敗

↓直接対決直近5戦。  ※プレミア公式より引用

サラーは5戦中4試合で得点。

↓両クラブの直近5戦。 ※プレミア公式より引用

両クラブともに失点を抑えてきている。

■負傷者

ディアスはシティ戦までにフルトレーニングを消化する予定。スカッド入りの可能性。

■過去試合レビュー

■予想スタメン・展望

【Liverpool】
GK:Alisson
DF:TAA/Konate/van Dijk/Robertson
MF:Henderson/Fabinho/Elliott
FW:Salah/Gakpo/Nunez

【Manchester City】
GK:Ederson
DF:Stones/Akanji/Dias/Ake
MF:Rodri   Silva/De Bruyne/Gündogan/Grealish
FW:Alvarez

得意不得意がはっきりしているリバプール。シティはペップがまた発明を。

予想はできたものの今季最も残念な敗戦を喫したリバプール。
前からプレスしてくれる相手の方が比較的得意で、引いた相手を崩せない。
今季全く改善の見込みがないこの傾向は降格圏相手でも変わらなかった。
クロップが辞める可能性は低いため、アシスタントコーチのラインダースはじめ、コーチ陣の入れ替えは必須だ。


シティはパレス戦と直近のCLで4バックに全員CBを起用。
後者ではライプツィヒを7-0とコテンパンにしてみせた。



ストーンズを魔改造したペップ。

プレビュー用に見たパレス戦で4CBを起用したペップだが、ボール保持のときはストーンズが1列前にあがりロドリの横に。結果として、以下2種類の配置に。

・アケとアカンジが外に開き、3-2-5
・アケとアカンジの一方があがり、2-3-5

彼らはドリブルで高い位置までに持ち上がる場面も多く、実質CBはロドリ1人という状況に。
この布陣の他の特徴は主に、以下3点。

両ウイングはタッチライン際に張り続ける。
・アルバレスが右WG時は右SBが幅をとる。
・相手を押し込めたら、ロドリがときどきトップ下化する。

そもそもカンセロ放出によりSBが人材不足という背景からできたと言われるこの布陣。前述のようにCLでも採用しており、このビッグゲームでも普通に使ってくる場合もある。


パレス戦で印象的だったのはグリーリッシュ。張った位置からのカットインプレーにかなり自信を持っているようだ。
相手SBから少し離れた位置でボールを受ける工夫もしており、タイトにつかれたときも、まずボールをとられない。切れこんでからの逆サイドへの展開や中とのコンビネーションが効果的だった。特にマフレズが右WGで起用された時には展開された先の彼と1vs1が発生する場合も。注意すべき局面だ。



パレスが停めたバスから学べ。

結果的に0-1(PK)で敗れたパレスだったが、少なくともしっかり守れており、参考になる点があった。


基本フォーメーションは4-2-3-1で3は中央に寄る。アンデルセンとグエイの両CBはあまりボールを振られてもあまりスライドをしない。明確に「中を占めてサイドへ誘導」する守備陣形をとっていた。そしてサイドに出た後は、中に差し込まれないようにポジショニングを修正し、ウイングにボールが渡った際は、ほぼマンマーク対応のSBのクラインとミッチェルが自分のエリアから離れていてもお構いなしに、かなり激しくチェイスしていた。
時折オーバーラップしてくるアケとストーンズのクロス精度も決して高くなくサイド攻撃が決定機につながる場面は見られなかった。


後半は守備的な姿勢に拍車がかかり、5-4-1/6-3-1のような陣形に変わり、まさしく「バスを停める」戦い方に終始し、CFのザハもCBにあまり圧力をかけないので、この点は対戦時に参考にはならないが、中央封鎖の守備はシティに有効なのではないかと思わせた。



早く。背後へ。25番を狙え。

逆転できない今季のリバプールにとって先制点は必須。
攻め手はカウンター、背後といったクロップリバプールの代名詞を発揮できるかに懸かっている。
それこそバスを停められがちな下位クラブとの対戦とは異なり、攻めてくるビッグクラブとの対戦はある程度スペースができる。ユナイテッド戦が好例だが後者の方が今のリバプールには好都合だ。


パレス戦先発のアカンジとディアスは相手のカウンターやロングボールに少し苦戦しているように見えた。
そして年明け以降の失点シーンを見ると、もちろん相手が素晴らしかった点も見逃せないが、裏をとられたり、寄せきれなかったり、アカンジが失点に絡んでいることがディアスより圧倒的に多い。間違いなくアカンジのサイドが狙い目だ。

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